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お気に入りの映画『暖流』と『南の風』 [ドラマ]

ここのところ戦前の日本映画を見てきたが、その中で繰り返し見ているものがある。

要するに、当方の好みということになるのだろう。

ひとつは、1939(昭和14)年の松竹映画である。

『暖流』Warm current (1939)
https://www.youtube.com/watch?v=g0f1eV2tjck&t=2139s

小野田寛郎さんの憧れ(理想)の女性は水戸光子であったと聞く。たぶん、この映画によるところが大なのではないかと思う。

小野田寛郎
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E9%87%8E%E7%94%B0%E5%AF%9B%E9%83%8E

佐分利信が、病院の経営を立て直すために尽力する人物を演じている。有能なリアリストである。高峰三枝子は、病院経営者の娘:お嬢様を演じている。その小学校時代の友人で、今や看護婦となり、その病院で高峰と再会するのが水戸光子。家族をすべて失い、独り身で、病院の寮住まいをしている。水戸は、佐分利に見込まれてその「腹心」として働くことになる。・・・

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吉村公三郎監督『暖流』1939年を見る
https://bookend.blog.ss-blog.jp/2021-03-11-1

もうひとつは、

『南の風』(瑞枝の巻)South Wind (1942)
https://www.youtube.com/watch?v=sen1MH5RTzA&t=696s

こちらでは、佐分利信は、男爵家の御曹司で夢見る男の役を演じている。高峰三枝子は、おでん屋の娘。母親が旗本の出で、江戸っ子である。自転車にまたがって築地に仕入れに通い、父親を助けている。江戸っ子の伝法な言葉遣いと「ざあます」言葉を使い分けることができるシッカリ者の役。

「お金持ちの息子はおでん屋の娘に」結婚を申し込むが・・・

『暖流』とは、設定がおおちがいである。

水戸光子は、佐分利が海外で知り合い、10年以上経過した後、九州で再会する女性の役。笠智衆は、佐分利の友人で、水戸に思いを寄せる役で登場する。

獅子文六原作『南の風』(瑞枝の巻)1942年を見る
https://bookend.blog.ss-blog.jp/2021-03-09



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