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ノホホンとしていると、アナが待っている [沖縄密約漏えい(西山)事件]

昨日、体育の日、NHK-FMでは「今日は一日N響三昧」が放送され、檀ふみと池辺晋一郎、ゲストたちの話を聞きつつ、N響のかつての名演を聴くことができた。

バーツラフ・ノイマンの「新世界」を紹介するときだったろうか、それが1972年来日時の録音であるような話であった。(もしかすると、ロブロフォン・マタチッチの録音のことだったかもしれない)もっぱら音楽を楽しんでいたのだが、それでも、ここのところずっと当該ブログでは「沖縄密約」のことを更新してきたから、“1972年”という言葉に脳みそのどこかが反応して、「西山太吉氏や毎日新聞の面々がウメイテいる頃か?」などふわっと思う自分に気づいた。

将来に、はかり知れない影響を及ぼす出来事が“現に”起きているにもかかわらず、ノホホンとしているということはある。自分に火の粉が降りかからなければすべてそんなものなのだろう。1972年当時、クラシックの演奏会に出向いて、世紀の名演をナマで聴いて、感動にむせぶ経験をしていたその同じときに、逮捕され、拘置され、裁判沙汰の憂き目を見ていた人もいるということだ。もうそれから40年以上も経過している。

もういってしまったが、台風19号は大型と聞いていたので、心配しつついたが、さほどでなく済んだ。もっとも、自分のところは、そうだったというだけで、またニュースを聞けば、転倒して骨折だの、指をはさんで切断だの、家が水浸しだのという情報が飛び込んでくるのだろう。けれど、同情はするが他人事である。とにかく、台風は通り過ぎ、窓が割れることもなくすみ、今日は台風一過の晴天のすがすがしい空気を胸いっぱい吸い込めそうである。もっとも、それは原発事故以前の平常時の思いであって、雨台風はまたぞろ汚染水の漏えいをもたらしているかもしれない・・・。

今朝は早起きで、午前2時頃、まだ雨の吹き降りのころにパソコンを起動し、リアルタイムの台風の様子を見、「沖縄密約」のことを更新しながら見えて来たものを書いてみようかなど思って、いろいろ検索していたら、自分のさらなるノホホンぶりに気づいていやになった。

毎日、新聞に目をとおしていながらウカツにも見逃していた事実に気づいたのである。

本年、この7月に出た「沖縄密約情報公開請求訴訟最高裁判決」のことである。

もっともその頃は、まだ西山事件、沖縄密約漏えい事件のことも、特定秘密保護法との関連事項としてさほど意識にのぼっていないので、ノホホンとしていられたわけである。

その点、町村信孝「秘密保全」PT座長と記者クラブの面々に感謝しなければならない。

http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2014-10-08-2
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2014-10-10


ノホホンとしていると、知らないうちに事は、ミルミルすすんで行き、

墓アナ(穴)を、掘らされていても

自分のアナとも、気づかず

「だれのアナなんです?」

「あんたの!」

・・・などということになりかねない。

まだ息のあるうちに、埋められることにもなりかねない。

その、なりかねないことが、いつの間にか、なりつつある。

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1972年 アメリカはベトナム戦争にドルを注ぎ込んでいて、それで、沖縄返還費用の工面キビシク、日本政府の肩代わり400万ドルをキキとして受け入れたのかもしれない。アメリカがカネ(ドル)に困ると、日本が援助する。それが戦費に回るなら、戦争で亡くなった人たちの血の責任も負うことになる・・・。

以下、石川文洋氏の『写真記録 ベトナム戦争』中の 丸山静雄氏による解説

ドルと砲爆弾を敵として:『写真記録ベトナム戦争』
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2008-03-22-1


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