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道徳を内面化し実践できるようになるには・・(「日新公いろは歌」のこと) [言葉*ことば*コトバ]

「アクセス解析」を見ると、どんな記事が読まれているか知ることができて面白い。時には、自分で書いたものであるのに、その内容を忘れていたりする。

今朝見ると、『薩摩藩の幼児児童教育とNASA航空宇宙局の教育』という記事が目に留まった。内容は、歴史家 磯田道史氏のインタビューを掲載したものだ。
https://bookend.blog.ss-blog.jp/2015-10-05

以下のような引用がある。

*************

―道徳教育はあったんですか?

磯田 これも文字でなく、「日新公(じっしんこう)いろは歌」(日新公は島津の殿様)というのを毎日毎日、それこそ大人になるまでに何万回も唱えました。ちなみに最初の「い」は「いにしえの道を聞きても唱えても わが行ないにせずばかいなし」といって、「どんな昔の教えを聞いても自分で実践しなければなんの意味もない」という意味。やはりすごく実践的な教えですね。

―それをひたすら暗記する?

磯田 文字が読めなくてもリズムで暗唱できるようになっていますが、郷中教育では、例えば「『義』とは何か」といったテーマで議論を繰り返したりして、そうした日常生活の規範を、それぞれが内面化していくんです。

****引用ここまで****

道徳が内面化されて、それを実践できるようになるには、「大人になるまでに何万回も唱え」る必要があるようである。

それを読んで、『聖書』にある次の言葉を思い出した。「(神様の教えが)あなたの心に入っていなければなりません。 7 あなたはその言葉を自分の子にしっかり教え,家で座るときも,道を歩くときも,寝るときも,起きるときもそれについて話さなければなりません。 8 それを思い起こすためにあなたの手に結び,額にある帯のようにしなければなりません。 9 それをあなたの家の戸口の柱と門に書きなさい」(申命記 6:6-9)
https://wol.jw.org/ja/wol/b/r7/lp-j/nwtsty/5/6#study=discover

『子は親の鏡、親は子の鑑』というが、親の立派な模範を見、かつ、繰り返し繰り返ししっかり教えられ躾られた子供は、鏡のように親の姿を映し出す。親の評価を高める。

これは、どんな家においても同じだろう。(『M子さま』騒動で最近話題の)ウエは皇族の宮家からシモジモの家まで、すべてにおいてである。


先に引用した『日新公(じっしんこう)いろは歌』をすべて紹介・解説しているサイトを見つけた。それを示したくての今回の更新である。

日新公いろは歌について島津義弘.com
http://www.shimazu-yoshihiro.com/shimazu/shimazu-irohauta.html



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