三遊亭円歌、亡くなる [言葉*ことば*コトバ]
円歌が亡くなった。85だという。
古今亭志ん朝が亡くなったとき、「志ん朝くん、あとは任せてくれ」と言っていたのを思い出す。
2001年だというから、けっこう経つ。
どんどん、人は歳をとり、亡くなっていく。
円歌の高座『中沢家の人々』を、いちど聞いた。寄席ではなく、ホールで。
〈このあいだ嫌な客に会ったね。いちばんまん前にいた客。「待ってました、『山のあな』」・・・。忘れちゃったよバカバカしい〉とマクラを振っていた。
センテンスをみじかくとった伝法な語り口で、その合間に「ウソだよ!」などと、話を切る。たいへん勢いがあった。
笑いにつぐ笑いで、最後まで笑いっぱなしだった記憶がある。客の呼吸を心得ているというのであろう。息を吸うときに、口のなかに笑いのタネを投げ入れられるという風だった。
三遊亭円歌・中沢家の人々
https://www.youtube.com/watch?v=yqYhnevfC78
古今亭志ん朝が亡くなったとき、「志ん朝くん、あとは任せてくれ」と言っていたのを思い出す。
2001年だというから、けっこう経つ。
どんどん、人は歳をとり、亡くなっていく。
円歌の高座『中沢家の人々』を、いちど聞いた。寄席ではなく、ホールで。
〈このあいだ嫌な客に会ったね。いちばんまん前にいた客。「待ってました、『山のあな』」・・・。忘れちゃったよバカバカしい〉とマクラを振っていた。
センテンスをみじかくとった伝法な語り口で、その合間に「ウソだよ!」などと、話を切る。たいへん勢いがあった。
笑いにつぐ笑いで、最後まで笑いっぱなしだった記憶がある。客の呼吸を心得ているというのであろう。息を吸うときに、口のなかに笑いのタネを投げ入れられるという風だった。
三遊亭円歌・中沢家の人々
https://www.youtube.com/watch?v=yqYhnevfC78