聖書は「霊魂不滅」を否定している。
「霊」という言葉には「霊魂」「幽霊」などと同様オドロオドロしいイメージがあるので個人的にはあまり使いたくありません。
「霊」は、英語では“SPIRIT”という表現になります。
SPIRIT の語源を調べると《ラテン語のspirare(= to breathe「呼吸すること:(風が)そよぐこと」)から派生したspiritus( = breath of life「命の息」)が古フランス語 esprit を経て中英語に入った》とあります。
ですから、ちょうど「呼吸や風」のように、直接目には見えなくても実在し、目に見える結果をもたらすものをSPIRITというのだそうです。
聖書には「神(創造者)はSPIRIT」であると記されています。目に見えないものの万物を創出した影響力のある存在であるという意味です。(ヨハネ4:24)
神の目的を遂行するために神の近くで仕える存在(いわゆる「天使」)が多数いることも聖書は示しています。(ダニエル7:10)その天使たちもspiritです。
英語のSPIRITには「(肉体から離れた)霊魂」という意味もありますが、・・・それについてはいかがでしょうか?
聖書の教えは次のようなものです。
(ダビデ王の息子ソロモン王が記述した部分とされる「伝道者の書」の9章の言葉。)
「生きている者は自分が死ぬことを知っているが、死んだ者は“何も知らない”。」(5節)
「彼ら(死んだ者)の“愛も憎しみも、ねたみもすでに消えうせ”、日の下で行なわれるすべての事において、彼らにはもはや永遠に受ける”分はない”」(6節)
「あなたの手もとにあるなすべきことはみな、自分の力でしなさい。あなたが行こうとしているよみ(シェオル=墓)には、“働きも企ても知識も知恵もない”からだ」(10節)
以上の節から死者のおかれている状態がわかります。
死者は意識が無く「愛も憎しみもねたみも消えうせ」「日の下で行なわれるすべての事」に関わることができない、というものです。
ですから、死後、死者の肉体を離れて活動する霊魂の存在を"聖書は"否定しています。
ところが聖書の教えに反して、実際に、亡くなった方の霊が出没して、恨みを晴らしたり、家族を助けたりするというハナシを聞きます。そのような現象を見たという方も少なくありません。
そのような現象をどのように説明できるでしょうか?
その実体についても聖書は明らかにしています。
つづく
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