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「敵」も、同じ人間 [歴史雑感なぞ]

特攻隊 62年目の再会 米兵の心にも傷
https://www.youtube.com/watch?v=Dr6DdSUdnG0

上記プログラムは、『特攻』を受けて沈められた駆逐艦ドレクスラー の元乗員(2名)が、鹿児島の知覧(特攻基地があった)を訪れ、元特攻兵と会うというもの。

ドレクスラーは、『特攻』を受けた後「49秒で」沈み、乗員158名が亡くなっている。

ドレクスラー (駆逐艦)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%BC_(%E9%A7%86%E9%80%90%E8%89%A6)


番組収録時(14年前)は、日系人のスティーブン・オカザキ監督による『ヒロシマ ナガサキ(原題White Light/Black Rain)』とリサ・モリモト監督による『TOKKO~特攻』が、日本公開されている頃。


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元特攻兵は語る。「死にたい人はおらんですよ。青春かなと思うた時には、この世を去らにゃいかん。 だけど、『鬼畜米英』とか、そういう教育を受けとったから、戦争に負ければ、おそらく日本人全部が、こきつかわれて、この世を去っていかにゃいかんじゃろ・・」

ナレーションが入る。「目の前にいるのは、自分と同じ、生きることを望みながらも、おのれの使命を果たそうとした元兵士。その彼は、死を覚悟した機内で、ひとり歌をうたったという。(元特攻兵は「ウサギ追いしかの山・・」とくちずさみ、元米兵は聞き入る)」


元米兵は知る。目の前にいるのは、自分と同じ人間である。

その認識が、わだかまりを溶く。敵も味方もない。同じ人間である。戦争というルツボに放り込まれて、やむなく「敵」になっただけだ。・・・


もう一つプログラムを見る。こちらは、鹿児島・知覧を空爆しようと飛来したものの、高射砲で撃墜された米軍機搭乗員の慰霊碑を建てた戦後生まれの若者のドキュメンタリー。

慰霊碑建立の動機は、「敵」も、同じ人間という思い。その強い思いはどのようにして生まれたか・・

Secret story; A US soldier memorial monument in Chiran, the Kamikaze Attack Base
https://www.youtube.com/watch?v=GCNBQWunfYI


上記プログラムは、〈制作・著作〉中央大学FLPジャーナリズムプログラム松野良一ゼミ となっている。松野良一氏は、元TBSディレクターで『報道特集』を担当していたという。キャスターをしていたこわもての料治直矢を思いだした。

以下、当方未読

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ついでながら、以下も、同じ投稿者(多摩探検隊・にっぽん列島探検隊)によるもの。

「飛行機の神様 元一式陸上攻撃機パイロットと空の記憶」
https://www.youtube.com/watch?v=EkZcPzE7dVg&t=74s

動画は以下のように紹介されている。《今回の多摩探検隊は町田市在住の世界最高齢パイロット、高橋淳さん(92)を紹介します。第二次世界大戦中は海軍の一式陸上攻撃機のパイロットを務め、南方戦線を歴戦。一時は特攻隊に入れられましたが計画は中止。沖縄攻撃部隊唯一の生き残りとなり終戦を迎えました。戦後は現在に至るまで、赤十字飛行隊の隊長として様々な災害現場の救援活動にあたっています。戦中・戦後の空を飛び続けてきた高橋さんと空の記憶に迫ります》。


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