聖書は「霊魂不滅」を否定しているーその2-
では女性週刊誌を賑わすことの多い「幽霊」「霊魂」の実体はなんでしょうか?
聖書によると、「霊魂不滅」という考え(死者がその死後、霊的な存在となって、生前と同じように意識が存続し、種々の影響力を生きている人々に与えるという考え)には、ある欺きが関係していることが示されています。
その欺きについての情報は「神話」とか「オモシロイおはなし」と一般に見做されています。
しかし、21世紀に生きる私たちの生活とも密接なつながりを持っていますので、簡単に退けることはできません。
その欺きの概略については聖書巻頭の(西暦前16世紀にモーセが編纂したとされる)「創世記」と巻末の(西暦第1世紀に記された)「ヨハネの黙示録」に見ることができます。
「創世記」には、人(アダムとエバ)が創造された後、ただ一つ与えられた禁令について記されています。(創世記3章)
いわゆる「禁断の木の実」のハナシです。
それを「食べてはならない。食べると死ぬ」と神(創造者)は言われました。
ところが(多くの人が「ソリャア嘘でしょ」と言いたくなるところですが)“蛇”がエバに近づいて話しかけます。
「それを食べても決して死なないヨ」
創造者が「死ぬ」と言ったことに反して蛇は「決して死なない」と言い、さらに魅力的なものであるかのように誘惑してエバが食べるように仕向けます。
そして、食べてしまったので人間は死ぬようになったというのが聖書の示す死の起原についての情報です。
聖書は全部で66巻ある書物がまとめられたものですが、1ヶ所難しく思える部分があったとしても、全巻をよく見渡すと、理解をえることができるようになっています。
そのようにして「ヨハネの黙示録」を見ますとエバを欺いた“蛇”の実体について示唆する次のような記述があります。
「さて、天に戦いが起こって、ミカエルと彼の使いたちは、竜と戦った。それで、竜とその使いたちは応戦したが、勝つことができず、天にはもはや彼らのいる場所がなくなった。
こうして、この巨大な竜、すなわち、悪魔とか、サタンとか呼ばれて、全世界を惑わす、あの古い“蛇”は投げ落とされた。彼は地上に投げ落とされ、彼の使いどもも彼とともに投げ落とされた。」(黙示録12:7-9)
ここで「蛇」とは「悪魔とか、サタンとか呼ばれて、全世界を惑わす」存在であること、そして、その手下と呼びうる「使いども」のいることがわかります。
ですから、「創世記」の記述にあるエバを欺いた蛇の実体は「悪魔サタン」であり、丁度、腹話術士が人形を操るように悪魔サタンは蛇を用いたのであろうと考えることができます。
(悪魔は仏教用語です。日本語に翻訳するにあたって適当な言葉が見当たらずキリスト教の用語として借用したようですが「、本来のギリシャ語は「ディアボロス」で「中傷する者」の意。また、「サタン」は「反抗する者」の意だそうです。)
では、蛇を用いた「悪魔サタン」の欺きによって人間が死ぬようになったいきさつ・オハナシは理解できるにしても、そのことと「霊魂不滅」の教えとはドウ関係するのでしょうか?
つづく
聖書は「霊魂不滅」を否定しているーその3- https://bookend.blog.ss-blog.jp/2006-08-09
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