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孤独について(ガーシュイン:Someone To Watch Over Me から) [スピリチュアルな話題]

昨日、高齢者の孤独についてのニュースをとりあげて記事を更新したが、若い女性の孤独のほうがはるかに深刻なようだ。

「さみしい」コロナで深刻 若年女性の孤独
https://news.livedoor.com/article/detail/20352944/

そもそも、人間は孤独な存在である。多くの愛情に取り囲まれていようとも、突き詰めて考えれば、ひとりで生まれて、ひとりで死んでいかざるを得ない。こればかりは、どうしようもない。

ガーシュインに、Someone To Watch Over Me という曲がある。恋人(配偶者)を慕い求める女性のこころを歌ったように解釈される場合が多いようだが、歌詞にある「Tell me where's the shepherd for this lost lamb...」などを鑑みると、まだ見ることのない実際の恋人を慕うというより、「迷える子羊」を救済してくれる存在に思いを向けているようでもある。聖書的に、「迷える羊」は人間存在であり、「牧者」は神様ということになっている。であれば、この曲は、自分を顧み保護してくれる存在としての神様を慕う曲ということもできる。そもそも、人間という存在に、他者を常時「 Watch Over」することなど不可能である。

Someone To Watch Over Me (1968) Julie Andrews
https://www.youtube.com/watch?v=6vOUyORUHpE

Sarah Vaughan - Someone to Watch Over Me
https://www.youtube.com/watch?v=Z4hQizZDk0c

Ella Fitzgerald Someone to Watch Over Me + lyrics
https://www.youtube.com/watch?v=9n6da8XmT-4

およげ!対訳くん(Someone Who'll Watch Over Me エラ・フィツィジェラルド)
https://oyogetaiyakukun.blogspot.com/2018/02/someone-wholl-watch-over-me-ella.html


自分をいつも「 Watch Over」してくれる神様がいて、その方といつでも相互にコミュニケートできるとしたら、孤独感などなくなるにちがいない。

賢治の『銀河鉄道の夜』にでてくる「セロのような声」。

モーセが聞いた、燃える柴のなかから語りかける「声」。

それを、聴くことができるとすれば・・・。
https://kankyodou.blog.ss-blog.jp/2018-06-07


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