上が90台下が60台 [健康関連]
高血圧とコレステロールの薬を処方されている。もちろん降圧するためである。一時は上が200を越えた。心臓はバクバクするし、これはタイヘンと思った。だが、降圧剤を飲み始めて血圧はたしかに下がったものの、調子が良くない。だるくていけない。
そのことをかかり医に伝えても、「上は120だよ」と(机上に置かれた印刷物に記された)基準値の範囲を指し示す。たしかに心臓や脳の血管疾患を避けて長寿命を図るにはいいのだろう。実際のところ両祖父ともに脳卒中、脳溢血で亡くなっている。母親も脳出血で治療をし、それが災いしてか後に認知症にもなった。降圧することの必要性を承知してはいるが、QOLは下がる一方である。この夏、上が90台下が60台になったことを伝えると、さすがに医師も薬を減らしてくれた。
さまざまな基準値がある。人によって体の大きさが違うにもかかわらず基準値が同じというのも変といえば変である。基準値が下がると病人が増えて医療関係者、なによりも薬メーカーの利益につながるという話もある。「医は仁術」が建前だが算術にも長けていないとやっていけないご時勢になってしまったようだ。だが医療を受ける側としては、なによりも個々の人間優先にしてもらいたいところである。「十把一絡げ」では困る。
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- 作者: 大櫛 陽一
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
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