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オイゲン・ヨッフムのブルックナー交響曲第7番 [音楽・ミュージック]

オイゲン・ヨッフム指揮のブルックナー交響曲第7番を聴いた。

ユーチューブでいつも聴くのはこれと決めている。というか、見てしまう。

Bruckner - Symphony No 7 - Jochum, Concertgebouw Orchestra (1986)
https://www.youtube.com/watch?v=aIaoAuUSiYM

ブルックナー交響曲全集は、唯一、ヨッフムxドレスデンのを所持している。上記演奏は、コンセルトヘボウ管弦楽団とのものだ。ドレスデン版の全集でひとつ残念なことは、第5番の冒頭部が弱すぎて聴こえないことだが、「ユーチューブ」ではありがたいことに、評価の高いコンセルトヘボウとの演奏も公開されている。

EMIから出ていたヨッフムxドレスデンのCDジャケットは、腕組みをしたヨッフムの写真だった。その風情が好きで、ブルックナーはこういう顔をした人が演奏するものだという勝手な思い込みがある。人柄がよくないといけない。そして、人柄は顔に出る。神への敬虔な思いを音楽で表現し、その高みに至ろうと努めた人の曲は、俗塵にまみれてそこにスッポリ収まって満足している人では表現できないように思う。実際のヨッフムがどうであったかは知らないが、きっとイイ人だったのではないかと思う。「ヨッフムおじさん」という感じである。

上記の録音は、日本公演時のものだ。池辺晋一郎さんも、ヨッフムの日本公演を聴いて感動したことを語っていたが、その実演を聴くことは、いまとなってはもはやどうあがいても無理である。上記動画のコメント欄への書き込みによれば、この翌年ヨッフムは亡くなっている。

ながくブルックナーと楽譜をとおして対話し啓発を受け、再演を繰り返すなかで、さらに学び、そして得てきた果実がこの演奏ということになる。

勿体ないような演奏だ。



ブルックナー交響曲全集

ブルックナー交響曲全集

  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 1996/02/07
  • メディア: CD



ブルックナー:交響曲第4番

ブルックナー:交響曲第4番

  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2004/06/23
  • メディア: CD




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