自称・他称・多少「年寄り」のための励みに(『子どもの日』を前に) [スポーツなぞ]
栃木山のはなしを昨日更新した。
当方をふくめ(自称・他称・多少)「年寄り」の励みになると思うので、ふたたび栃木山のことを記す。そして、もう一人・・・。
『春日野清隆と昭和大相撲』という本がある。そこに、栃木山の“引退後”の優勝のことが出ている。他の力士たちの、栃木山・評もでている。以下に、引用してみる。
また引退六年後の昭和6年6月(栃木山満39歳4ヶ月)に開催された第一回「大日本相撲選手権大会」で、予選で沖ツ海を押し出し、鏡岩を切り返し、若瀬川も切り返し、玉錦を突き落としで破り、優勝決定戦ではまず能代潟を押し出し、玉錦をすくい投げ、天龍を下手投げで倒し、優勝を飾った。
この大会はたしかに花相撲に違いなかったが、宮中での天覧相撲を記念して行われたものだけに、真剣勝負だったのである。まさに、現役大関玉錦、関脇天龍にとっては屈辱の一番であったろう。
後年、和久田三郎氏(天龍)も栃木山の強さについて、次のように述懐している。
「北の湖が栃木山関の半分でも相撲を覚えたら、百連勝してしまうよ。稽古で、栃木山関にぶちかまされると、こっちの胸にあざができ、胸を出してくれたとき、頭を下げて当たると、首を突っ込んでしまうほどのすごい出足だった。いくら腰を落としても、おっつけられ、しぼり上げられて、体が浮き上がり、まるで相撲にさせて貰えなかった」
また、昭和初期の、“相撲の神様”と言われた幡瀬川は、
「栃木山関は教科書通りの相撲が取れた人だ。ぼくも稽古をつけて貰ったが、あの人は人間じゃないよ」と絶賛している。
この“小さな大横綱”が亡くなったのは、昭和34年10月3日、行年68歳であった。 (p40)
****ここまで引用部分****
もう一人、「年寄り」の励みとして推薦したいのは、マルコ・オルモ。
「50歳代で世界規模のレースで頭角を現し、59歳で世界チャンピオンに輝いた。 『時を止めた男』の異名で世界中のトレイルランナーに尊敬される」人物である。
(当該ブログ過去記事)
「時を止めた男の教え」鏑木毅(トレイルランナー)
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2013-06-25
そして、さらにもう一人、推薦したいのは、「自分」と言いたいところだが・・・。
せめて、挑戦だけは続けたい。
老化に挑む(NHKスペシャル)
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2006-06-25
アントニオ猪木、北朝鮮へ出発
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2014-07-09
当方をふくめ(自称・他称・多少)「年寄り」の励みになると思うので、ふたたび栃木山のことを記す。そして、もう一人・・・。
『春日野清隆と昭和大相撲』という本がある。そこに、栃木山の“引退後”の優勝のことが出ている。他の力士たちの、栃木山・評もでている。以下に、引用してみる。
また引退六年後の昭和6年6月(栃木山満39歳4ヶ月)に開催された第一回「大日本相撲選手権大会」で、予選で沖ツ海を押し出し、鏡岩を切り返し、若瀬川も切り返し、玉錦を突き落としで破り、優勝決定戦ではまず能代潟を押し出し、玉錦をすくい投げ、天龍を下手投げで倒し、優勝を飾った。
この大会はたしかに花相撲に違いなかったが、宮中での天覧相撲を記念して行われたものだけに、真剣勝負だったのである。まさに、現役大関玉錦、関脇天龍にとっては屈辱の一番であったろう。
後年、和久田三郎氏(天龍)も栃木山の強さについて、次のように述懐している。
「北の湖が栃木山関の半分でも相撲を覚えたら、百連勝してしまうよ。稽古で、栃木山関にぶちかまされると、こっちの胸にあざができ、胸を出してくれたとき、頭を下げて当たると、首を突っ込んでしまうほどのすごい出足だった。いくら腰を落としても、おっつけられ、しぼり上げられて、体が浮き上がり、まるで相撲にさせて貰えなかった」
また、昭和初期の、“相撲の神様”と言われた幡瀬川は、
「栃木山関は教科書通りの相撲が取れた人だ。ぼくも稽古をつけて貰ったが、あの人は人間じゃないよ」と絶賛している。
この“小さな大横綱”が亡くなったのは、昭和34年10月3日、行年68歳であった。 (p40)
****ここまで引用部分****
もう一人、「年寄り」の励みとして推薦したいのは、マルコ・オルモ。
「50歳代で世界規模のレースで頭角を現し、59歳で世界チャンピオンに輝いた。 『時を止めた男』の異名で世界中のトレイルランナーに尊敬される」人物である。
(当該ブログ過去記事)
「時を止めた男の教え」鏑木毅(トレイルランナー)
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2013-06-25
そして、さらにもう一人、推薦したいのは、「自分」と言いたいところだが・・・。
せめて、挑戦だけは続けたい。
老化に挑む(NHKスペシャル)
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2006-06-25
アントニオ猪木、北朝鮮へ出発
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2014-07-09
極限のトレイルラン: アルプス激走100マイル (新潮文庫)
- 作者: 鏑木 毅
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2015/08/28
- メディア: 文庫