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古賀茂明氏の提示したガンジーの言葉から [ニュース・社会]

古賀茂明氏が「報道ステーション」で示したフリップには次のように記されてあった。

インド独立の父マハトマガンジーの言葉である。

あなたがすることのほとんどは
無意味であるが それでも
しなくてはならない
そうしたことをするのは
世界を変えるためではなく
世界によって自分が
変えられないようにするためである

実際には「報道ステーション」中で、次のように話された

古賀:ただ、言わせていただければ、最後に。これをですね、ぜひ(マハトマ・ガンジーの言葉を記したフリップを取り出す)。これは古館さんにお贈りしたいんですけど。マハトマ・ガンジーの言葉です。「あなたがすることのほとんどは無意味であるが、それでもしなくてはならない。そうしたことをするのは、世界を変えるためではなく、世界によって自分が変えられないようにするためである」と。つまり、圧力とか自粛に慣れていってですね「ひとりでやったってしょうがない、ただ叩かれるだけだ」ということで、やっていないと、知らないうちに自分が変わってしまって、本当に大きな問題が起きているのに、気が付かないということがあるんですよと。これは私も、すごく今自分に言い聞かせていつも、生きているんですけれども。これは、みんなが考えていただきたいことだな、というふうに思っています。

上記の言葉から、思い出したことがある。

NHK・ETVで放映された加藤周一の談話である。

(話の文脈は、戦争という状況によって、大切な友人を先の戦争で失くした経験を語りながら、加藤は、それほどにまでして行なう価値のあるもの意味のあるものと戦争は思えナイ・・というもの)

日本が再び戦争をすることがないようにできるかどうか、それはもう、ほとんど、個人の力は微力で限りなくゼロに近い。できない確率の方が非常に大きいわけだけど、だから、反対はヤメルとかではないんだよね。目的達成の見込みがなかったとしても、他にわたしに何ができる・・

そのように言いつつ、

たとえ微力であったとしても、個人の情熱・意志が、ものごとを変えていく引き金にはなりうるであろうことについて述べ、

その点で、孔子の逸話を加藤は取り上げる。

孔子が、飢饉にあえぐ牛が哀れだから助けようと言う。すると、弟子たちは、一頭だけ助けてもしょうがないんじゃないですかと言う。国中を飢饉が覆っている。弟子たちの言い分はもっともだった。何万もの牛が飢饉に喘いでいる。すると、孔子は答える。「しかし、'この’牛は“わたしの”目の前を通っている・・」。

ひとりひとりの命が大事でない人が、ただ抽象的に何百万の人の命について述べても、ただ言葉であってね、本当に行動にはつながらない。行動につながるのは情熱がなきゃ。情熱の引き金になるのはひとりの人間だ。


この言葉から、さらに想起させられるのは、“mistaken objectivity”(誤まれる客観性)についての鶴見俊輔さんの話。終戦直後、ただちに仲間を救う行動を起こそうとした女性の例が取り上げられている。

9「市民」のあるべき姿とは(鶴見俊輔氏談話から)
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2011-07-04

さらに、その点で、英語教育で著名な故中津燎子の言葉が紹介されている「当事者意識を持つ」と題されたオモシロイ記事をみつけた。

http://nakatsu-miraijuku.com/date/2014/01


ちょうど今、中国に宣教師として渡ったイタリア人カスティリオーネの中国ドラマ『康煕 雍正 乾隆』を見ている。結局、3代の皇帝に仕えるうち、中国文化にカスティリオーネは同化して、キリスト教信仰を結果として失い、教会を追放されてしまうのだが、だんだん中国文化に染まっていくカスティリオーネに友人の宣教者が警告する。

「(中国人を)変える努力をしないなら、自分たちが変えられてしまう」

そして、まさに、カスティリオーネに、それが臨んだ。


話は、尻切れトンボだが

以上。コレマデ。


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古舘伊知郎氏と古賀茂明氏の「報道ステーション」バトル全文書き起こし
http://news.livedoor.com/article/detail/9941821/


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