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柳家小三治師匠・養老孟司先生の動向 [ニュース・社会]

新聞をみていたら、ちいさい囲み記事に、小三治師匠の退院と自宅療養のニュース。こんなことまで、記事になるとは、師匠すごいわと思った。さすがに、人間国宝ともなると、メディアもほっておかないのだろう。
https://www.asahi.com/articles/DA3S14875194.html

81歳になるという。療養してまた高座にあがるという。しばらく前、弟子(喜多八)が亡くなったばかりの高座を見た。会場の前から2列目中央に陣取ってである。高座にあがるのが少したいへんそうで、「師匠、お年を召した」の感をつよくした。それから、ほぼ5年が経過している。

柳家小三治師匠の独演会に
https://bookend.blog.ss-blog.jp/2016-06-13


夜、スマホを見ていたら、養老孟司先生の記事。そこには、昨年心筋梗塞で緊急カテーテル手術をした話がでている。新聞に、「養老孟司さん入院」の記事は出たのだろうか。先生は82歳である。

養老孟司「生死をさまよい、娑婆に戻ってきた」病院嫌いが心筋梗塞になって考えたこと
https://blogos.com/article/530781/


養老先生の愛猫「まる」が亡くなったことは聞いていた。それで、そのストレスがもとで心臓にきたのかと思ったら、先生の入院の方が先のようだ。「まる」の方が、先生の入院騒ぎで心臓をやられたのかもしれない。
養老孟司さんの愛猫「まる」死ぬ NHK番組で人気
https://www.sankei.com/life/news/201222/lif2012220051-n1.html


なんだか、こうして書いていると、人間国宝“級”の大先生より「まる」のほうが上のようである。先生のおかげで「まる」が有名になり、その「まる」のお蔭で、先生の人気に拍車がかかった。より身近な存在になった。

「歳をとってまるくなった」先生は、「そのとおり。まるの方が自分より上だよ」と言うかもしれない。

養老孟司です。面倒だけど自分の人生のことを話します
https://www.youtube.com/watch?v=AHEU01f7RX0


なにはともあれ、お二方ともに、まだまだ元気で活躍してほしいところである。



以下、当方未読

養老先生、病院へ行く

養老先生、病院へ行く

  • 出版社/メーカー: エクスナレッジ
  • 発売日: 2021/04/08
  • メディア: 単行本



猫も老人も、役立たずでけっこう NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。

猫も老人も、役立たずでけっこう NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。

  • 作者: 養老孟司
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2018/12/21
  • メディア: Kindle版




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「伝説のドラマー」村上 “ポンタ” 秀一、神話に・・ [音楽・ミュージック]

伝説のドラマー死す 「無個性の対極。千手観音みたいな姿」とラジオマン評す〈週刊朝日〉
https://news.yahoo.co.jp/articles/64d1bfe621feadb9696c7ca461fa189205dde8e6?page=1

昨日、上の記事を見た。

それで、はじめて
村上 “ポンタ” 秀一を知った。

つまり、それまで知らなかった。

ほんとうに、モッタイナイことをした。

村上”ポンタ”秀一×渡辺香津美
https://www.youtube.com/watch?v=XTJqJiYknlI


#PONTABOX OSAKA JAZZ FESTIVAL '96 1440p60
https://www.youtube.com/watch?v=DgM--PfoxRo

村上"ポンタ"秀一 PONTA BOX 東京FMホール
https://www.youtube.com/watch?v=vsSyV5itABQ


Sea Line 村上"ポンタ"秀一 with 角松敏生
https://www.youtube.com/watch?v=7dpdBpxPCNc

村上”ポンタ”秀一 インタビュー
https://www.youtube.com/watch?v=QnwX93B-ETw&t=22s


村上ポンタ秀一×日下義昭【Drum Symphony】ドラムとギターが織りなす新しい世界
https://www.youtube.com/watch?v=kJd36ioyU1E

村上ポンタ秀一さんと日下さんのリハ取材に調布スタジオNiDOへ行ったよ!
https://www.youtube.com/watch?v=w_JwIkwa440

ライブの裏側公開!村上ポンタ秀一さん×日下義昭さん
https://www.youtube.com/watch?v=pOd09qCizhg


追悼企画。偉大なドラマー、村上 “ポンタ” 秀一さんの功績を探る。https://www.youtube.com/watch?v=3f5BCc0G6pE


「シュガー・ベイブの後、なぜポンタにドラムを頼んだか」山下達郎が初めて語った戦友・村上“ポンタ”秀一 山下達郎ロングインタビュー#1
https://bunshun.jp/articles/-/44612

Welcome To My Life (full album) - Shuichi Murakami 村上"ポンタ"秀 [1998 Japan Pop]
https://www.youtube.com/watch?v=9Hr091Etcg4


Welcome To My Life

Welcome To My Life

  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 1998/09/30
  • メディア: CD




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子孫に資産を残すことに無感心だった高祖父・渋沢栄一 相続税のいらない財産とは? [歴史雑感なぞ]

子孫に資産を残すことに無感心だった高祖父・渋沢栄一 相続税のいらない財産とは?
https://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%E5%AD%90%E5%AD%AB%E3%81%AB%E8%B3%87%E7%94%A3%E3%82%92%E6%AE%8B%E3%81%99%E3%81%93%E3%81%A8%E3%81%AB%E7%84%A1%E6%84%9F%E5%BF%83%E3%81%A0%E3%81%A3%E3%81%9F%E9%AB%98%E7%A5%96%E7%88%B6-%E6%B8%8B%E6%B2%A2%E6%A0%84%E4%B8%80-%E7%9B%B8%E7%B6%9A%E7%A8%8E%E3%81%AE%E3%81%84%E3%82%89%E3%81%AA%E3%81%84%E8%B2%A1%E7%94%A3%E3%81%A8%E3%81%AF/ar-BB1fwGaX?ocid=msedgntp

上の記事によると、渋沢家五代目にあたる渋沢健氏のコラム連載がはじまるようである。栄一の遺した「ことば」に焦点があてられるようだ。

当方、水戸の出である。徳川慶喜を追い出した明治新政府にあって、その名誉回復に腐心し、公爵の位置に上らせることに渋沢栄一は骨折ったと聞いている。自分を一橋家の家来に取り立ててくれた平岡円四郎に対する恩義を忘れず、その娘さんを孫たちの書道の先生として遣わした人物である。旧主に対する恩義は半端なものではなかったろう。

『渋沢栄一の原点』を見る
https://bookend.blog.ss-blog.jp/2021-02-15

当方の関心は、徳川慶喜のいのちを守るために西郷のもとに交渉に出向き、のちに西郷の依頼で明治天皇の侍従となった山岡鉄舟と渋沢の関係である。接点はあったにちがいないと思うのだが、まだ、直接そのことに触れる書物に出会ったことはない。

おれの師匠―山岡鉄舟先生正伝

おれの師匠―山岡鉄舟先生正伝

  • 作者: 小倉 鉄樹
  • 出版社/メーカー: 島津書房
  • 発売日: 2021/04/12
  • メディア: 単行本



夏目漱石の(三遊亭)円朝評(『その後の慶喜』ちくま文庫から) 
https://bookend.blog.ss-blog.jp/2017-04-27


しかし、そのうち出会うだろうと楽しみにしている。

(以下、当方未読)

徳川慶喜公伝. 巻1 - 国立国会図書館デジタルコレクション
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/953146


徳川慶喜公伝 (1) (東洋文庫 (88))

徳川慶喜公伝 (1) (東洋文庫 (88))

  • 作者: 渋沢 栄一
  • 出版社/メーカー: 平凡社
  • 発売日: 2021/04/12
  • メディア: 単行本



山岡鉄舟先生正伝: おれの師匠 (ちくま学芸文庫, オ-34-1)

山岡鉄舟先生正伝: おれの師匠 (ちくま学芸文庫, オ-34-1)

  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2021/06/14
  • メディア: 文庫


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新藤兼人脚本・監督『愛妻物語』1951年 [ドラマ]

宇野重吉・音羽信子主演、新藤兼人脚本・監督作品『愛妻物語』(1951年)を見る。

愛妻物語(宇野重吉、乙羽信子)1951
https://www.youtube.com/watch?v=VlDkvN8OTb0

昨日更新した『喜劇 嫉妬』の脚本を書いた新藤兼人の自伝的映画のようだ。『嫉妬』の投稿者(R2Radio13さん)の投稿リストを見ていたら『愛妻物語』が出ていたので、併せて見ることになった。

映像がきれいだ。カメラワークもいい。ドラマとしてよくできている。新藤兼人、監督第一作であるという。脚本も自分で書いている。そうとう力が入っているのだろう。精魂込めて作られたことがよく伝わってくる作品だ。

タイトルはそのものズバリである。駆け出しのシナリオライターを支え励ます女性の話しである。女性の父親は、海のものとも山のものともつかない男との結婚に反対している。その反対を押しきって男のもとに女性は走る。経済的犠牲は甘んじて受け入れる。それより、男のそばに居たいのである。

駆け出しとはいえ、坂口監督(溝口健二が想定されているらしい)からシナリオを依頼される。仕事ができるかどうか試されたのだ。それだけでも有望である証拠だが、何度も書き直しを命じられる。最初に渡したシナリオは、「シナリオになっていない」とまで言われる。自信を粉々にされる。

そうした中で「夫」が一人前になっていくまでの、いわゆる「内助の功」の物語である。「あなた一生シナリオを書いてね。あなたの一生はシナリオなの。シナリオを書くことなの。・・」と愛妻から夫は言われる。

モデルは久慈孝子。これが新藤兼人に事実生じたことであるとすれば、その言葉にそって一生を過ごしたことになる。

「妻」役の音羽信子は、のちに新藤の伴侶になり、「夫」を励ます長屋の隣人役の殿山泰司を、新藤は後に『三文役者』と題して一本の作品にしている。二人は、新藤の生涯の盟友と言っていいのだろう。


愛妻物語 [DVD]

愛妻物語 [DVD]

  • 出版社/メーカー: コスモコンテンツ
  • 発売日: 2011/02/14
  • メディア: DVD




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佐分利信・高峰三枝子主演『喜劇 嫉妬』1949年を見る [ドラマ]

佐分利信・高峰三枝子主演 新藤兼人脚本、吉村公三郎 監督作品『喜劇 嫉妬』1949年を見る。

嫉妬(高峰三枝子、佐分利信、久慈行子)1949
https://www.youtube.com/watch?v=wij2ioXxkfA

戦後の映画である。結婚とは何かを「喜劇」として扱っている。

佐分利信と高峰三枝子は夫婦。結婚して7年になる。子どもを亡くしてお手伝いと3人で大きな家に暮らしている。

佐分利は会社専務である。会社では新人教育で講話もする。そこでの話を聞くと、戦後民主主義社会での結婚のあるべき姿を知っているようである。しかし、実際の家庭生活では、まったく戦前(のしかも悪いところ)を体現している。暴君である。愛人を囲ってもいる。

その暴君・夫が、妻をうたがい、妄想し、嫉妬に狂う・・・。

映画タイトルには『喜劇』という文字が付されている。冒頭流れる音楽はジャズ風にアレンジされた「結婚行進曲」(メンデルスゾーン)と「葬送行進曲」(ショパン)である。これから始まる映画は「喜劇」ですよとノロシが揚げられるが、それはあくまでも、そのようにも見ることができるということであって、内容はたいへんシリアスである。価値観が大転換した戦後社会において、同様の問題が実際に生起していたのではなかろうか。それを真向から取り扱っているように思う。

脚本は新藤兼人である。新藤は後に、女優 音羽信子を妻とする。新藤は、妻のことを話す際には「音羽さん」と言っていた(ように記憶する)。そこには敬愛、リスペクトが感じられた。(実際のところはどうか知らないが)そういう新藤の目から見るなら、佐分利のような家庭人としての振る舞いは「悪」であって、戯画化し糾弾したくなるものだったのではなかろうか。

お手伝いの女性のまえで、取り乱す佐分利の姿を見ながら、ドストエフスキーの『地下生活者の手記』の主人公を思い起こした。映画自体、外国文学作品の翻案かもしれない。佐分利が寝床で読んでいたのはバルザックの『風流滑稽譚』。バルザックの『人間喜劇』の一連の作品の何かを参考にしているのかもしれない。

同じく、戦後の映画だが、やはり佐分利と高峰が夫婦役を演じている映画に『自由学校』がある。そこでは、高峰が恐妻を演じている。佐分利はほうほうのていで家を飛び出す。併せて見るのも一興である。

渋谷実監督『自由学校』松竹1951年を見る
https://bookend.blog.ss-blog.jp/2020-12-19


自由学校 [VHS]

自由学校 [VHS]

  • 出版社/メーカー: 松竹ホームビデオ
  • 発売日: 1991/09/22
  • メディア: VHS




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『鐘の鳴る丘』、『風光る日に』を見る [ドラマ]

『鐘の鳴る丘』 第一篇 隆太の巻
https://www.youtube.com/watch?v=r3wEVeosPlU

『風光る日に』
https://www.youtube.com/watch?v=fA5kpnWm-5k

『鐘の鳴る丘』、『風光る日に』を見る。

どちらの映画も、戦争のもたらした良くない実を示している。

戦後のドサクサの時期の映画である。そこでの人間模様を描いている。

『鐘の鳴る丘』は、戦災孤児たちの生活と彼らを救済するために立ち上がった青年(佐田啓二)を描いている。浮浪児をきたない物として排斥する人もいれば、助けようとする人もいた。自分も、自分の子供も、弟や妹も、浮浪児となる可能性が十分あったはずなのに、被害者・犠牲者に同情できない人々もいたようである。映画を見ると、そうした人の方が多く、助けようとする人は少数派であったように思える。それだけ、生きることがタイヘンで、他の人のことなど構っていられない状況だったということなのだろう。

当方は、『鐘の鳴る丘』のラジオ放送も聞いていないし、映画も見ていない。それでも、「戦災孤児」という言葉は知っていた。

また、しばらく前、浅田次郎原作のテレビドラマ『シューシャイン・ボーイ』を見た。感動的なドラマだった。そこでは戦災孤児から成りあがった男(西田敏行)と彼を戦火から救い出し子供のように養育した男(大滝秀治)の関係が描かれていた。

「シューシャイン・ボーイ」 その2
https://bookend.blog.ss-blog.jp/2010-11-06


『風光る日に』も、戦後のドサクサが生み出したモノが描かれている。他人の子供を自分の子供のように慈しむことのできる人は、主人公同様の経験の持ち主なのかもしれない。


『鐘の鳴る丘』で、アマゾン検索したら、次の書籍が示された。その紹介文をみると『鐘の鳴る丘』は進駐軍の指示で製作されたことが示されている。そのようなことは、他の映画でもあったと聞いている。多分、事実であろう。

「鐘の鳴る丘」世代とアメリカ ─ 廃墟・占領・戦後文学

「鐘の鳴る丘」世代とアメリカ ─ 廃墟・占領・戦後文学

  • 出版社/メーカー: 白水社
  • 発売日: 2012/01/26
  • メディア: 単行本




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