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橘家円蔵 亡くなる [ニュース・世相]

橘家円蔵(たちばなや・えんぞう)が亡くなった。

当方にとって、円蔵は、落語家というよりも、放送タレントの印象が強い。「月の家円鏡」時代、ロート製薬提供「お笑い頭の体操」で、司会の大橋巨泉から円形脱毛症をからかわれていたなあ・・と思い出す。答えの速いのを持ち味にしていた。

10年ほど経つだろうか、一度、独演会に出かけた。思っていたよりでっぷりした人との印象がある。落語の方は、『火焔太鼓』を高座にかけて、口調よく噺していたと思うのだが、あまり印象に残っていない。それよりも、独演会の後半、マイク片手に、客席になんでもいいからと「謎かけ」の題をもらい、即座に応えていたのは、いかにも『頭の体操」の円鏡らしかった。

『火焔太鼓』のマクラでだったか、父親がウグイス嬢ならぬウグイス親父をやっていたこと。たいへん無節操なおやじで、自民党の車に乗ってマイクを持つかと思えば共産党の車に乗ってマイクをもち・・とホントかどうか怪しい話をしていた。ナルホド、それだから、円蔵のような、太鼓もち風の人間ができたのか・・と思ったのを覚えている。

こう書いてきて、膝を打つほどでもないが、円蔵のかもしだす雰囲気は太鼓もちだと合点した。独演会では、絶滅危惧指定職業太鼓もちが『火焔太鼓』を演じたのを、運よく訊くことができたということなのだろう。すごい早口で、ぶっ飛んだ口演であったように覚えているのだが、カチカチ山の狸よろしく、背中に火焔が迫ってきていたのだろう。

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YOUTUBEから
いかにも圓蔵らしい・・・

「猫と金魚」 橘家圓蔵
https://www.youtube.com/watch?v=Vo49kXSTmwk

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NHK新落語名人選 八代目 橘家円蔵

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