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寝たきりでも価値がある//「笹の才蔵」可児才蔵(サンデー毎日 2023年 9/24・10/1) [生き方・人生]


サンデー毎日 2023年 9/24・10/1合併号【表紙:WOLF HOWL HARMONY】

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  • 出版社/メーカー: 毎日新聞出版
  • 発売日: 2023/09/12
  • メディア: 雑誌


〔100歳超〕35年以上の診療でたどりついた私の結論 100歳以上は“壁”がない=ルネクリニック東京院・和田秀樹
(p30-33、以下抜粋)

私は寝たきりであろうが、認知症であろうが、長生きすることに越したことはないと思っている。

たとえば、樹木希林さんは最期の数か月は寝たきりのような生活をしていたそうだが、訪れる人が絶えず、話をみんな聞きたがっていたようだ。

長い役者人生から学びたい人がそれだけ多かったということだろう。私もそんなふうな人間になることに憧れるが、中身があれば寝たきりでも十分に価値があるということを見せつけられた気がする。

残りの人生で、たとえば1000軒のラーメン屋を食べ歩くことでいいから、人が聞きたくなる中身を身に着けたいものだ。

残念ながら、読書で物知りになっても、人が聞きたい話にはならない。やはり本やネットでは得られない独自の視点が必要だということだろう。

認知症になっても面白い人は面白いし、こちらがその生き方のスタンスを含めて学べる人もたくさんいる。(後略)


〔日本史・今までにない人物伝〕/38 可児才蔵 乱世を代表する豪傑の中の豪傑=本郷和人
(p44,45、以下抜粋)

でも、そんな才蔵は、やっぱりすごかった。最後に、ぼくが好きな彼のリアルなエピソードを紹介して締めましょう。

あるとき、才蔵に対して試合を申し込む武芸者が現れました。著名な才蔵に勝って、仕官を望む。剣術自慢の人物だったのでしょう。すると試合当日、才蔵は笹の指し物を背中に指し、甲冑で身を固め、さらに部下10人に鉄砲を持たせて試合の場に現れました。武芸者が、「これは試合だ。合戦ではない」と抗議すると、才蔵は「俺にとって試合とは、すべからく実戦のことだ」と笑いながら答えたといいます。命を賭けた戦いを積み重ねてきた才蔵には、武芸者との試合など、児戯に等しかったのでしょうね。

可児才蔵
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%AF%E5%85%90%E5%90%89%E9%95%B7


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