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島津保次郎監督『浅草の灯 』上原謙主演 1937年を見る [ドラマ]

島津保次郎監督『浅草の灯 』上原謙主演 1937年を見る。

The Lights of Asakusa (1937)
https://www.youtube.com/watch?v=o8PnK6FBZ5Q&t=2s

「浅草オペラとは、こういうものだったのだ」と、その面影をしのぶことのできる映画だ。

原作は浜本浩の同名小説。

ウィキペディア『浅草オペラ』(「ペラゴロ」の項)に以下のように記されている。

後年有名になる当時のペラゴロ青年に、浜本浩(のちに小説『浅草の灯』(1938年)を書いた)、今東光、サトウ・ハチロー、高田保らがいた。// また、「ペラゴロ」とまではいかなかったが、浅草オペラを愛好した青少年には、宮沢賢治、小林秀雄、今日出海、徳川夢声、東郷青児、川端康成らがいた。宮沢は田谷の名を織り込んだ詩『函館港春夜光景』(1924年作、『春と修羅 第二集』所収)を残し、『ブン大将』に影響を受けたオペレッタ『飢餓陣営』(1922年、通称『バナナン大将』)を書き、花巻農学校で上演している。なお川端の小説『浅草紅団』(1929年)は、浅草オペラの後の時代の浅草を描いた作品である。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%85%E8%8D%89%E3%82%AA%E3%83%9A%E3%83%A9

「浅草オペラ」と聞くと、当方は田谷力三や榎本健一を思い出す。当該映画のなかでは「 ベアトリ姐ちゃん」が歌われる。

上原謙は、オペラ歌手の一人で、たいへんな正義派の役。浅草辺のヤクザ者相手に啖呵をきるような役回りである。『怪傑ゾロ』を思わせる❝ような❞衣装で登場する。アラン・ドロンよりハンサムで、かっこイイ(と、評者は思う)。

当時の浅草のにぎわいを想起し、上原謙がただの「二枚目」ではないことを知るうえで大いに見るに値する。

追記:笠智衆が立派な二枚目で出ている。杉村春子がしっかり歌っている。貴重。

エノケンの「 ベアトリ姐ちゃん」
https://www.youtube.com/watch?v=1Z0UunzAWdY&list=RD1Z0UunzAWdY&start_radio=1

恋はやさし野辺の花よ (唄:田谷力三)昭和46年放送より 
https://www.youtube.com/watch?v=Ol0ymFZkGzc

田谷力三『コロッケー(コロッケの唄)』益田太郎冠者』
https://www.youtube.com/watch?v=7OUlduFcG3U&t=6s


浅草の灯 [VHS]

浅草の灯 [VHS]

  • 出版社/メーカー: 松竹
  • 発売日: 1984/06/30
  • メディア: VHS




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