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ヘリコプター 落ちた

救助訓練中のヘリコプターが落ちて犠牲者が出たという。気の毒な話だ。どこぞの自治体で、救難時のヘリコプター料金を徴収しようという話も最近でていたと思うが、当然にも思う。助けに行くほうも、命をはっている。命は、代価でもって代えることはできない。代えることができないものが、無償でこれまでなされてきたというのが不思議ともいえる。そもそも、遊びで山に入って、他人様の世話になるなど、とんでもない話である。

お昼のニュースでは、ヘリ犠牲者の上司がコメントを出していた。内容は決まっている。イイ人だった、無念であったろう・・というものだ。

最近、新聞、ラジオで親しい人たちのコメントが掲載され、話される機会がふえた。もう内容は、決まっている。「あの野郎、くたばりやがって、おれは飛び上がるほど嬉しい」などというコメントは絶対でない。落語でもあれば(たとえば「らくだ」)その手の話がでるが、通常は、仮にそう思っていたとしても、控えられる。


古今亭志ん生 名演大全集 3 らくだ/強情灸/親子酒/宿屋の富

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たいてい、死んだ人についてのコメントが求められると、みんな「天国」に行ったことになる。たまには、「故人も地獄に落ちてさぞ本望でしょう」などというコメントを聞いてみたいが、金輪際なさそうである。

立川「談志が死んだ!」・「あたまはツブシタのかい!」 
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2011-11-24


ちなみに、イエス・キリストは「地獄」に行ったことがある。ヘブライ語でシェオル、ギリシャ語でハデスというそうだが、キリストはシェオル、ハデスに行って、3日後によみがえった(復活した)ことになっている。「地獄」とも訳されるそれらの語彙には、「墓」という意味もあるそうである。聖書によると、死者には意識も、身体を離れて存在するというという霊魂もないということになっているので、墓に行こうが地獄に行こうが、一向にお構いなしではあるが・・・。(伝道の書9章5,6,10節、使徒2章27節)

聖書によれば、亡くなった方たちへの希望、彼らを愛する者たちへの慰めは、「復活」ということになっている。今回の犠牲者の方々も、ふたたび地上によみがえり、愛する者らと生活できるという希望がある。もっとも、それを盲信ではなく、信仰として受け入れるには、確かな根拠が必要だが・・・。


旧新約聖書―文語訳

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