C.サン=サーンス 交響曲第3番「オルガン付き」を聴いていたら [音楽・ミュージック]
ユーチューブで、『サン=サーンス 交響曲第3番「オルガン付き」』をいろいろ聴いてみた。
ヤルヴィ・パリ管の演奏がすばらしいな。さすがヤルヴィだなと思っていたら・・
Saint-Saëns - Symphony No 3 in C minor, Op 78 - Järvi
https://www.youtube.com/watch?v=ZWCZq33BrOo&t=1812s
もっと素晴らしいのがあった。
立教大学交響楽団 のものだ。
C.サン=サーンス 交響曲第3番 ハ短調 作品78「オルガン付き」
https://www.youtube.com/watch?v=V_WSmQoPQlA&t=1857s
プロとは異なり、演奏会までに多大の時間を同一楽曲に用い、多く練習を重ねることができるということもあるのかもしれないが、それにしても第1楽章冒頭の抒情性といい、総じてヤルヴィ・パリ管以上に思う。とりわけ、第2楽章冒頭のオルガンにはじまりピアノ連弾のところでは鳥肌立った。
大学のアマチュア・オケと軽んじてはいけないことがよくよく分かった。叩きのめされたような感じである。
もちろん指揮の田中一嘉さんもいいにちがいないが、カメラワークもすばらしい。そんなことを言いだしたら録音もいいということになるが・・・
Editor’s Eyes #70
君は“宮川一夫”を知っているか
〜黒澤明、小津安二郎の映画を支えた陰の名匠〜
http://tokyowise.jp/editors_eyes/ee_70_kazuomiyagawa.html
ヤルヴィ・パリ管の演奏がすばらしいな。さすがヤルヴィだなと思っていたら・・
Saint-Saëns - Symphony No 3 in C minor, Op 78 - Järvi
https://www.youtube.com/watch?v=ZWCZq33BrOo&t=1812s
もっと素晴らしいのがあった。
立教大学交響楽団 のものだ。
C.サン=サーンス 交響曲第3番 ハ短調 作品78「オルガン付き」
https://www.youtube.com/watch?v=V_WSmQoPQlA&t=1857s
プロとは異なり、演奏会までに多大の時間を同一楽曲に用い、多く練習を重ねることができるということもあるのかもしれないが、それにしても第1楽章冒頭の抒情性といい、総じてヤルヴィ・パリ管以上に思う。とりわけ、第2楽章冒頭のオルガンにはじまりピアノ連弾のところでは鳥肌立った。
大学のアマチュア・オケと軽んじてはいけないことがよくよく分かった。叩きのめされたような感じである。
もちろん指揮の田中一嘉さんもいいにちがいないが、カメラワークもすばらしい。そんなことを言いだしたら録音もいいということになるが・・・
Editor’s Eyes #70
君は“宮川一夫”を知っているか
〜黒澤明、小津安二郎の映画を支えた陰の名匠〜
http://tokyowise.jp/editors_eyes/ee_70_kazuomiyagawa.html
指揮者の手塚幸紀さん逝く [音楽・ミュージック]
指揮者の手塚幸紀さんがお亡くなりになった。80歳だという。
はじめてのオーケストラ演奏は手塚さんの指揮で聴いた。ドボルザーク『新世界』だった。はじめてならではの感激もあったと思うが、その後他の指揮者の演奏を聴いても、それ以上の感銘をおぼえない。
ほかに、モーツアルトの『ホルン協奏曲』が演奏された。ソリストはオケの首席奏者がつとめた。
郷里にできた1000人程度の小さなホールのこけら落としで、『東京フィル』(のつもりでいたが、手塚さんの経歴から推すと、それは勘違いで『新日本フィル』かもしれない)を率いての演奏だった。演奏後、トイレで会った恩師(音楽教諭)と「さすがに生演奏はいいですね」と高揚した気持ちで挨拶を交わしたのを覚えている。
ほかに、ソプラノの島田祐子さんが招かれていた。
島田さんは、手塚さんが東京芸大の先輩であることや「ソプラノぶすのテノールばか」という言葉があることなど親しみ深く話してくれた。
40年も前の話だ。
手塚さんの経歴が記されたサイト
https://nippon.zaidan.info/seikabutsu/1996/00901/contents/005.htm
IBMオケ第23回定期(2014年当時のようすが記されている)
http://blog.livedoor.jp/aibass/archives/7229555.html
サン=サーンス/交響曲第3番ハ短調作品78/手塚幸紀(指揮)京都市交響楽団(1983年6月15日)
https://www.youtube.com/watch?v=xEu_p4n_xkY
以下、当方未読
はじめてのオーケストラ演奏は手塚さんの指揮で聴いた。ドボルザーク『新世界』だった。はじめてならではの感激もあったと思うが、その後他の指揮者の演奏を聴いても、それ以上の感銘をおぼえない。
ほかに、モーツアルトの『ホルン協奏曲』が演奏された。ソリストはオケの首席奏者がつとめた。
郷里にできた1000人程度の小さなホールのこけら落としで、『東京フィル』(のつもりでいたが、手塚さんの経歴から推すと、それは勘違いで『新日本フィル』かもしれない)を率いての演奏だった。演奏後、トイレで会った恩師(音楽教諭)と「さすがに生演奏はいいですね」と高揚した気持ちで挨拶を交わしたのを覚えている。
ほかに、ソプラノの島田祐子さんが招かれていた。
島田さんは、手塚さんが東京芸大の先輩であることや「ソプラノぶすのテノールばか」という言葉があることなど親しみ深く話してくれた。
40年も前の話だ。
手塚さんの経歴が記されたサイト
https://nippon.zaidan.info/seikabutsu/1996/00901/contents/005.htm
IBMオケ第23回定期(2014年当時のようすが記されている)
http://blog.livedoor.jp/aibass/archives/7229555.html
サン=サーンス/交響曲第3番ハ短調作品78/手塚幸紀(指揮)京都市交響楽団(1983年6月15日)
https://www.youtube.com/watch?v=xEu_p4n_xkY
以下、当方未読
バッハ『マタイ受難曲』を聴く [音楽・ミュージック]
『マタイ受難曲』を聴く。全曲聴くのははじめてだ。ほかの仕事をしながらの、ながら聴きだが、いい曲だ。
Bach - St Matthew Passion BWV 244 - Van Veldhoven | Netherlands Bach Society
https://www.youtube.com/watch?v=ZwVW1ttVhuQ
バッハは『無伴奏チェロ』くらいしか知らない。有名なカザルスのものを入手し、その後、アンナー・ビルスマのものを聴いてきた。
ロマン派のものを中心にいろいろ聴いてきたが、結局、行き着くところはバッハなのではないかと漠然と感じている。
ありがたいことに歌詞を翻訳したものが用意されている。定評のあるカール・リヒター演奏のもので、しかも音質がいい。こんど聴いてみようと思う。
対訳「マタイ受難曲」 全曲
https://www.youtube.com/watch?v=P3OcPLf7Kyo
ちなみに、聖書の「マタイ伝」は以下のURLで読むことができる。
https://wol.jw.org/ja/wol/binav/r7/lp-j/nwtsty/40
以下は1958年録音盤
Bach - St Matthew Passion BWV 244 - Van Veldhoven | Netherlands Bach Society
https://www.youtube.com/watch?v=ZwVW1ttVhuQ
バッハは『無伴奏チェロ』くらいしか知らない。有名なカザルスのものを入手し、その後、アンナー・ビルスマのものを聴いてきた。
ロマン派のものを中心にいろいろ聴いてきたが、結局、行き着くところはバッハなのではないかと漠然と感じている。
ありがたいことに歌詞を翻訳したものが用意されている。定評のあるカール・リヒター演奏のもので、しかも音質がいい。こんど聴いてみようと思う。
対訳「マタイ受難曲」 全曲
https://www.youtube.com/watch?v=P3OcPLf7Kyo
ちなみに、聖書の「マタイ伝」は以下のURLで読むことができる。
https://wol.jw.org/ja/wol/binav/r7/lp-j/nwtsty/40
以下は1958年録音盤
テンシュテットが好きだ [音楽・ミュージック]
クラシックの管弦楽曲が好きでいろいろ聴いているが、いちばん好きなのは、『ニュルンベルクのマイスタージンガー』前奏曲。
その中で、演奏が最も秀逸なのはと訊かれたら、テンシュテットと答えたい。
Wagner Die Meistersinger von Nürnberg Klaus Tennstedt London Philharmonic
https://www.youtube.com/watch?v=5JUqTtzovbw
ユーチューブで見ることのできるテンシュテットの演奏はみな素晴らしい。そのうちのいくつかが、日本において収録されたものだというのは興味深い。
Wagner Rienzi Overture Klaus Tennstedt London Philharmonic
https://www.youtube.com/watch?v=M2JjnB45D34
そう考えると、日本の聴衆は、指揮者のよいものを引き出す磁場のようなものを創ることができるのかもしれない。そんな気さえしてくる。
たとえば、『喜歌劇こうもり』序曲の演奏は多くユーチューブで見ることができるが、カルロス・クライバーの昭和女子大人見記念講堂での演奏以上のものは無いように思う。
Carlos Kleiber -Johann Strauss II "Die Fledermaus"
https://www.youtube.com/watch?v=OqJK_s7I9EY
また、オイゲン・ヨッフムのブルックナー7番もすごい。
Bruckner "Symphony No 7" Eugen Jochum
https://www.youtube.com/watch?v=VuMef33J6aA
単なる好みをあげつらってしまった。
失礼しました。
その中で、演奏が最も秀逸なのはと訊かれたら、テンシュテットと答えたい。
Wagner Die Meistersinger von Nürnberg Klaus Tennstedt London Philharmonic
https://www.youtube.com/watch?v=5JUqTtzovbw
ユーチューブで見ることのできるテンシュテットの演奏はみな素晴らしい。そのうちのいくつかが、日本において収録されたものだというのは興味深い。
Wagner Rienzi Overture Klaus Tennstedt London Philharmonic
https://www.youtube.com/watch?v=M2JjnB45D34
そう考えると、日本の聴衆は、指揮者のよいものを引き出す磁場のようなものを創ることができるのかもしれない。そんな気さえしてくる。
たとえば、『喜歌劇こうもり』序曲の演奏は多くユーチューブで見ることができるが、カルロス・クライバーの昭和女子大人見記念講堂での演奏以上のものは無いように思う。
Carlos Kleiber -Johann Strauss II "Die Fledermaus"
https://www.youtube.com/watch?v=OqJK_s7I9EY
また、オイゲン・ヨッフムのブルックナー7番もすごい。
Bruckner "Symphony No 7" Eugen Jochum
https://www.youtube.com/watch?v=VuMef33J6aA
単なる好みをあげつらってしまった。
失礼しました。
「私の生きる理由は歌!」J・ Gréco [音楽・ミュージック]
フランスのシャンソン歌手 ジュリエット・グレコが亡くなった。
93歳というから、日本の地域によっては、赤飯を炊いて死を祝う年齢だ。
グレコは、ついこの間まで、歌っていた。2014年のライブが残っている。
Ibrahim Maalouf & Juliette Gréco - La Javanaise (Live à l’Olympia, 2014)
https://www.youtube.com/watch?v=t9fpMy5iE0I
Juliette Gréco "La Javanaise" | Archive INA
https://www.youtube.com/watch?v=GEpaVG3As-c
昨年、ドリス・デイが97歳で亡くなった。ドリスは2011年にアルバムを出している。89歳とは思えないツヤのある声でおどろく。
Doris Day - My Heart New Album 2011
https://www.youtube.com/watch?v=jykW6d6ATc0
Doris Day last TV Interview
https://www.youtube.com/watch?v=l4dhMQOherI
小沢昭一さんは、晩年、歌が歌いたいのよとしきりに言っていた。得意のハモニカを披露しながら、歌っていたのを思い出す。
小沢昭一、逝く
https://bookend.blog.ss-blog.jp/2012-12-10
以下の AFPBB記事に「グレコさんは脳卒中を起こした2016年、一人娘のロランスマリさんを亡くした。今年7月の文化情報誌テレラマ(Telerama)のインタビューでは、歌うことができず「とても寂しく思う。私の生きる理由は歌!」と述べていた」とある。
歌はいのちを支える。歌えるっていいなと思う。
仏大物歌手ジュリエット・グレコさん死去 93歳
AFPBB News 2020/09/24 04:31
https://www.msn.com/ja-jp/news/entertainment/%E4%BB%8F%E5%A4%A7%E7%89%A9%E6%AD%8C%E6%89%8B%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%83%83%E3%83%88-%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%82%B3%E3%81%95%E3%82%93%E6%AD%BB%E5%8E%BB-93%E6%AD%B3/ar-BB19m5G2?ocid=msedgntp
スッピン韓国大統領とジュリエット・グレコ
https://bookend.blog.ss-blog.jp/2017-04-01
以下、当方未読
93歳というから、日本の地域によっては、赤飯を炊いて死を祝う年齢だ。
グレコは、ついこの間まで、歌っていた。2014年のライブが残っている。
Ibrahim Maalouf & Juliette Gréco - La Javanaise (Live à l’Olympia, 2014)
https://www.youtube.com/watch?v=t9fpMy5iE0I
Juliette Gréco "La Javanaise" | Archive INA
https://www.youtube.com/watch?v=GEpaVG3As-c
昨年、ドリス・デイが97歳で亡くなった。ドリスは2011年にアルバムを出している。89歳とは思えないツヤのある声でおどろく。
Doris Day - My Heart New Album 2011
https://www.youtube.com/watch?v=jykW6d6ATc0
Doris Day last TV Interview
https://www.youtube.com/watch?v=l4dhMQOherI
小沢昭一さんは、晩年、歌が歌いたいのよとしきりに言っていた。得意のハモニカを披露しながら、歌っていたのを思い出す。
小沢昭一、逝く
https://bookend.blog.ss-blog.jp/2012-12-10
以下の AFPBB記事に「グレコさんは脳卒中を起こした2016年、一人娘のロランスマリさんを亡くした。今年7月の文化情報誌テレラマ(Telerama)のインタビューでは、歌うことができず「とても寂しく思う。私の生きる理由は歌!」と述べていた」とある。
歌はいのちを支える。歌えるっていいなと思う。
仏大物歌手ジュリエット・グレコさん死去 93歳
AFPBB News 2020/09/24 04:31
https://www.msn.com/ja-jp/news/entertainment/%E4%BB%8F%E5%A4%A7%E7%89%A9%E6%AD%8C%E6%89%8B%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%83%83%E3%83%88-%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%82%B3%E3%81%95%E3%82%93%E6%AD%BB%E5%8E%BB-93%E6%AD%B3/ar-BB19m5G2?ocid=msedgntp
スッピン韓国大統領とジュリエット・グレコ
https://bookend.blog.ss-blog.jp/2017-04-01
以下、当方未読
雨の日はしようがない 小室等 [音楽・ミュージック]
朝晩すずしくなってきた。
ちゃんと「暑さ寒さも・・」の言葉どおりになってきた。
とはいえ、きょうは蒸し暑い。秋雨前線の影響もあってか、アタマも重い。
天気と元気はつながっている。晴れの日は気も晴れやかだが、雨の日はくらくなる。なるべく、そうならないようにならないものかと思うのだが、すこしは影響がある。
むかし(と、むかし話ばかりしていると、嫌がられそうだが)、小室等が「雨の日はしようがない」と歌っていた。
くちずさみやすい歌というものがある。なんとなく耳にはいり、いつの間にか覚えてしまった。たしか、NHKの「みんなのうた」で流れていたのだ。
それで、それをなんとなく口ずさんでいたら、母親に「何がしようがないの!?」と言われた。
「何が!?」と言われても困る。そういう気持ちであるというだけの話だ。フィーリングの問題を、理詰めに問われても困る。
小室等「雨が空から降れば」(1974年ライブ)
https://www.youtube.com/watch?v=hQPhwA9KecI
毎日の更新で、何をか書こうと思って書くこともあるが、いま、この文章は、更新のための更新で、なんとなく書き始めた。だけど書いているうちに書くことが湧いてくる。その出てくるものが、自分の知らないことに繋がったりする。それがオモシロイので続けているところがある。ビックリ箱を開けるようなものだ。
と、書いていたら、「ユーチューブ」が勝手に次の動画(下記URL)に移って、小室さんも、特に何をかをアピールするために作った歌ではないことを述べている。(1:54~2:20) そして、「ある意味、なにも言ってない」歌だから、「どんな時でもこの歌は全部うけ留めてくれる」などと話している。・・・
小室等「雨が空から降れば」:おんがく白書【HD】
https://www.youtube.com/watch?v=I5j9ooqeCLA
「小室等」という名前を聞くとかならず思い出すことがある。『徹子の部屋』に小室さんがゲストで呼ばれた。その時の話の噛み合わなさといったらなかった。徹子さんは、怒っていると当方は感じた。美術大学出身の小室さんに、徹子さんがロダンを話題に取り上げた(それとも、たまたま話題がロダンに及んだだけか、その辺の記憶が怪しいのだが・・)。その時のやりとりがたいへん気まずい感じになっていた。徹子さんの反応も、癇ばしっていたように記憶する。番組最後まで、噛み合わないままだったのではないか。生放送だから、時にはそういうこともあるのだろうが、たいへん驚いたことがある。
小室さんと黒柳さんは、当方と母親のようなものかもしれない。(ちなみに、うちの親と黒柳さんは同じ昭和8年8月生まれの「トリ歳」。もちろん例外はあるだろうが、昭和ヒトケタは気が強い。)もっぱらフィーリングで生きる人ともっぱら理詰めの人では、噛み合わないこともあろう。本来であれば、最初から敬遠しておいたほうが無難な相手だったのかもしれない。当方の場合、相手が親だから、逃げも隠れもできない辛さがあるが、小室さんの場合は、それが番組中に生じたというわけだ。ふつうゲストが何を言っても、司会者がやんわり受け止めるのだろうけど、そうはさせない何かが徹子さんのコンプレックスに引っ掛かってしまったのかもしれない。
徹子さんの気の強さは、『徹子の部屋』の正月特番に出た旧知の渥美清が披露していて笑える。
(7:43~)
徹子の部屋 渥美清さん・倍賞千恵子さん(昭和54年)
https://www.youtube.com/watch?v=589y7vuCPC8
雨の日に元気の出る歌がある。最後にそれを紹介して終わり。
もっとも失恋中の人は聞かない方がイイ。失恋中は、晴れていても、気が塞ぐ。晴れていればいるほどツライかもしれない。その点要注意。
LAUGHTER IN THE RAIN - Neil Sedaka (Lyrics)
https://www.youtube.com/watch?v=zO5EASIVtm4
こっちの方が、誰にとっても イイかも・・
Nat King Cole - Smile (Lyrics HD)
https://www.youtube.com/watch?v=0DXBgJ_2E5U
Michael Jackson - Smile Lyrics
https://www.youtube.com/watch?v=uLfhnUO5FH4
*************
「コンプレックス」という言葉は、ほぼ日本語化して使われるが、簡単に言えば「自我の統合性を脅かすもの」、「ある個人の主体性を脅かすもの」。以下は、その辺のところがよく分かる本。気もち、感情、フィーリングの浮き沈みも、自我とコンプレックスとの関係からきているかもしれない。
ちゃんと「暑さ寒さも・・」の言葉どおりになってきた。
とはいえ、きょうは蒸し暑い。秋雨前線の影響もあってか、アタマも重い。
天気と元気はつながっている。晴れの日は気も晴れやかだが、雨の日はくらくなる。なるべく、そうならないようにならないものかと思うのだが、すこしは影響がある。
むかし(と、むかし話ばかりしていると、嫌がられそうだが)、小室等が「雨の日はしようがない」と歌っていた。
くちずさみやすい歌というものがある。なんとなく耳にはいり、いつの間にか覚えてしまった。たしか、NHKの「みんなのうた」で流れていたのだ。
それで、それをなんとなく口ずさんでいたら、母親に「何がしようがないの!?」と言われた。
「何が!?」と言われても困る。そういう気持ちであるというだけの話だ。フィーリングの問題を、理詰めに問われても困る。
小室等「雨が空から降れば」(1974年ライブ)
https://www.youtube.com/watch?v=hQPhwA9KecI
毎日の更新で、何をか書こうと思って書くこともあるが、いま、この文章は、更新のための更新で、なんとなく書き始めた。だけど書いているうちに書くことが湧いてくる。その出てくるものが、自分の知らないことに繋がったりする。それがオモシロイので続けているところがある。ビックリ箱を開けるようなものだ。
と、書いていたら、「ユーチューブ」が勝手に次の動画(下記URL)に移って、小室さんも、特に何をかをアピールするために作った歌ではないことを述べている。(1:54~2:20) そして、「ある意味、なにも言ってない」歌だから、「どんな時でもこの歌は全部うけ留めてくれる」などと話している。・・・
小室等「雨が空から降れば」:おんがく白書【HD】
https://www.youtube.com/watch?v=I5j9ooqeCLA
「小室等」という名前を聞くとかならず思い出すことがある。『徹子の部屋』に小室さんがゲストで呼ばれた。その時の話の噛み合わなさといったらなかった。徹子さんは、怒っていると当方は感じた。美術大学出身の小室さんに、徹子さんがロダンを話題に取り上げた(それとも、たまたま話題がロダンに及んだだけか、その辺の記憶が怪しいのだが・・)。その時のやりとりがたいへん気まずい感じになっていた。徹子さんの反応も、癇ばしっていたように記憶する。番組最後まで、噛み合わないままだったのではないか。生放送だから、時にはそういうこともあるのだろうが、たいへん驚いたことがある。
小室さんと黒柳さんは、当方と母親のようなものかもしれない。(ちなみに、うちの親と黒柳さんは同じ昭和8年8月生まれの「トリ歳」。もちろん例外はあるだろうが、昭和ヒトケタは気が強い。)もっぱらフィーリングで生きる人ともっぱら理詰めの人では、噛み合わないこともあろう。本来であれば、最初から敬遠しておいたほうが無難な相手だったのかもしれない。当方の場合、相手が親だから、逃げも隠れもできない辛さがあるが、小室さんの場合は、それが番組中に生じたというわけだ。ふつうゲストが何を言っても、司会者がやんわり受け止めるのだろうけど、そうはさせない何かが徹子さんのコンプレックスに引っ掛かってしまったのかもしれない。
徹子さんの気の強さは、『徹子の部屋』の正月特番に出た旧知の渥美清が披露していて笑える。
(7:43~)
徹子の部屋 渥美清さん・倍賞千恵子さん(昭和54年)
https://www.youtube.com/watch?v=589y7vuCPC8
雨の日に元気の出る歌がある。最後にそれを紹介して終わり。
もっとも失恋中の人は聞かない方がイイ。失恋中は、晴れていても、気が塞ぐ。晴れていればいるほどツライかもしれない。その点要注意。
LAUGHTER IN THE RAIN - Neil Sedaka (Lyrics)
https://www.youtube.com/watch?v=zO5EASIVtm4
こっちの方が、誰にとっても イイかも・・
Nat King Cole - Smile (Lyrics HD)
https://www.youtube.com/watch?v=0DXBgJ_2E5U
Michael Jackson - Smile Lyrics
https://www.youtube.com/watch?v=uLfhnUO5FH4
*************
「コンプレックス」という言葉は、ほぼ日本語化して使われるが、簡単に言えば「自我の統合性を脅かすもの」、「ある個人の主体性を脅かすもの」。以下は、その辺のところがよく分かる本。気もち、感情、フィーリングの浮き沈みも、自我とコンプレックスとの関係からきているかもしれない。
感情とはそもそも何なのか:現代科学で読み解く感情のしくみと障害
- 作者: 乾 敏郎
- 出版社/メーカー: ミネルヴァ書房
- 発売日: 2018/09/20
- メディア: 単行本
オイゲン・ヨッフムのブルックナー交響曲第7番 [音楽・ミュージック]
オイゲン・ヨッフム指揮のブルックナー交響曲第7番を聴いた。
ユーチューブでいつも聴くのはこれと決めている。というか、見てしまう。
Bruckner - Symphony No 7 - Jochum, Concertgebouw Orchestra (1986)
https://www.youtube.com/watch?v=aIaoAuUSiYM
ブルックナー交響曲全集は、唯一、ヨッフムxドレスデンのを所持している。上記演奏は、コンセルトヘボウ管弦楽団とのものだ。ドレスデン版の全集でひとつ残念なことは、第5番の冒頭部が弱すぎて聴こえないことだが、「ユーチューブ」ではありがたいことに、評価の高いコンセルトヘボウとの演奏も公開されている。
EMIから出ていたヨッフムxドレスデンのCDジャケットは、腕組みをしたヨッフムの写真だった。その風情が好きで、ブルックナーはこういう顔をした人が演奏するものだという勝手な思い込みがある。人柄がよくないといけない。そして、人柄は顔に出る。神への敬虔な思いを音楽で表現し、その高みに至ろうと努めた人の曲は、俗塵にまみれてそこにスッポリ収まって満足している人では表現できないように思う。実際のヨッフムがどうであったかは知らないが、きっとイイ人だったのではないかと思う。「ヨッフムおじさん」という感じである。
上記の録音は、日本公演時のものだ。池辺晋一郎さんも、ヨッフムの日本公演を聴いて感動したことを語っていたが、その実演を聴くことは、いまとなってはもはやどうあがいても無理である。上記動画のコメント欄への書き込みによれば、この翌年ヨッフムは亡くなっている。
ながくブルックナーと楽譜をとおして対話し啓発を受け、再演を繰り返すなかで、さらに学び、そして得てきた果実がこの演奏ということになる。
勿体ないような演奏だ。
ユーチューブでいつも聴くのはこれと決めている。というか、見てしまう。
Bruckner - Symphony No 7 - Jochum, Concertgebouw Orchestra (1986)
https://www.youtube.com/watch?v=aIaoAuUSiYM
ブルックナー交響曲全集は、唯一、ヨッフムxドレスデンのを所持している。上記演奏は、コンセルトヘボウ管弦楽団とのものだ。ドレスデン版の全集でひとつ残念なことは、第5番の冒頭部が弱すぎて聴こえないことだが、「ユーチューブ」ではありがたいことに、評価の高いコンセルトヘボウとの演奏も公開されている。
EMIから出ていたヨッフムxドレスデンのCDジャケットは、腕組みをしたヨッフムの写真だった。その風情が好きで、ブルックナーはこういう顔をした人が演奏するものだという勝手な思い込みがある。人柄がよくないといけない。そして、人柄は顔に出る。神への敬虔な思いを音楽で表現し、その高みに至ろうと努めた人の曲は、俗塵にまみれてそこにスッポリ収まって満足している人では表現できないように思う。実際のヨッフムがどうであったかは知らないが、きっとイイ人だったのではないかと思う。「ヨッフムおじさん」という感じである。
上記の録音は、日本公演時のものだ。池辺晋一郎さんも、ヨッフムの日本公演を聴いて感動したことを語っていたが、その実演を聴くことは、いまとなってはもはやどうあがいても無理である。上記動画のコメント欄への書き込みによれば、この翌年ヨッフムは亡くなっている。
ながくブルックナーと楽譜をとおして対話し啓発を受け、再演を繰り返すなかで、さらに学び、そして得てきた果実がこの演奏ということになる。
勿体ないような演奏だ。
ハイレゾ対応ヘッドホンが届く(坂本龍一のこと) [音楽・ミュージック]
Amazonからヘッドホンが届いた。
以下のモデルだ。
それで映画『母と暮らせば』のサウンドトラックを聴いた。坂本龍一の作品だ。
いいヘッドホンの威力を知った。
これまでは、パソコンにブルートゥース接続したスピーカーを利用してきた。東和電子製のちいさいけれど優秀なスピーカーだ。
パソコンの音量表示では、スピーカー利用時の10分の1くらいの量しか出せない。そうしないと、ボリュームが大きくなりすぎてしまう。それでいて細部の音、繊細なツクリが分かる。音の遠近が分かる。音の広がりが分かる。遠い世界に連れていかれる感がある。
聴きのがしていた膨大な音があることに気づいてしまった。
サウンドトラックCDは28曲で構成されている。これまでは、退屈な曲としてよく聴かなかったものもある。だが、どの曲もゆるがせにできないものであったのだと感じる。
迫るものがあるのである。
音楽を聴いて、迫るものがない曲など聞いてもしようがない。こうなると、暑いなかでもヘッドホンがはずせないということになる。
優秀なヘッドホンの凄さが分かった。と、同時に「坂本龍一ってやっぱりすごいんだなあ」と、今、思っている。
原爆-鎮魂歌-原民喜-坂本龍一「母と暮らせば」
https://bookend.blog.ss-blog.jp/2020-08-06
以下のモデルだ。
Victor JVC HA-MX100V スタジオモニターヘッドホン ハイレゾ対応 密閉型 ビクタースタジオチューニングモデル ブラック
- 出版社/メーカー: Victor
- 発売日: 2020/07/30
- メディア: エレクトロニクス
それで映画『母と暮らせば』のサウンドトラックを聴いた。坂本龍一の作品だ。
いいヘッドホンの威力を知った。
これまでは、パソコンにブルートゥース接続したスピーカーを利用してきた。東和電子製のちいさいけれど優秀なスピーカーだ。
Olasonic Bluetooth モバイルスピーカー TW-BT55STW
- 出版社/メーカー: 東和電子
- 発売日: 2014/04/14
- メディア: エレクトロニクス
パソコンの音量表示では、スピーカー利用時の10分の1くらいの量しか出せない。そうしないと、ボリュームが大きくなりすぎてしまう。それでいて細部の音、繊細なツクリが分かる。音の遠近が分かる。音の広がりが分かる。遠い世界に連れていかれる感がある。
聴きのがしていた膨大な音があることに気づいてしまった。
サウンドトラックCDは28曲で構成されている。これまでは、退屈な曲としてよく聴かなかったものもある。だが、どの曲もゆるがせにできないものであったのだと感じる。
迫るものがあるのである。
音楽を聴いて、迫るものがない曲など聞いてもしようがない。こうなると、暑いなかでもヘッドホンがはずせないということになる。
優秀なヘッドホンの凄さが分かった。と、同時に「坂本龍一ってやっぱりすごいんだなあ」と、今、思っている。
原爆-鎮魂歌-原民喜-坂本龍一「母と暮らせば」
https://bookend.blog.ss-blog.jp/2020-08-06
やっぱりすごい 弘田三枝子 [音楽・ミュージック]
先の更新【レナウン ダーバン 譲渡】のあと、
弘田三枝子の jazzを聴いてみた。
やっぱりすごいですわ。
以下は、「ユーチューブ」に投稿された中から拾ったもの。
追悼・弘田三枝子さん(享年73)My Funny Valentine
https://www.youtube.com/watch?v=NJZM5jNeDT0
On A Clear Day(弘田三枝子、松本英彦、ジミー竹内、世良譲、東京ユニオン)
https://www.youtube.com/watch?v=bu_xHTZc9aY
MISTY
https://www.youtube.com/watch?v=sNDYZcj2swI
落ち葉のコンチェルト/弘田三枝子
https://www.youtube.com/watch?v=p7pcLWZIr_Q
Mieko Hirota (弘田三枝子) My One and Only Love
https://www.youtube.com/watch?v=DVZ3IVm78uo
They Say It's Wonderful - Hirota Mieko (弘田三枝子)
https://www.youtube.com/watch?v=MhgY8bScTHw
以下、当方のお気に入り。サラ・ヴォーン日本公演のもよう
My Funny Valentine/ On A Clear Day / MISTY の聴き比べもできる。
Sarah Vaughan "Live At Satin Doll" [Tokyo - JP] ( two shows in one!! )
https://www.youtube.com/watch?v=R4fZp-QJu4I
弘田三枝子の jazzを聴いてみた。
やっぱりすごいですわ。
以下は、「ユーチューブ」に投稿された中から拾ったもの。
追悼・弘田三枝子さん(享年73)My Funny Valentine
https://www.youtube.com/watch?v=NJZM5jNeDT0
On A Clear Day(弘田三枝子、松本英彦、ジミー竹内、世良譲、東京ユニオン)
https://www.youtube.com/watch?v=bu_xHTZc9aY
MISTY
https://www.youtube.com/watch?v=sNDYZcj2swI
落ち葉のコンチェルト/弘田三枝子
https://www.youtube.com/watch?v=p7pcLWZIr_Q
Mieko Hirota (弘田三枝子) My One and Only Love
https://www.youtube.com/watch?v=DVZ3IVm78uo
They Say It's Wonderful - Hirota Mieko (弘田三枝子)
https://www.youtube.com/watch?v=MhgY8bScTHw
以下、当方のお気に入り。サラ・ヴォーン日本公演のもよう
My Funny Valentine/ On A Clear Day / MISTY の聴き比べもできる。
Sarah Vaughan "Live At Satin Doll" [Tokyo - JP] ( two shows in one!! )
https://www.youtube.com/watch?v=R4fZp-QJu4I
立秋に「月に寄せる歌」 [音楽・ミュージック]
きょうは「立秋」だという。
立秋にふさわしい話題はないかと思ったが、いちばん書きたいことを書く。
またまた「ユーチューブ」絡みである。
以前、『ミス・ドライビング・デイジー』という映画のなかで、流れた声楽曲があって、それはたいそう美しい曲であった。しかし、だれの曲であるか知らずにいた。
そうしたら、ドボルザークの『ルサルカ』というオペラのなかで歌われる曲「月に寄せる歌」であることを知った。超有名な曲のようで、多くのかたが歌っているが、いろいろ聴いてみて、当方は、シュターデとルチア・ポップの歌唱が気にいった。
メゾ・ソプラノのシュターデの歌唱
(ちなみに、指揮は、小澤征爾)
FREDERICA VON STADE - RUSALKA (MOON SONG)
https://www.youtube.com/watch?v=UwVYFpY3VL4
ルチア・ポップの歌唱
Lucia Popp: Song to the Moon (Rusalka)
https://www.youtube.com/watch?v=4qxi-sYUT9s
歌も魅力的だが、オペラのお話のほうもグッときた。水の精が人間に恋する話である。異類婚姻譚ということになるだろう。そして、その内容は、アンデルセンの『人魚姫』に似ている。どちらかが、話を剽窃したのだろうか。
『ルサルカ』あらすじと解説(ドヴォルザーク)
https://tsvocalschool.com/classic/rusalka/
人魚姫
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E9%AD%9A%E5%A7%AB
剽窃というより、たぶん、人類共通のこころの最深部からきているのだ。そのような話は、わけのわからないインパクトがある。神話的な領域にはいりこんでいるのだ。当方が、グッときたのもそのためだろう。水の精だの人魚だの考えればバカげた話だが、こころの深いところを表現しようとすると、そういうバカげたカタチを取らざるをえないことがある。
『夫・車谷長吉』 高橋順子著 文藝春秋
https://bookend.blog.ss-blog.jp/2017-12-06
以下は、小澤征爾の兄:小澤俊夫の著作
以下は、日本にユングを紹介した故・河合隼雄の著作
立秋にふさわしい話題はないかと思ったが、いちばん書きたいことを書く。
またまた「ユーチューブ」絡みである。
以前、『ミス・ドライビング・デイジー』という映画のなかで、流れた声楽曲があって、それはたいそう美しい曲であった。しかし、だれの曲であるか知らずにいた。
そうしたら、ドボルザークの『ルサルカ』というオペラのなかで歌われる曲「月に寄せる歌」であることを知った。超有名な曲のようで、多くのかたが歌っているが、いろいろ聴いてみて、当方は、シュターデとルチア・ポップの歌唱が気にいった。
メゾ・ソプラノのシュターデの歌唱
(ちなみに、指揮は、小澤征爾)
FREDERICA VON STADE - RUSALKA (MOON SONG)
https://www.youtube.com/watch?v=UwVYFpY3VL4
ルチア・ポップの歌唱
Lucia Popp: Song to the Moon (Rusalka)
https://www.youtube.com/watch?v=4qxi-sYUT9s
歌も魅力的だが、オペラのお話のほうもグッときた。水の精が人間に恋する話である。異類婚姻譚ということになるだろう。そして、その内容は、アンデルセンの『人魚姫』に似ている。どちらかが、話を剽窃したのだろうか。
『ルサルカ』あらすじと解説(ドヴォルザーク)
https://tsvocalschool.com/classic/rusalka/
人魚姫
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E9%AD%9A%E5%A7%AB
剽窃というより、たぶん、人類共通のこころの最深部からきているのだ。そのような話は、わけのわからないインパクトがある。神話的な領域にはいりこんでいるのだ。当方が、グッときたのもそのためだろう。水の精だの人魚だの考えればバカげた話だが、こころの深いところを表現しようとすると、そういうバカげたカタチを取らざるをえないことがある。
『夫・車谷長吉』 高橋順子著 文藝春秋
https://bookend.blog.ss-blog.jp/2017-12-06
以下は、小澤征爾の兄:小澤俊夫の著作
以下は、日本にユングを紹介した故・河合隼雄の著作
神話の心理学――現代人の生き方のヒント〈〈物語と日本人の心〉コレクションIV〉 (岩波現代文庫)
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2016/12/17
- メディア: 文庫
原爆-鎮魂歌-原民喜-坂本龍一「母と暮らせば」 [音楽・ミュージック]
原民喜の著作を読んだことはない。ただ、彼の人柄について書いたものを読んだ。「ビードロ文士」と称されていたと思う。書いたのは「死霊」で有名な埴谷雄高だ。
埴谷雄高夫人に、カレー食べていかないかと声をかけられて、埴谷亭をたずね玄関を開けたものの、そのまま立ち尽くし、だれも出てこないので、帰ってしまった(ような)ことが書いてあった。あえて自己主張しない、ビードロのような、ガラスのような存在感の作家として、当方の脳裏にイメージとしてある。
その原民喜の詩に最近ふれた。と、いっても、古い話で恐縮で、『母と暮らせば』という映画においてだ。坂本龍一が、その映画音楽を担当している。坂本が原の詩に、曲をつけた。詩の内容はウィキペディアの原民喜の項のなかにも引用が出ているので、彼の詩としてよく知られているものなのだろう。
僕は堪えよ、静けさに堪えよ。幻に堪えよ。生の深みに堪えよ。堪えて堪えて堪えてゆくことに堪えよ。一つの嘆きに堪えよ。無数の嘆きに堪えよ。嘆きよ、嘆きよ、僕を貫け。帰るところを失った僕を貫け。突き放された世界の僕を貫け」(『鎮魂歌』より) https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8E%9F%E6%B0%91%E5%96%9C
存在感の希薄な、鉄道自殺を遂げた詩人は「内部において強靭な意志を持った作家だということが垣間見られる」とウィキペディアに記されている。
その詩に、龍一さんが曲をつけている。(以下の動画の2分45秒あたりから)
Ryuichi Sakamoto Talks About His Unique Perspective On Music | Red Bull Music
https://www.youtube.com/watch?v=mJEZFTbxm4o
詩を好んで読まれる方は、書籍に印字された詩句を読むときに、自分なりのメロディーをつけて受け入れているのではないかと龍一さんの曲を聴いて思う。
いい曲だ。
『母と暮らせば』は長崎に落とされた原爆に巻き込まれた母と息子と許嫁の話だ。
きょうは、場所はちがうが、同じく、原爆が落とされた日なので。
以上。
正月映画 『母と暮らせば』を見てきた
https://bookend.blog.ss-blog.jp/2016-01-02
埴谷雄高夫人に、カレー食べていかないかと声をかけられて、埴谷亭をたずね玄関を開けたものの、そのまま立ち尽くし、だれも出てこないので、帰ってしまった(ような)ことが書いてあった。あえて自己主張しない、ビードロのような、ガラスのような存在感の作家として、当方の脳裏にイメージとしてある。
その原民喜の詩に最近ふれた。と、いっても、古い話で恐縮で、『母と暮らせば』という映画においてだ。坂本龍一が、その映画音楽を担当している。坂本が原の詩に、曲をつけた。詩の内容はウィキペディアの原民喜の項のなかにも引用が出ているので、彼の詩としてよく知られているものなのだろう。
僕は堪えよ、静けさに堪えよ。幻に堪えよ。生の深みに堪えよ。堪えて堪えて堪えてゆくことに堪えよ。一つの嘆きに堪えよ。無数の嘆きに堪えよ。嘆きよ、嘆きよ、僕を貫け。帰るところを失った僕を貫け。突き放された世界の僕を貫け」(『鎮魂歌』より) https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8E%9F%E6%B0%91%E5%96%9C
存在感の希薄な、鉄道自殺を遂げた詩人は「内部において強靭な意志を持った作家だということが垣間見られる」とウィキペディアに記されている。
その詩に、龍一さんが曲をつけている。(以下の動画の2分45秒あたりから)
Ryuichi Sakamoto Talks About His Unique Perspective On Music | Red Bull Music
https://www.youtube.com/watch?v=mJEZFTbxm4o
詩を好んで読まれる方は、書籍に印字された詩句を読むときに、自分なりのメロディーをつけて受け入れているのではないかと龍一さんの曲を聴いて思う。
いい曲だ。
『母と暮らせば』は長崎に落とされた原爆に巻き込まれた母と息子と許嫁の話だ。
きょうは、場所はちがうが、同じく、原爆が落とされた日なので。
以上。
正月映画 『母と暮らせば』を見てきた
https://bookend.blog.ss-blog.jp/2016-01-02
カール・ベームとウィーンフィルのリハーサル風景から [音楽・ミュージック]
クラシック音楽が好きで、特に管弦楽曲を好んで聴いている。
午前中、カール・ベームとウィーンフィルのリハーサル風景を見る機会を得た。
https://www.youtube.com/watch?v=GjFPGtGlTxI
曲は、リヒャルト・シュトラウスの「ドン・ファン」。
最近、リヒャルト・シュトラウスを指揮したルドルフ・ケンペのCD‐BOXを入手して聴き始めた。たいへん評判のいいボックスセットで(ありながら、たいへん廉価で)、聴いてみると、評判通りすばらしい。ロマンティシズムとはいかなるものか教授された気分で、他の演奏がやぼったく感じられもする。
ベームは、作曲者リヒャルト・シュトラウスを個人的に知っている。演奏についても教示されているにちがいない。以前、だれかがシュトラウスの演奏について自説を披露していたら、「シュトラウスはそんなこと言ってないよ」と当人を知るオイゲン・ヨッフムから(目をくりくりさせながら)言われて沈黙してしまった話を聞いた。それで、ベームがどんな風に作曲者の意図を伝達するか、見てみようと思ったしだいだ。
岩城宏之さんの本で、ウィーンフィルが自主運営団体で、指揮者に対して強い発言権をもっていて、フルトヴェングラーもカラヤンも手を焼いた話を読んだことがある。フルトヴェングラーに対しては「そんな不潔な棒では演奏できない」とボイコットしたり、カラヤンに対しては、演奏会本番で、指示されたテンポを無視して演奏してみせ、仕方なくカラヤンが演奏のテンポに合わせて棒を振っていたことなど記されていた。それに対してベームはほとんど信じられないくらいウィーンフィルの面々から敬愛されていたこと。そして、桂冠名誉指揮者とされたことを読んだ。たしか、書いてあったのは『フィルハーモニーの風景』だと思う。(ウィキペディアによると、「名誉指揮者」とはあるが、「桂冠」は付いていない。それでも、名誉指揮者はながいオケの歴史の中で2名だけである。)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AB%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%83%BC%E7%AE%A1%E5%BC%A6%E6%A5%BD%E5%9B%A3#%E5%90%8D%E8%AA%89%E6%8C%87%E6%8F%AE%E8%80%85
ベームのリハーサルを見て、並々ならぬオケからの敬愛の秘密が分かったような気がする。演奏の指示が細かい。なにより耳がいい証拠だ。そして、その指示に説得力があるのだろう。ウィーンフィルの面々が答え応じるようすから、そのことが伝わってくる。このような関係になるまでに、どれほどの年月がかかるのだろうと思う。
総譜を読み込んで、各パートに関しても個々の演奏者以上の深い理解を得ている必要があるだろうし、個々の演奏家の実際の仕事を知っている必要があるだろうし(動画では、バイオリン奏者のボウイングの仕方について指示していた)、実際に聴衆が耳にするであろう音のバランスを把握している必要もあるだろうし・・・。そして、オーケストラは、そうした知識によって形作られてきた指揮者の人格に心服している必要がある。
ユーチューブには、ありがたいことに、ベームの日本公演のブラームスの1番がアップされている。それを見ると、演奏後、老齢の楽員のアタマを撫でているようすも映っている。ふつうではあり得ない風景だ。
聴いたことのない方は、一度、耳にしてほしい演奏だ。当方にとって、今のところ、これ以上のブラームスの1番はない。
交響曲第1番(ブラームス)
1975年03月17日 東京:NHKホール
https://www.youtube.com/watch?v=OULabXciATk
以下は、公演5日目となった3月22日の録音
午前中、カール・ベームとウィーンフィルのリハーサル風景を見る機会を得た。
https://www.youtube.com/watch?v=GjFPGtGlTxI
曲は、リヒャルト・シュトラウスの「ドン・ファン」。
最近、リヒャルト・シュトラウスを指揮したルドルフ・ケンペのCD‐BOXを入手して聴き始めた。たいへん評判のいいボックスセットで(ありながら、たいへん廉価で)、聴いてみると、評判通りすばらしい。ロマンティシズムとはいかなるものか教授された気分で、他の演奏がやぼったく感じられもする。
Strauss - Complete Orchestral Works
- アーティスト: Strauss, R.
- 出版社/メーカー: Warner Classics
- 発売日: 2019/03/22
- メディア: CD
ベームは、作曲者リヒャルト・シュトラウスを個人的に知っている。演奏についても教示されているにちがいない。以前、だれかがシュトラウスの演奏について自説を披露していたら、「シュトラウスはそんなこと言ってないよ」と当人を知るオイゲン・ヨッフムから(目をくりくりさせながら)言われて沈黙してしまった話を聞いた。それで、ベームがどんな風に作曲者の意図を伝達するか、見てみようと思ったしだいだ。
岩城宏之さんの本で、ウィーンフィルが自主運営団体で、指揮者に対して強い発言権をもっていて、フルトヴェングラーもカラヤンも手を焼いた話を読んだことがある。フルトヴェングラーに対しては「そんな不潔な棒では演奏できない」とボイコットしたり、カラヤンに対しては、演奏会本番で、指示されたテンポを無視して演奏してみせ、仕方なくカラヤンが演奏のテンポに合わせて棒を振っていたことなど記されていた。それに対してベームはほとんど信じられないくらいウィーンフィルの面々から敬愛されていたこと。そして、桂冠名誉指揮者とされたことを読んだ。たしか、書いてあったのは『フィルハーモニーの風景』だと思う。(ウィキペディアによると、「名誉指揮者」とはあるが、「桂冠」は付いていない。それでも、名誉指揮者はながいオケの歴史の中で2名だけである。)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AB%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%83%BC%E7%AE%A1%E5%BC%A6%E6%A5%BD%E5%9B%A3#%E5%90%8D%E8%AA%89%E6%8C%87%E6%8F%AE%E8%80%85
ベームのリハーサルを見て、並々ならぬオケからの敬愛の秘密が分かったような気がする。演奏の指示が細かい。なにより耳がいい証拠だ。そして、その指示に説得力があるのだろう。ウィーンフィルの面々が答え応じるようすから、そのことが伝わってくる。このような関係になるまでに、どれほどの年月がかかるのだろうと思う。
総譜を読み込んで、各パートに関しても個々の演奏者以上の深い理解を得ている必要があるだろうし、個々の演奏家の実際の仕事を知っている必要があるだろうし(動画では、バイオリン奏者のボウイングの仕方について指示していた)、実際に聴衆が耳にするであろう音のバランスを把握している必要もあるだろうし・・・。そして、オーケストラは、そうした知識によって形作られてきた指揮者の人格に心服している必要がある。
ユーチューブには、ありがたいことに、ベームの日本公演のブラームスの1番がアップされている。それを見ると、演奏後、老齢の楽員のアタマを撫でているようすも映っている。ふつうではあり得ない風景だ。
聴いたことのない方は、一度、耳にしてほしい演奏だ。当方にとって、今のところ、これ以上のブラームスの1番はない。
交響曲第1番(ブラームス)
1975年03月17日 東京:NHKホール
https://www.youtube.com/watch?v=OULabXciATk
以下は、公演5日目となった3月22日の録音
ダスティン・ホフマン主演『卒業』のこと [音楽・ミュージック]
今、「サウンド・オブ・サイレンス」が流れている。
サイモンとガーファンクルの曲だ。いい爺さんになった二人が歌っている。
https://www.youtube.com/watch?v=7aZ-8fENf9g
はじめて聞いたのは、映画館においてだ。
叔父が、映画に連れて行ってくれた。スティーブ・マックイーン主演の「栄光のルマン」とダイスティン・ホフマン主演の「卒業」が同時上映されていた。叔父は、「栄光のルマン」を見せたかったようだ。しかし、自分は、「卒業」のほうに心ひかれた。中学生の時だ。
人間は、ひとりひとり違う。席をおなじくしても違うものに興味をもっていたりする。いわゆる「同床異夢」というやつですな。
この「卒業」がダスティン・ホフマンの出世作となった。アメリカ東部の有名大学を卒業したものの、どのように生きていっていいか迷いのうちにある青年をホフマンが演じた。そのような人生の空白状態はロクなことにならない。ロビンソン夫人の誘惑にのってしまう。
映画のなかで「サウンド・オブ・サイレンス」「スカボローフェア」「4月になれば彼女は」「ミセスロビンソン」などの曲が流れた。たぶん、映画そのものより、サイモンとガーファンクルの曲に出会ったことのほうが、当方にとって大きい意味をもったように思う。
中学時代、熱心に聞いたのは彼らの曲だ。ほとんど記憶している。いっしょに歌うことができる。英語の勉強にもなった。「スカボローフェア」でリフレインされる「パセリ、セージ、ローズマリー、タイム」の個々の単語を辞書で調べて、「なんだこれは?」と思ったのを覚えている。みんなハーブの名前である。歌の語調を整えるために加えられた詩句なのではなかろうか。
ちなみに、主人公を誘惑するロビンソン夫人を演じたのはアン・バンクロフト。『奇跡の人』で、ヘレン・ケラーの先生サリバン役の舞台初演を果たし、映画でも演じてアカデミー主演女優賞を得ている。要するに、巾の広い演技のできる人であるということだ。
https://www.youtube.com/watch?v=UXCpr6fmSFg
そして、「卒業」での演技も評価されて、「ゴールデングローブ賞 主演女優賞 」を得ている。しかし、オモシロイことに、「ミュージカル・コメディ部門」での 受賞ということだ。
「卒業」はサイモンとガーファンクルの比較的「沈鬱」な曲で彩られているし、青年の前途をめぐる悩み多い時期を描いている。だから、映画を見た当時はそのように思わなかったが、結婚式で花嫁を略奪するストーリーは、やはりコメディになるのだろう。
青年期というのは「前途洋々」と「前途茫洋」が背中合わせのたいへんな時期だ。時に「疾風怒濤」の航海を強いられる。本人にとっては、沈没するかどうかの瀬戸際に思える。だが、周囲から見れば(あるいは、ずっと年がいって顧みれば)コメディーそのものにちがいない。
The Sound of Silence【訳詞付】
https://www.youtube.com/watch?v=Abwsfg4SzFw
スカボローフェア【訳詞付】
https://www.youtube.com/watch?v=S_JP7uKujOc
四月になれば彼女は【訳詞付】
https://www.youtube.com/watch?v=Crl4WbWyBaw
Mrs Robinson【訳詞付】
https://www.youtube.com/watch?v=7ZLxeNZmHb0
サイモンとガーファンクルの曲だ。いい爺さんになった二人が歌っている。
https://www.youtube.com/watch?v=7aZ-8fENf9g
はじめて聞いたのは、映画館においてだ。
叔父が、映画に連れて行ってくれた。スティーブ・マックイーン主演の「栄光のルマン」とダイスティン・ホフマン主演の「卒業」が同時上映されていた。叔父は、「栄光のルマン」を見せたかったようだ。しかし、自分は、「卒業」のほうに心ひかれた。中学生の時だ。
人間は、ひとりひとり違う。席をおなじくしても違うものに興味をもっていたりする。いわゆる「同床異夢」というやつですな。
この「卒業」がダスティン・ホフマンの出世作となった。アメリカ東部の有名大学を卒業したものの、どのように生きていっていいか迷いのうちにある青年をホフマンが演じた。そのような人生の空白状態はロクなことにならない。ロビンソン夫人の誘惑にのってしまう。
映画のなかで「サウンド・オブ・サイレンス」「スカボローフェア」「4月になれば彼女は」「ミセスロビンソン」などの曲が流れた。たぶん、映画そのものより、サイモンとガーファンクルの曲に出会ったことのほうが、当方にとって大きい意味をもったように思う。
中学時代、熱心に聞いたのは彼らの曲だ。ほとんど記憶している。いっしょに歌うことができる。英語の勉強にもなった。「スカボローフェア」でリフレインされる「パセリ、セージ、ローズマリー、タイム」の個々の単語を辞書で調べて、「なんだこれは?」と思ったのを覚えている。みんなハーブの名前である。歌の語調を整えるために加えられた詩句なのではなかろうか。
ちなみに、主人公を誘惑するロビンソン夫人を演じたのはアン・バンクロフト。『奇跡の人』で、ヘレン・ケラーの先生サリバン役の舞台初演を果たし、映画でも演じてアカデミー主演女優賞を得ている。要するに、巾の広い演技のできる人であるということだ。
https://www.youtube.com/watch?v=UXCpr6fmSFg
そして、「卒業」での演技も評価されて、「ゴールデングローブ賞 主演女優賞 」を得ている。しかし、オモシロイことに、「ミュージカル・コメディ部門」での 受賞ということだ。
「卒業」はサイモンとガーファンクルの比較的「沈鬱」な曲で彩られているし、青年の前途をめぐる悩み多い時期を描いている。だから、映画を見た当時はそのように思わなかったが、結婚式で花嫁を略奪するストーリーは、やはりコメディになるのだろう。
青年期というのは「前途洋々」と「前途茫洋」が背中合わせのたいへんな時期だ。時に「疾風怒濤」の航海を強いられる。本人にとっては、沈没するかどうかの瀬戸際に思える。だが、周囲から見れば(あるいは、ずっと年がいって顧みれば)コメディーそのものにちがいない。
The Sound of Silence【訳詞付】
https://www.youtube.com/watch?v=Abwsfg4SzFw
スカボローフェア【訳詞付】
https://www.youtube.com/watch?v=S_JP7uKujOc
四月になれば彼女は【訳詞付】
https://www.youtube.com/watch?v=Crl4WbWyBaw
Mrs Robinson【訳詞付】
https://www.youtube.com/watch?v=7ZLxeNZmHb0
「わが祖国」スメタナの曲から [音楽・ミュージック]
きょうは「ユーチューブ」で、スメタナの「わが祖国」全曲を聴いた。有名な「モルダウ」がその一部となっている楽曲だ。
Rafael Kubelík & Česká filharmonie - Opening Concert of 1990 Prague Spring Festival
https://www.youtube.com/watch?v=76R0N2GN6Jo
指揮者はラファエル・クーベリック。ウィキペディアから引用すると「1989年にチェコで民主化革命が起きたのを契機に、ハヴェル大統領の強い要請で亡命先のイギリスから帰国し翌1990年の「プラハの春」音楽祭でチェコ・フィルを指揮し、スメタナの『我が祖国』の歴史的演奏を行い復活」した時のものだ。
民主化革命後の国民の高揚感が、亡命先から祖国に戻ったクーベリックの感激とともに熱くつたわってくる歴史的名演だ。クーベリックは「わが祖国」の録音を複数残しているが、これに勝る演奏はないと当方は思う。 第1曲:ヴィシェフラド:高い城、第2曲:ヴルタヴァ:モルダウ、第3曲:シャールカ、第4曲:ボヘミアの森と草原から、第5曲:ターボル、第6曲:ブラニーク とつづくが、「ターボル」「ブラニーク」の緊張感、高揚感、熱気はすさまじい。
第5曲:ターボル、第6曲:ブラニーク には、フス教徒が関係している。フスとは「ボヘミアにおける宗教改革の先駆者ヤン・フス(1369年 - 1415年)」のことだ。彼は「イングランドのジョン・ウィクリフに影響を受け、堕落した教会を烈しく非難して破門され、コンスタンツ公会議の決定で焚刑に処せられた」人物で、フス教徒とは、その教理を信奉する者たち」のことだ。
ヤン・フス
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%B9
フス「の死後、その教理を信奉する者たちが団結し、フス戦争を起こす。この戦いは18年にも及ぶものであったが、結果としてフス運動は失敗に終わる。しかし、これをきっかけにチェコ人は民族として連帯を一層深めることなった。フス派の讃美歌の中で最も知られている『汝ら神の戦士(チェコ語版)』が全篇を通じて現れ、これは『ブラニーク』でも引き続き用いられる」。
「ブラニークは中央ボヘミア州にある山で、ここにはフス派の戦士たちが眠っており、また讃美歌に歌われる聖ヴァーツラフの率いる戦士が眠るという伝説もある。伝説によれば、この戦士たちは国家が危機に直面した時、それを助けるために復活する(しばしば、全方位からの4つの敵国軍の攻撃に対してとも述べられる)」。
・・と、考えると、「わが祖国」は、チェコ国民連帯の音楽といえそうだ。「毎年行われるプラハの春音楽祭のオープニング曲として演奏されることが恒例になっている」のは、その表れと言っていいのだろう。
第二次大戦後、共産圏に入ったチェコが危機に陥ったことがある。ソ連が侵攻してきた時だ。ウィキペディアには次のようにある。「第二次大戦後(プラハ)は、社会主義国チェコスロヴァキアの首都となった。1968年にはプラハの春と呼ばれる改革運動が起こるが、ワルシャワ条約機構軍の侵攻を受け、改革派は弾圧された」とある。
その時プラハ市民は、武器を取るのではなく、ソ連軍の戦車の乗員を説得にかかる。しかし、結局、血がながされることになり、民主化は封じ込められる。
そのことを当方は、加藤周一の「言葉と戦車」を取り扱ったNHK特集番組で知った。戦車の乗員が説得を受けて泣いている場面もあったと思う。そのようにして立ち向かう意志と連帯を、彼らは自分たちの父祖:フスから得ていたのかもしれない。しかし結局、民主化運動は潰える。
https://www.nhk.or.jp/etv21c/update/2008/1214.html
それから、30年を経て、「ビロード革命」で民主化に成功した人々が高揚感に包まれないわけがない。
ちなみに、ドボルザークの作品にも「フス教徒」がある。そこでも「わが祖国」と同じメロディーが登場する。チェコ国民にとって、ヤン・フスとフス教徒は忘れられない、忘れてはならない存在なのだろう。
https://www.youtube.com/watch?v=atJ1AH0s0J8
古賀茂明氏の提示したガンジーの言葉から
https://bookend.blog.ss-blog.jp/2015-04-01
プラハ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%8F
わが祖国 (スメタナ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%8F%E3%81%8C%E7%A5%96%E5%9B%BD_(%E3%82%B9%E3%83%A1%E3%82%BF%E3%83%8A)
Rafael Kubelík & Česká filharmonie - Opening Concert of 1990 Prague Spring Festival
https://www.youtube.com/watch?v=76R0N2GN6Jo
指揮者はラファエル・クーベリック。ウィキペディアから引用すると「1989年にチェコで民主化革命が起きたのを契機に、ハヴェル大統領の強い要請で亡命先のイギリスから帰国し翌1990年の「プラハの春」音楽祭でチェコ・フィルを指揮し、スメタナの『我が祖国』の歴史的演奏を行い復活」した時のものだ。
民主化革命後の国民の高揚感が、亡命先から祖国に戻ったクーベリックの感激とともに熱くつたわってくる歴史的名演だ。クーベリックは「わが祖国」の録音を複数残しているが、これに勝る演奏はないと当方は思う。 第1曲:ヴィシェフラド:高い城、第2曲:ヴルタヴァ:モルダウ、第3曲:シャールカ、第4曲:ボヘミアの森と草原から、第5曲:ターボル、第6曲:ブラニーク とつづくが、「ターボル」「ブラニーク」の緊張感、高揚感、熱気はすさまじい。
第5曲:ターボル、第6曲:ブラニーク には、フス教徒が関係している。フスとは「ボヘミアにおける宗教改革の先駆者ヤン・フス(1369年 - 1415年)」のことだ。彼は「イングランドのジョン・ウィクリフに影響を受け、堕落した教会を烈しく非難して破門され、コンスタンツ公会議の決定で焚刑に処せられた」人物で、フス教徒とは、その教理を信奉する者たち」のことだ。
ヤン・フス
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%B9
フス「の死後、その教理を信奉する者たちが団結し、フス戦争を起こす。この戦いは18年にも及ぶものであったが、結果としてフス運動は失敗に終わる。しかし、これをきっかけにチェコ人は民族として連帯を一層深めることなった。フス派の讃美歌の中で最も知られている『汝ら神の戦士(チェコ語版)』が全篇を通じて現れ、これは『ブラニーク』でも引き続き用いられる」。
「ブラニークは中央ボヘミア州にある山で、ここにはフス派の戦士たちが眠っており、また讃美歌に歌われる聖ヴァーツラフの率いる戦士が眠るという伝説もある。伝説によれば、この戦士たちは国家が危機に直面した時、それを助けるために復活する(しばしば、全方位からの4つの敵国軍の攻撃に対してとも述べられる)」。
・・と、考えると、「わが祖国」は、チェコ国民連帯の音楽といえそうだ。「毎年行われるプラハの春音楽祭のオープニング曲として演奏されることが恒例になっている」のは、その表れと言っていいのだろう。
第二次大戦後、共産圏に入ったチェコが危機に陥ったことがある。ソ連が侵攻してきた時だ。ウィキペディアには次のようにある。「第二次大戦後(プラハ)は、社会主義国チェコスロヴァキアの首都となった。1968年にはプラハの春と呼ばれる改革運動が起こるが、ワルシャワ条約機構軍の侵攻を受け、改革派は弾圧された」とある。
その時プラハ市民は、武器を取るのではなく、ソ連軍の戦車の乗員を説得にかかる。しかし、結局、血がながされることになり、民主化は封じ込められる。
そのことを当方は、加藤周一の「言葉と戦車」を取り扱ったNHK特集番組で知った。戦車の乗員が説得を受けて泣いている場面もあったと思う。そのようにして立ち向かう意志と連帯を、彼らは自分たちの父祖:フスから得ていたのかもしれない。しかし結局、民主化運動は潰える。
https://www.nhk.or.jp/etv21c/update/2008/1214.html
それから、30年を経て、「ビロード革命」で民主化に成功した人々が高揚感に包まれないわけがない。
ちなみに、ドボルザークの作品にも「フス教徒」がある。そこでも「わが祖国」と同じメロディーが登場する。チェコ国民にとって、ヤン・フスとフス教徒は忘れられない、忘れてはならない存在なのだろう。
https://www.youtube.com/watch?v=atJ1AH0s0J8
古賀茂明氏の提示したガンジーの言葉から
https://bookend.blog.ss-blog.jp/2015-04-01
プラハ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%8F
わが祖国 (スメタナ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%8F%E3%81%8C%E7%A5%96%E5%9B%BD_(%E3%82%B9%E3%83%A1%E3%82%BF%E3%83%8A)
亡くなった人の世話にばかりなってる [音楽・ミュージック]
へんなタイトルをつけたが、実際のところそうなのだ。
音楽を聴くのでも、本を読むのでも、亡くなった作曲家や音楽家や著者のものばかりなのだ。
今朝、「ユーチューブ」を視聴して、やはりテンシュテットは、すごいと感じた。と言うより、マーラーはすごいと言うべきなのだろう。よくこれほど美しい曲を創作できるものだと思う。
聴いたのは、
マーラーの交響曲8番「千人の交響曲」のフィナーレだ。
Mahler: Symphony No. 8, Finale - (London Philharmonic Orchestra, Klaus Tennstedt)
https://www.youtube.com/watch?v=y5aRbgr0m9U
ここまで宇宙を感じさせる曲はない。マーラー自身、指揮者のウィレム・メンゲルベルクに宛てた手紙で次のように書いたという。[ウィキペディア「交響曲第8番 (マーラー)]
“私はちょうど、第8番を完成させたところです。これはこれまでの私の作品の中で最大のものであり、内容も形式も独特なので、言葉で表現することができません。大宇宙が響き始める様子を想像してください[3]。それは、もはや人間の声ではなく、運行する惑星であり、太陽です” “これまでの私の交響曲は、すべてこの曲の序曲に過ぎなかった。これまでの作品には、いずれも主観的な悲劇を扱ってきたが、この交響曲は、偉大な歓喜と栄光を讃えているものです”
だから、演奏についても「大宇宙」を感じさせる必要があるが、その点でテンシュテットは成功しているのではないだろうか。大成功だと当方は思う。
実は、テンシュテットのワーグナー演奏を聴いて、そこからマーラーに飛んだ。以下は、いまNHK・FMの『N響 ザ・レジェンド』のオープニングテーマ曲として使われているワーグナーの「リエンツィ」序曲。
Wagner Rienzi Overture Klaus Tennstedt London Philharmonic
https://www.youtube.com/watch?v=M2JjnB45D34
これもまた素晴らしい。トランペットパートの取り扱いがとりわけ素晴らしい。これは、サントリーホールで演奏されたもののようだ。生で演奏を聴いた方も大勢おられるだろう。うらやましいかぎりだ。一生ものの財産になっているのではないだろうか。
以下のボックスセットはどちらも所持している。これを聴くとますます。存命中に聴きたかったと思う。
音楽を聴くのでも、本を読むのでも、亡くなった作曲家や音楽家や著者のものばかりなのだ。
今朝、「ユーチューブ」を視聴して、やはりテンシュテットは、すごいと感じた。と言うより、マーラーはすごいと言うべきなのだろう。よくこれほど美しい曲を創作できるものだと思う。
聴いたのは、
マーラーの交響曲8番「千人の交響曲」のフィナーレだ。
Mahler: Symphony No. 8, Finale - (London Philharmonic Orchestra, Klaus Tennstedt)
https://www.youtube.com/watch?v=y5aRbgr0m9U
ここまで宇宙を感じさせる曲はない。マーラー自身、指揮者のウィレム・メンゲルベルクに宛てた手紙で次のように書いたという。[ウィキペディア「交響曲第8番 (マーラー)]
“私はちょうど、第8番を完成させたところです。これはこれまでの私の作品の中で最大のものであり、内容も形式も独特なので、言葉で表現することができません。大宇宙が響き始める様子を想像してください[3]。それは、もはや人間の声ではなく、運行する惑星であり、太陽です” “これまでの私の交響曲は、すべてこの曲の序曲に過ぎなかった。これまでの作品には、いずれも主観的な悲劇を扱ってきたが、この交響曲は、偉大な歓喜と栄光を讃えているものです”
だから、演奏についても「大宇宙」を感じさせる必要があるが、その点でテンシュテットは成功しているのではないだろうか。大成功だと当方は思う。
実は、テンシュテットのワーグナー演奏を聴いて、そこからマーラーに飛んだ。以下は、いまNHK・FMの『N響 ザ・レジェンド』のオープニングテーマ曲として使われているワーグナーの「リエンツィ」序曲。
Wagner Rienzi Overture Klaus Tennstedt London Philharmonic
https://www.youtube.com/watch?v=M2JjnB45D34
これもまた素晴らしい。トランペットパートの取り扱いがとりわけ素晴らしい。これは、サントリーホールで演奏されたもののようだ。生で演奏を聴いた方も大勢おられるだろう。うらやましいかぎりだ。一生ものの財産になっているのではないだろうか。
以下のボックスセットはどちらも所持している。これを聴くとますます。存命中に聴きたかったと思う。
Mahler: Complete Symphonies Klaus Tennstedt
- アーティスト: Tennstedt, Klaus
- 出版社/メーカー: Warner Classics
- 発売日: 2011/05/09
- メディア: CD
Klaus Tennstedt - The Great Recordings
- アーティスト: Tennstedt, Klaus
- 出版社/メーカー: Warner Classics
- 発売日: 2011/05/09
- メディア: CD