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靖国神社『秘史』 戦後における「秘史」 創建にいたる「秘史」 [本・書評]

政治問題化して、なにかと騒がれる『靖国神社』の戦後の「秘史」、そして創建にいたる「秘史」を示す書籍を、それぞれ御紹介したい。

戦後の方は・・・


靖国戦後秘史 A級戦犯を合祀した男 (角川ソフィア文庫)

靖国戦後秘史 A級戦犯を合祀した男 (角川ソフィア文庫)

  • 作者: 毎日新聞「靖国」取材班
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川学芸出版
  • 発売日: 2015/08/25
  • メディア: 文庫



以下、毎日新聞書評欄に掲載されていたもの、全文引用。

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戦後70年の夏、安倍晋三首相は側近に靖国神社を代理参拝させ、自分が見送る理由を「政治・外交問題化したから」と説明させた。

しかし、生涯で意義あることをしたと自負できるのは「A級戦犯を合祀したことである」と豪語した松平永芳宮司は、「東京裁判の否定」という信念から昭和天皇の反対を承知で合祀を決行した。敗戦で出直した日本が参加する第二次大戦後国際秩序への異議申し立て、政治・外交上の挑戦状をたたき付けたに他ならない。

晩年の昭和天皇は、靖国に参拝しなくなった理由を「今の宮司がどう考えたのか 易々と/(父親の宮司)松平(慶民)は 平和に強い考(え)があったと思うのに 親の心子知らずと思っている」と側近に語り残している。

松平宮司の登場まで戦後32年間、靖国を守った皇族出身の筑波藤麿宮司は、その意を体して合祀を長年、意志的に宙づりにしていた。

A級戦犯合祀問題を、敗戦直後からの生々しい人間ドラマとして洗い直し、知られざる内幕と背景、将来展望をえぐる。第一次安倍政権の2007年に刊行した単行本の文庫化。巻末に読売新聞の渡辺恒夫主筆が寄稿しているのも読みどころだ。(N)

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靖国神社創建の由来、創建にかかわる「秘史」を知る上では、以下の本がおススメ。

安倍首相のお膝元である長州藩(山口)由来であることがわかる。

『靖国神社(東京招魂社)』は長州由来
「天皇の思し召しによって」創建されたものではナイ
http://kankyodou.blog.so-net.ne.jp/2015-09-06

「平成のねずみ男」は“長州”出身
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2015-01-17


靖国誕生 《幕末動乱から生まれた招魂社 》

靖国誕生 《幕末動乱から生まれた招魂社 》

  • 作者: 堀 雅昭
  • 出版社/メーカー: 弦書房
  • 発売日: 2014/12/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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