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国会に見る茶番の原因?! [政治・雑感なぞ]

3・11の地震発生以降、被災地の現況にもっとも肉薄するものとして感じられた言葉は、NHKのスタジオパークに出演し語った某カメラマンの言葉だ。

その発言のままではないが、要するに以下のような内容のものだ。

「カメラマンである自分は、これまで読者の代表として世界各地を訪れ、読者諸氏に現地の状況を示すことを仕事としてきた。しかし、今度の地震被害については、出かけて行って、自分の目で見て欲しい。」


そのような思いをしたのはハジメテのことのように語っていたが、やはり見なければワカラナイ状況というものがあるのであろう。世界をかけめぐってきたベテランカメラマンが悪戦苦闘しても、被写体として全容を切り取ることができず、読者に自分の思いを十分届けることができずにいらだたしい思いをすることもあるということである。


その言葉からワカルことは、“自分の目”で見、“自分の頭”で考えろ・・ということだ。


今回の国会の茶番劇は、被災地の復興について語りはするが、被災地を知らない者たちによる愚行に思われる。

3・11の地震発生以降、自分の目で見、自分の頭で考え、自分の言葉で熱く発言している国会議員「諸君」の顔を残念ながら思い起こすことができない。「先生」方はみな、永田町の界隈で見聞きすることをネタにして自己保身に明け暮れている感がする。

いっそのこと国会の残りの会期を被災地で開くといいのかもしれない。

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国鉄総裁として石田礼助は国会招致時、議員諸氏を「君」付けで呼び物議をかもす。プライドの高い「先生」方にとって、ソレはたまらないことであった。


粗にして野だが卑ではない―石田礼助の生涯 (文春文庫)

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  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
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