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「声」の圧倒的な力 [音楽・ミュージック]

「声」には圧倒的な力がある。

と、言うより「圧倒的な声」がある、と言うべきか・・・


そう思った一番の経験は、ペーター・シュライヤーの実演に接したときだ。シューベルトの『冬の旅』全24曲を聴いた。ピアノ伴奏につづいて第一声が発せられた時から、当方は口あんぐりだった。

ペーター・シュライヤーのこと
https://bookend.blog.ss-blog.jp/2006-09-01


『ユーチューブ』を視聴していて、これはスゴイと思うのは、サラ・ヴォーンの「ミスティ」の第一声。聴衆とユーモアを漂わせて会話しつつ、❝Look at me❞と歌いだすのだが、何度聴いても、当方のからだは溶けていくようになる。

Sarah Vaughan - Misty (Live from Sweden) Mercury Records 1964
https://www.youtube.com/watch?v=lJXLqAutql4


自分の声が、そのようなモノとならないものかと思うのである。質感と重量とを伴って、実体として機能する。

たぶん、人間が出るのだろうと思う。人生をくぐってきた重みのようなモノがでるのだろうと思う。


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