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反テロが反宗教になるとき [ニュース・宗教]

パリの新聞社襲撃事件の実行犯は「殉教者になる」と言って新聞社に乗り込んでいったように聞いている。

つまりは、死ぬことを覚悟していたということだ。しかも、「殉教」ということだから、単なる個人の意志ではなく、もっと高次の意志に従って死ぬことを意識していたということだ。

「イスラム国」とやらのメンバーであったような話も聞くから、イスラムの教えに従い、アラー(神)の御意志に従っての行動であると本人たちは主張するのだろう。

しかし、(これも聞くところによるのだが)、純然たるイスラム教徒たちは、実行犯らの標榜するイスラムは名ばかりで、実のところイスラム教を騙る(カタル)もので、マガイモノであり、ニセモノであり、イスラムと称するにも値しないと思っているようでもある。

実際のところイスラム教を知らない部外者の立場から言えば、ホンモノであれマガイモノであれ、いずれにしろ「イスラム教」であることには変わらない。もし、あの騒ぎが身近で起きたなら、「なんであれイスラムは御免」という気分になってくるにちがいない。

敷衍してさらにおおきなククリで問題を捉えるなら、《モンダイの根は「宗教」にアル》ということになる。

オランド、メルケル、キャメロン、アッバス、ネタニヤフら各国首長たちも「腕を組んで歩き連帯を示した」370万デモ行進は「反テロ」を掲げたものだったが、世界的な「反テロ」運動は、世界的な「反宗教」「宗教弾圧」へつながるキッカケとなるやもしれない。


仏反テロ行進:米国、高官欠席は判断ミス
毎日新聞 2015年01月13日 10時52分
http://mainichi.jp/select/news/20150113k0000e030141000c.html

世界の宗教弾圧が増加傾向に、06~09年調査
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2011-08-11

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仏反テロ行進:米国、高官欠席は判断ミス

毎日新聞 2015年01月13日 10時52分

ワシントン和田浩明】50カ国以上の首脳も参加した11日のパリ反テロ行進に、対テロ戦争を主導する米国の政府高官が出席しなかったことが、米国内で批判を浴びている。主要メディアに加え、野党共和党も「高位の代表が参加すべきだった」と指摘しており、アーネスト大統領報道官は12日の定例会見でホワイトハウスとしての判断ミスを認めた。

行進は仏週刊紙「シャルリーエブド」襲撃事件など一連のテロ事件の犠牲者追悼のため計画され、約200万人が集まった。フランスのオランド大統領の他、メルケル独首相やキャメロン英首相、イスラエルのネタニヤフ首相、パレスチナ自治政府のアッバス議長も参加。腕を組んで歩き連帯を示した。

 しかし、米政府代表は駐仏大使で、対テロ国際会議のためパリにいたホルダー司法長官も姿を見せなかった。

 このため、CNNの著名キャスターは現地から「米国人として恥ずかしい」と発言。ニューヨーク・デイリーニューズ紙は1面にオバマ大統領やバイデン副大統領ら政権幹部4人の写真を並べ「世界を失望させた」と痛烈にこきおろした。

 2016年大統領選に立候補する可能性が指摘される共和党のクルーズ上院議員は「米政府高官の不在は悲しむべきことだ」と批判、ルビオ上院議員も連帯を示すため高位者を送るべきだったと指摘した。

 こうした声を受け、アーネスト大統領報道官は「政府高官を派遣すべきだった」と明言。オバマ大統領が出席すれば保安措置のため多数の一般参加者に影響が出かねなかったと釈明したが、今回の決定については「大統領のものではない」と述べるにとどめた。

 日本政府代表としては、鈴木庸一駐仏大使が行進に参加した。

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