心臓カテーテル治療をおこなう予定が・・ [健康関連]
昨日入院して心臓の検査を受けた。
本来は検査ではなく手首の動脈からカテーテルを通し、心臓に酸素と栄養をあたえる冠状動脈の狭窄した部分を広げる手術(経皮的冠状動脈形成術 PCI)をおこなう予定だった。
ところが、狭心症の症状を現出させると目された(心臓CTに映し出されていた)右冠状動脈の狭窄がカテーテルを通してみたところ無いという。それで続けて、「冠攣縮性狭心症」かどうかをテストするために首からカテーテルを新たに通して、アセチルコリンに血管が攣縮するかどうかを試した。ところが、これもまた最大量を投与したものの反応ナシ。さらに「微小血管狭心症」が疑われたが、それも数値的に問題ナイとのこと。要するに、現時点でできる検査はすべて行ったが心臓に問題ナシと担当医師はいう。それで、今朝めでたく退院してきた。
どうも心臓CT画像はあまりアテにならないという思いである。心臓CTの画像診断報告書にも「カテーテル治療を急ぐ必要はなさそうです」とある。75%狭窄があると治療の範囲になるそうなのだが、当方は70%だった。その報告書どおりなら、もう少し様子を見ていても良かったのだろう。実際のところは70%どころか狭窄は無かったのだからなおさらである。もっともその確度が不確かなのでカテーテルで検査ということになるらしいのだが・・。
これまでも胸部圧迫感がときどきあり、それが数時間継続することがあった。しかし、それは狭心症の典型的な症状とは異なる。それで当方としては、たぶん逆流性食道炎からくるものであると思ってきた。ところが、ここ半年ほど胸部圧迫感だけでなく息切れもひどく数百メートルあるくと休まないといけない状態になった。母親も自分と同年代で心臓カテーテルでステントを入れ、のちにペースメーカーの世話にもなった。だから、遺伝的に心臓に問題が生じても全然ふしぎではないと思っていた。
そのことをかかりつけ医に話したら、即、心電図をとることになり、息切れがひどいことを伝えると心臓CTを受けるよう勧められた。心電図に大した異常はないが自覚症状があるのだからというのが勧める最大の根拠であったようだ。
かかりつけ医はカテーテル治療を大きな病院でずっと行ってきた人である。心臓に何かあれば一発で終わりに至ることが少なくないことも承知している。その結果が、心臓CT、カテーテルを受ける流れにつながった。結果、どこにも問題ナイことが分かったのは良いことではあるのだが、自分の身体ともっとよく対話していたなら、医療検査づくめの流れに入らずに済んだように思う。
検査はほぼ1時間かかった。10名弱のチームで動いている。局所麻酔で医師の声も何をしているかも分かる。左手首に穿刺したシースがズンとした重みで存在感を示す。身をもって医学の進歩を知るいい機会となった。むかしならば息切れがするしんどいなあとか言いながら体がだんだんと弱り、あるいは突然倒れて終わりに至った。今は事前に発見されて事なきを得る。寿命も長くなるわけである。一晩おいたが穿刺部の痛みがまだ残っている。保護のためのシールが貼ってある。首のところなどは、剥がすとドラキュラにかまれたような跡になっていないか心配である。
因みに保険点数は37063。掛ける10円が実際にかかった費用になると聞く。国民皆保険制度に感謝である。とはいえ、実際に支払った〇万円。おなじお金を出すなら旅行に行きたかったなあ。
心臓が・・・
https://bookend.blog.ss-blog.jp/2008-02-08