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『鏡映反転』(岩波書店発行) [読んでみたい本]


鏡映反転――紀元前からの難問を解く

鏡映反転――紀元前からの難問を解く

  • 作者: 高野 陽太郎
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2015/07/16
  • メディア: 単行本



今朝、新聞1面下段にある書籍広告を見て、ゾッとした。上記書籍のことで、である。

3センチ四方ほどの枠のなかに、「なぜ鏡の中では〈左右〉が反対に見えるのか?」と記されてある。

しかも、「紀元前からの疑問」と、ある。


よく養老猛司大先生が、教え子の大学生のことで話題にすることがある。話題に取り上げずにはいられないほどのオドロキを感じたので、繰り返し話すのだと思うが、そのオドロキを自分自身に感じたのである。

先生が、理系の学生たちに、「コップにインクを一滴落とす、すると時間が経過するとインクの色が消える。なぜか?」と問うと・・・

教室の最前列に座っていた女の子たちが・・・

「そういうものだと思っていました」と、答えたのだという。

そういうものだと思っていたで、済ませると、科学的究明など吹っ飛んで(失われて)しまうということを、言いたいがために、上記の例を持ち出すと思うのだが・・・

鏡映反転については、当方も、女子学生同様「そのようなものだと思っていた」ワケである。

身近なところにあるフシギが見えなくなっていると言ったらいいのだろうか。身近なフシギに、いちいち気付いて思案していたら、日常生活など吹っ飛んで(失われて)しまうにちがいないが、それでも、フシギなことはフシギとして存在してアルことくらいは、意識の隅にチョコンとあってもいいのではないかと我ながら思ったしだいなのである。


哲学的センスの10の条件
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2008-05-06


事典・哲学の木

事典・哲学の木

  • 作者: 永井 均
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2002/03/08
  • メディア: 単行本



物語とふしぎ―子どもが本に出会うとき

物語とふしぎ―子どもが本に出会うとき

  • 作者: 河合 隼雄
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1996/03/15
  • メディア: 単行本



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