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戦争は格差是正の好機?(岩田太郎氏の記事から)

以下URL記事で、在米ジャーナリスト 岩田 太郎氏が、ロシアのウクライナ侵攻について論じている。氏は、日本の満州への侵略行為、そして、それによって国際的に孤立したこととロシアのウクライナ侵攻を重ねている。また、プーチン・ロシア同様、国内矛盾(貧富の格差等)を抱える習近平・中国の暴走も考えられうること示している。

ウクライナ侵攻、プーチンの攻撃性のウラにある切羽詰まった国内事情とは
今のロシアを巡る動きは、旧関東軍と国際的に孤立した戦前の日本にも似ている
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/69112


記事末尾が、興味深い。そこには次のようにある。

*****以下、引用*****

ウクライナから拡大する可能性のあるロシアの戦争、台湾から拡大する可能性のある中国の戦争により、世界が第三次世界大戦に巻き込まれてゆく確率は格段に上昇していると思われる。

皮肉なことに、戦争が経済不平等という国内矛盾の是正をもたらすことは、よく知られている。巻き込んだ国も、巻き込まれた国も、戦争でより平等な社会になる。第二次世界大戦が好例だ。そのため、国内矛盾の解決を侵略に求めるプーチンや習近平の悪の所業は後世の歴史家により、格差是正の契機として評価される可能性がなきにしもあらずだ。

******引用ここまで*****

岩田氏は第三次大戦について言及している。そして、「よく知られている」こととして、「戦争が経済不平等という国内矛盾の是正をもたらすこと」について述べている。

それを読んで、戦争によって多くの血を流さなければ格差を是正できない人間とは異なり、古代イスラエルには平和的で知恵のある仕方でなされる格差是正の方策が設けられていたことを思いだした。

「ヨベル」である。

レビ記の25章にその取り決めについて記されている。
https://wol.jw.org/ja/wol/b/r7/lp-j/nwtsty/3/25#study=discover

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ウクライナ侵攻の根拠に 宗教(ロシア通 佐藤優氏の記事から)

ロシアのウクライナ侵攻に関して、ロシア通の佐藤優氏の記事を読んだ。

「プーチンは狂人でもナショナリストでもない」 佐藤優が読み解く「暴君」の“本当の狙い”
https://www.dailyshincho.jp/article/2022/03060559/?all=1&page=1

侵攻の根拠については識者がいろいろと論じているが、佐藤氏は宗教(ロシア正教)に言及している点が、興味深い。

以下、上記記事からの抜粋

**********

 プーチンの中には独自の価値基準があって、その中に善と悪がある。これに照らした時、ウクライナがNATOに加盟しようとしたこと、またゼレンスキーが大統領になる前の出来事ですが、19年1月にキエフ府主教がモスクワ総主教庁から独立し、イスタンブールの総主教に帰属したことも、看過できない悪であると映ったわけです。

ロシアの最終目標は

 無神論を掲げたソ連のKGBに勤めたプーチンは、今ではロシア正教の信仰を受け入れています。彼にとって正教は、ロシアに不可欠なアイデンティティーの一つであり、これを擁護することを義務だと捉えている。そのためには軍事力を持ち出してでも「悪」の出現を食い止めなければ、という立場にあるのです。

 今回の軍事行動は、ロシアと事を構えない融和政権がウクライナで樹立されるまで続くでしょう。現在ウクライナの軍事施設は壊滅的な被害を受けており、これを再建できないようにした上で、マッカーサーが戦後日本で行ったように、自衛のための軍隊だけを認める。それらが達成されたのち、ロシアは手を引くのではないかと思われます。

 実効支配していた「ドネツク」「ルガンスク」の両人民共和国は、それぞれが位置する州全体を支配することになるでしょうが、ロシアが占領するとしてもこの2州にとどまり、全土には及びません。あくまでロシアに迎合した政権が「自発的」に誕生するのを待つのではないでしょうか。

デイリー新潮編集部

週刊新潮 2022年3月10日号掲載

緊急寄稿「佐藤優が読み解く『皇帝の頭の中』 野望に燃える『プーチン』本当の狙いとは――」より


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ロシア人指揮者ゲルギエフご難

ロシアの指揮者ヴァレリー・ゲルギエフがオーケストラを解任されたり、公演がつぶれたりと御難にあっている。ロシアのウクライナ侵攻の責任を取らされた形だ。直接には関係ないのだろうけど、気の毒と言えば気の毒である。

そのゲルギエフのショスタコーヴィチ交響曲7番の演奏を聴いた。たまたまYouTubeのホーム画面に出てきたので見たのであるが、いい演奏である。

Dmitri Shostakovich, Symphony No. 7 in C major, Leningrad (1941). Conductor Valery Gergiev
https://www.youtube.com/watch?v=kwqZRhPXElQ

ショスタコーヴィチの交響曲全集はヤンソンスのものをもっているが、あまり聞かない。演奏がどうこうというのではなく、曲自体が総じて人バカにした感じがしていけない。

Shostakovich Complete Symphonies

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名曲と言われる7番も小ばかにした感じが鼻について敬遠してきたがのだが、ゲルギエフの演奏を聴いて、これはいいと思った。美しい演奏である。

交響曲7番には標題が付いている。『レニングラード』。

第二次大戦の対独戦争で、ナチス独に攻囲されたレニングラードで書かれた曲であるという。

レニングラード包囲戦
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%89%E5%8C%85%E5%9B%B2%E6%88%A6


なんのことはない。今のウクライナと同様の思いを経験しているということだ。

歴史は繰り返すというが、愚行は繰り返さない限る。プーチンもせいぜい歴史の本で学んだ程度で、身に沁みて経験してないので、同じことができるのだろう。

ショスタコーヴィチは対独だけでなく、自国への批判も含意しているという。小ばかにしているのは、独裁者スターリンへの当てつけなのだろう。

プーチンは、ゲルギエフのお友達で、いまウラル山脈の隠れ家に潜んでいるという情報もある。本当であれば、若い兵士を最前線に送り出しておきながら、情けない大統領である。

YouTubeで、ゲルギエフの演奏に含意されたショスタコーヴィチの思いを受け留める機会とでもすればいい。

The Power of Music: Shostakovich's Leningrad Symphony
https://www.youtube.com/watch?v=NxJYp8G6j_k

プーチン大統領は暗殺恐れウラル山脈に雲隠れか…身柄拘束には「懸賞金1億円」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/302101

ウクライナ侵攻、プーチンの攻撃性のウラにある切羽詰まった国内事情とは
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/69112

腹部エコーを受ける

かかりつけクリニックで、腹部エコーを受ける。1:30予約ででかける。

胆のうポリープの経過観察である。

15年ほど前に2ミリ程度だったものが、昨年はほぼ10㎜弱になっていた。毎年1度検査をしてきたが、今回はどんなものか。

昼食抜きでの検査だが、朝食は何時までに済ませるかなど細かいことを聞いていない。ネットで調べるとでている。

腹部超音波検査を受けられる方へ
http://tokyo-cdc.jp/kenshin/caution/fukubu.html


いざとなれば胆のう摘出となる。医師は言う。

「簡単ですよ。お腹に穴を三つ開けて、内視鏡手術で取れますから・・」。

余計な心理的負担をかけまいということなのだろう。

だが、それを聞いて。「そうですか。それは有り難い」と嬉しい気持ちにはなれない。



胆嚢ポリープ、95%は良性だが
大きさや形状で精密検査が必要
https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/59525

腹部エコーで胆嚢ポリープが!大きくなったら危険?
https://medical-checkup.biz/archives/12136

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春の陽気とおもったら

おだやかな陽気のなか散歩した。

春のうららである。

川がさらさら音をたてている。

「きょうは穏やかだね」など言ってたら、

午後になって、とんでもなく荒れだした。

ひどい風である。

そういう所なのである、ここは。

風のひどいのは、音でわかる。林のうごきで分かる。

静かな日も、見えない風が見えるようでありたい。

そういう感性がほしい。

いま、ブルックナーの7番を聴きながら、
https://www.youtube.com/watch?v=tGMhTdHjRmY

『クオリアはどこからくるのか?』を読んでいる。


クオリアはどこからくるのか?: 統合情報理論のその先へ (岩波科学ライブラリー 308)

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ウクライナxロシア情勢を予測するのは難しいが・・

ウクライナxロシア情勢を予測するのは難しいと言いつつ、高橋洋一氏が(YouTube「高橋洋一チャンネル」で)おもしろい指標を示している。

ウクライナ情勢生配信【字幕版】(高橋洋一チャンネル)
https://www.youtube.com/watch?v=_iIkW4bmSvg


その指標として以下のものを挙げている。

CDS (Credit default swap)
https://www.ifinance.ne.jp/glossary/derivatives/der084.html

ちなみに、直近では

Russia Swaps Signal Record 56% Chance of Default After Sanctions

だそうである。

さらに高橋氏は、ウクライナxロシア情勢を把握するうえで参考になる重んずべき人物として袴田茂樹氏の名を挙げている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A2%B4%E7%94%B0%E8%8C%82%E6%A8%B9#%E5%8D%98%E8%91%97

袴田茂樹でネット検索したら以下の記事がヒットした。

2022年1月31日
NATO不拡大の約束はなかった
――プーチンの神話について
袴田 茂樹
日本国際フォーラム評議員/安全保障問題研究会会長/青山学院大学名誉教授
https://www.jfir.or.jp/studygroup_article/7401/


聖書(ダニエル書)は、世界帝国の興亡の果てに「北の王」が大きな役割を果たすことを示している。それとどのように現況が繋がっていくのか。目が離せないところである。
https://wol.jw.org/ja/wol/b/r7/lp-j/nwtsty/27/11#study=discover

追記:2022・8・28 以下のYouTube投稿で経済学者の高橋洋一氏がCDSについて語っている。

562回 韓国経済は崩壊するのか?
https://www.youtube.com/watch?v=GXM85wVgOpk


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戦争は想像力の欠如 [ニュース・社会]

むかし、たしか大江健三郎さんだと思うが、想像力がないので爆弾が投下できるということを述べていたように思う。地上で被災する人たちの様子を、生々しく思い浮かべることができるなら爆弾など投下できないという論理だ。

今や、リアルタイムで世界のあり様をインターネットで見ることのできるご時世である。ある意味で想像力など必要ない世の中で、実際に戦争などできるのだろうかと思っていたが、ウクライナで始まった。

想像力が働かないようにしているのだろう。

とはいえ、ミサイルを発射する者には責任がある。それを命じる者にはさらに責任がある。「鬼」でもなければ、できない所業だ。

プーチンは鬼になる覚悟でいるのだろう。