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日本で働くイタリア人の率直な日本へのコメント、飛んで、落語家三遊亭兼好 [ニュース・世相]

日本で働くイタリア人女性の、日本への率直なコメントを見た。

■日本で働くストレスやカルチャーショックを受けたことがありますか?の質問に

「街の中にベンチがないのにびっくりします。ヨーロッパの都市なら、街の中心でもひと休みできるベンチがあるのに、日本人にとって道は通り過ぎるだけのところなのかしらと思います」と、答えている。

読んで、思うに・・、気持ちにゆとりがないのダナと思う。また、たたずんで見るに値する景観をつくってこなかったんダナと思う。法律にそって、これこれの面積・人口につき一つ・・などと公園を用意し整備しはするものの、身辺いたるところに、ふと目をヤル先に、こころ癒すような景観を用意してはいない・・、反対に目をヤル場がナイので、たたずむ場所もナイ・・・それが日本の都市文化なんダナ・・


「日本人にとって道は通り過ぎるだけのところなのかしらと思います」の言葉は、日本人は「寄り道をしない」「道草を食わない」と言い換えることもできそうだ。

イタリア人女性によると、本国イタリアでは、約束をしても、「1時間遅れることだってあるのです。でも、そのかわりみんなフレキシブルに対応するのに慣れています。目的の場所に行くために、プランAからDくらいまで用意して備えるんです」と、言っている。

この文章を読むと、「耐え難い」思いを、当方(一応、国籍も・人種も・足の長さも、どこから見ても日本人)に、もたらすのだが、ソレが、イタリアの人たちにとっては、受け入れられ、かつ、そのなかで、ある意味、充足感をもつことさえできているのだろう。

きっと、イタリアに行って、ソレに慣れたら、逆に、日本など、ギスギスしていて、「耐え難い」所となるにちがいない。


イタリア人女性の言葉から、もっともっと立ち止まって、あたりを見回しながめる習慣をもちたいものだと思った。

道草を食って、俳句でもひねって、半日で仕事を終えて、酒もカマボコも買えずとも、知恵をしぼって、お茶とたくあんの代理品でもって、みんなで花見に行く江戸時代の生活に戻した方が、ずっと人間らしい生き方ができるように思う。


と、書いてきて、落語をひとつ紹介しようと、「長屋の花見」で検索したら、一番売れているCDが三遊亭兼好なので、驚いた。小さん、志ん生、志ん朝、小三治あたりがくるかなと思ったのである。

それでも、驚きはしたが、けっしてアリエナイことではないとも思った。(ゲンにそうなのだから、アリエナイもヘチマもないが)なぜなら、これまで、兼好の噺を三演目聞いているが、みんなデキはすばらしく、モンクなしであったから。

いちばん最近聞いたのは「あくび指南」。これも、すばらしいデキでした。お世辞ではありません。だから、このCDも買ってソンはナイでしょう。

いや、別に宣伝するつもりはなかったが、宣伝してしまった。これから買う人、買って、ソンしたと思った人は、自己責任のモンダイです。当方は、このCD、聞いてナイのですから。他が、良かったから、これもデキがイイだろうというダケですから。

もっとも、いちばん売れているのは、CDがお安いからかな・・

おあとがよろしいようで・・

三遊亭兼好独演会
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2012-03-25


三遊亭兼好落語集 噺し問屋 長屋の花見/権助魚

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: 日本コロムビア
  • 発売日: 2013/03/20
  • メディア: CD




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