詩人・伊藤比呂美が明かす「私の父は大物ヤクザでした」 [歴史雑感なぞ]
週間ポスト7月21・28日号に、詩人伊藤比呂美のことが出ている。タイトルは
詩人・伊藤比呂美が明かす「私の父は大物ヤクザでした」
https://www.news-postseven.com/archives/20230714_1886393.html?DETAIL
記事リード部には次のようにある。
著名人が自ら、ヤクザの子であると明かすことは珍しい。まして、それが文学者となればなおさらだ。その証言をもとに父親の足跡を追った。暴力団取材の第一人者(鈴木智彦)による渾身レポートである。
記事によると伊藤の父親は「東洋のアル・カポネ」と言われた高橋寅松の義弟になるという。だいぶ派手な(乱暴な)ことをされていたみたいである。後に足を洗うが、家族はその秘密に縛られていたようだ。
高橋寅松について検索すると「文春オンライン」掲載記事がヒットした。筆者は、「暴力団取材の第一人者(鈴木智彦)」である。
『サカナとヤクザ 暴力団の巨大資金源「密漁ビジネス」を追う』より
https://bunshun.jp/articles/-/47664
今であれば「ヤクザ=反社」で一発退場ということになろうが、むかしはそうではなかった。それなりに必要悪のようなカタチで機能していた。そういう雰囲気が分かる人は少なくなったろう。
当方の出身県の県議会議長は昭和初期の「血盟団事件」で人を殺している。その後地元の網元の養子に入って姓を変え、後に県漁連の会長もしたと思う。かくいう当方の高校時代の保証人は県議会副議長経験者でパチンコ店を経営する(元、現役?)ヤクザだった。うちの父親の大の親友がその義弟にあたり、保証人をどうしようかと家族で話し合っているところに、親友の奥さんがたまたまきて「じゃあ、うちの兄さんに頼んでみたら」という話になった。実際のところ当方は一度も保証人に会ったことがない。あとで聞くところによると母親の伯父はタクシー会社を起こしたのちに割烹旅館を営んでいた(俗にいう「置き屋」でもあった)が、保証人とは盃を交わす話もあったものの遠慮したとのことであった。もう皆、亡くなった。生きていれば100歳ちかく、また、それ以上の年齢になる人々である。
最近、以下の本で飛田東山という人物を知った。戦争末期、当時の皇太子(今の上皇)を養子に迎えてくれないかと依頼されたという。全身に入れ墨を彫った人物である。高倉健の演じた『唐獅子牡丹』のモデルであるともいう。驚きである。
話が長くなったが、当の伊藤比呂美が自身の父親のことを「わたしのおとうさんのりゅう」と題して書いているようだ。以下のサイトで見ることができる。当方もこれから読むのだが、おもしろそうである。
https://note.com/sayusha/n/na5817f76bbac
日本人は「反社」がお好き(飛田東山との関係で)
https://bookend.blog.ss-blog.jp/2022-08-18
世の動きの裏側が見える人がいる
https://bookend.blog.ss-blog.jp/2023-07-01-1大前研一「『ビジネス新大陸』の歩き方」
「特定技能」は40年前の発想!
大規模移民+国民化教育をしなければ日本は沈没する
詩人・伊藤比呂美が明かす「私の父は大物ヤクザでした」
https://www.news-postseven.com/archives/20230714_1886393.html?DETAIL
記事リード部には次のようにある。
著名人が自ら、ヤクザの子であると明かすことは珍しい。まして、それが文学者となればなおさらだ。その証言をもとに父親の足跡を追った。暴力団取材の第一人者(鈴木智彦)による渾身レポートである。
記事によると伊藤の父親は「東洋のアル・カポネ」と言われた高橋寅松の義弟になるという。だいぶ派手な(乱暴な)ことをされていたみたいである。後に足を洗うが、家族はその秘密に縛られていたようだ。
高橋寅松について検索すると「文春オンライン」掲載記事がヒットした。筆者は、「暴力団取材の第一人者(鈴木智彦)」である。
『サカナとヤクザ 暴力団の巨大資金源「密漁ビジネス」を追う』より
https://bunshun.jp/articles/-/47664
サカナとヤクザ ~暴力団の巨大資金源「密漁ビジネス」を追う~ (小学館文庫)
- 作者: 鈴木智彦
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2021/08/06
- メディア: Kindle版
今であれば「ヤクザ=反社」で一発退場ということになろうが、むかしはそうではなかった。それなりに必要悪のようなカタチで機能していた。そういう雰囲気が分かる人は少なくなったろう。
当方の出身県の県議会議長は昭和初期の「血盟団事件」で人を殺している。その後地元の網元の養子に入って姓を変え、後に県漁連の会長もしたと思う。かくいう当方の高校時代の保証人は県議会副議長経験者でパチンコ店を経営する(元、現役?)ヤクザだった。うちの父親の大の親友がその義弟にあたり、保証人をどうしようかと家族で話し合っているところに、親友の奥さんがたまたまきて「じゃあ、うちの兄さんに頼んでみたら」という話になった。実際のところ当方は一度も保証人に会ったことがない。あとで聞くところによると母親の伯父はタクシー会社を起こしたのちに割烹旅館を営んでいた(俗にいう「置き屋」でもあった)が、保証人とは盃を交わす話もあったものの遠慮したとのことであった。もう皆、亡くなった。生きていれば100歳ちかく、また、それ以上の年齢になる人々である。
最近、以下の本で飛田東山という人物を知った。戦争末期、当時の皇太子(今の上皇)を養子に迎えてくれないかと依頼されたという。全身に入れ墨を彫った人物である。高倉健の演じた『唐獅子牡丹』のモデルであるともいう。驚きである。
話が長くなったが、当の伊藤比呂美が自身の父親のことを「わたしのおとうさんのりゅう」と題して書いているようだ。以下のサイトで見ることができる。当方もこれから読むのだが、おもしろそうである。
https://note.com/sayusha/n/na5817f76bbac
日本人は「反社」がお好き(飛田東山との関係で)
https://bookend.blog.ss-blog.jp/2022-08-18
世の動きの裏側が見える人がいる
https://bookend.blog.ss-blog.jp/2023-07-01-1大前研一「『ビジネス新大陸』の歩き方」
「特定技能」は40年前の発想!
大規模移民+国民化教育をしなければ日本は沈没する