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ドイツ人が「無料でも」お茶や水の提供を断るなぜ// 東洋経済オンラインから [経済関連]

ドイツ人が「無料でも」お茶や水の提供を断るなぜ
サービスを受けるのが当たり前になった日本人
四元 伸三 : きづきアーキテクト 匠/シニアカウンセラー
東洋経済オンライン 2024/01/23 10:40
https://toyokeizai.net/articles/-/729503



以下、上記記事からの抜粋

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ドイツはOECDの統計でも労働時間が最も少ない国だ。それでも経済大国として成長を続けている。消費者の要求が抑制的でも、経済成長できるモデルが存在しているわけだ。

日本にも「もったいない」という言葉があるように本来はものを大切にする文化があった。ところが、今の日本では、いつでも・どこでもモノやサービスが手に入ることが重視されているため、社会的リソースが過剰に消費されているのではないか(ここで言うリソースには従来の「ヒト、モノ、金、情報」に加えて「時間、環境負荷物質」も考慮している)。

もう1つドイツでの経験を紹介したい。ドイツの日本料理店に行った時のことだ。その店に限らずヨーロッパの日本料理店では、お茶や水は有料で提供されている。

ある時、私がよく知る店の店主に「日本ではお茶や水はタダで出しているのになぜ?」と聞いた。

その日本人店主は「最初の頃は無料で提供していたんですよ。多くのドイツ人のお客様から『注文していないものを出されても困る。無料というがコストはかかっているだろう。お茶も水も不要だからその分を食事代から値引きしてくれ』と言われて、それからは有料にしたんです」と教えてくれた。ドイツ人らしい合理的な考え方だ。

サービスは無料か安いもの、と考える日本人

日本人はサービスを無料、あるいは安いものと理解していることが多い。実際には、どのようなサービスにもコストがかかり、リソースを消費している。つまり、そのサービスを生み出すバリューチェーンの中で誰かが負担しシワ寄せを受けているのだ。

日本における社会的リソースが縮小する中、今後は日本の消費者もすべてのサービスにはコストとリソースが生じていることを理解し、それぞれの消費生活を再検討する必要がある。

*****引用ここまで****

なんでもアタリマエになると感謝の念が薄れる。対価を払おうなどと考えもしなくなる。感謝を示そうともしなくなる。そんな感謝の念のナイ人間にはなりたくないと思うが、知らず知らずのうちにそうなってしまっているにちがいない。日本人はいわば甘やかされ続けて変になってしまっているのだろう。聖書の中に「召し使いを若い時から甘やかすと、いずれ感謝しない人になる」という言葉があるが、きっとそんな具合になっているのだろう。

https://wol.jw.org/ja/wol/b/r7/lp-j/nwtsty/20/29#study=discover


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  • 作者: 日本聖書協会
  • 出版社/メーカー: 日本聖書協会
  • 発売日: 1993/11/01
  • メディア: 大型本