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野村浩将演出『彼女の発言』(1946年)映画を見る [ドラマ]

映画「彼女の発言」 劇場公開日 1946年2月7日
https://www.youtube.com/watch?v=frSdQrHw_q8

佐分利信と田中絹代が、この作品では夫婦となっている。

佐分利は三人娘の長女と結婚した。次女を水の江瀧子、その夫を高田浩吉が演じている。三女の星三千子は、まだ独身という設定。
映画.com
https://eiga.com/movie/73443/

三人娘の母親は会社社長。自宅には家政婦が複数いる。有望な社員を娘の夫としてきた。しかし、その二夫婦はどちらも問題を抱えている。ハラハラものである。

この夫婦ダイジョウブかと思わせるが、ひとつの事件が、二夫婦を結びつける。そして、母親の勧める結婚を嫌がっていた三女も男性に関心をもつようになる。

事件に対処する長男夫婦のふるまいをみると、ちょっと大げさかもしれないが「ノブレス・オブリージュ」という言葉も思い浮かぶ。

ノブレス・オブリージュ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%96%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%A5


戦後すぐの映画である。「劇場公開日 1946年2月7日」ということは、終戦の詔勅を聞いてまだ半年である。それにもかかわらず、本作品のなかで(詔勅を聞いたであろう)ラジオにはジャズが流れている。そして、女がつよい。なにしろ社長も女である。

社長は、婿たちの勧める事業を最終的に受け入れる。その事業内容は「これからの日本」への希望を感じさせるものだ。

真面目だが、コミカルなところもあり、ホッとする。



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