内館牧子×若竹千佐子対談/ 笹野高史インタビュー(婦人公論 2023年10月号) [生き方・人生]
内館牧子×若竹千佐子 老いることも成長のうち 好きを最優先にできるから
ふたり共に岩手に縁の深い方。ともに盛岡文士劇に出演したことから対談は始まる。大病をしたことが話される。
内館:私は盛岡で倒れた際、3週間近く意識不明でした。その間のことはまったくわからない。全身麻酔と同じで、自分がいなくなってる。目覚めたとき、「死って本人は全然わからないものなんだな」と実感。そう思ったら、死ぬことも少し気が楽になりました。
若竹:自分が死ぬなんて、若い頃は考えもしないものですよね。55歳のときに夫が亡くなり、「あっ、私もいずれ死ぬんだ」とわかったんです。とくに、手術後に感じたことは、寂しいとか悲しいという感覚も死とともに消えてしまうなら、それは究極の解放だな、ということ。・・
因みに、『聖書』には以下の記述がある。
4 生きているなら希望が持てる。生きている犬は死んだライオンよりはましだからだ。 5 生きている人は自分が死ぬことを知っている。しかし,死んだ人は何も知らない。何かを得ることもない。思い出されず,忘れ去られる。 6 また,彼らには愛も憎しみも嫉妬もすでになく,太陽の下で行われることに何の関わりも持たない。
7 さあ,喜びながら食物を食べ,上機嫌でぶどう酒を飲みなさい。真の神はあなたの行いをすでに喜んでくださった。 8 白い服をいつも着て,頭には油を付けておかなければならない。 9 神があなたに与えてくださった,地上での短い生涯の間,愛する妻と一緒に人生を楽しみなさい。それが,地上で一生懸命に働くあなたに対する分け前だからである。 10 あなたにできることは何でも,力を尽くして行いなさい。あなたの行く場所,つまり墓では,働くことも考えることも学ぶことも理解することもできないからだ。(伝道の書9章4~9節)
https://wol.jw.org/ja/wol/b/r7/lp-j/nwtsty/21/9#study=discover
関容子 名優たちの転機/笹野高史
笹野高史へのインタビュー記事。亡くなった勘三郎とのことが印象に残った。やはり勘三郎はいい奴だったんだなあという思い。
勘三郎が亡くなったときの野田秀樹の追悼文を思い起こす。
「富士紅葉名残の月に 中村勘三郎さんを悼む」 野田秀樹
https://bookend.blog.ss-blog.jp/2012-12-09