田中好子から田母神俊雄へ [ニュース・社会]
田中好子と田母神俊雄。
おなじく「たんぼの田」から始まる名前だが、印象はだいぶ異なる。一方は、国民的に愛された人物であり、片やもう一方は「危険人物」のようにみなされている。
ほんとうは、昨日更新の「黒い雨」の記事につづいて、現在でも、田中好子のホームページが残されてあること、彼女が3・11の震災のとき、ちょうど入院中で、被災地の方々のことをたいへん心配していたこと、死んだとはいえ、彼女が語りつづけていること、メッセージをわれわれに発しつづけていることを書こうと思っていたのだが・・・
http://www.tanakayoshiko.com/
ユーチューブを見ていたら、原爆被災者による経験談がアップされていることがわかった。
被爆者の声〝拭えなかった黒い雨〟 ／ 豊島孝子さん
http://www.youtube.com/watch?v=7PEYh63G5fE
被爆者の声〝黒焦げの人たちが蟻の行列のように歩... ／ 坂本フミヱさん
http://www.youtube.com/watch?v=yjP-0e0bBeM
被爆米兵遺族の想い
http://www.youtube.com/watch?v=7PEYh63G5fE
その流れで、ご本人みずからソノヨウニ称する「危険人物の田母神俊雄」に関する動画をみることになった。
その語るところの全容を、文脈にしたがって、追っていくと、それほど「危険な」発言をしているとも思えない。たいへんマトモにさえ思える。ちょうど、先ごろ亡くなった岡崎久彦氏（安倍総理の指南役とされる）の「国際標準」という“権威”をもちだして語るマトモな論議と同様である。
「産経新聞」は右傾の傾向がある？
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2013-01-19
「田母神一家」の百田尚樹の発言をはじめとして、そのエキセントリックな部分をのみ切り取って、マスコミで報じられるゆえに「危険人物」扱いされているだけで、それほどでもナイように“感じる”。
かえって、広島市の行った、田母神氏を「危険人物」とみなしての過剰反応の方にこそ「不安」をおぼえる。
【言論弾圧？】広島市当局の言う「被爆者の心情」を疑う[桜H22/7/7]
http://www.youtube.com/watch?v=hniodtWItMY
以下URLの田母神氏の話を、ひととおり耳にして、当方が“感じる”ことは・・・
ひとつに、国家というものは、個人の意思を踏み越えてかってに独り歩きはじめるヤッカイナものだという印象である。ひとりひとりをとって見れば中国もアメリカもロシアも善良な人が多数いるにもかかわらず、ひとたび国家の意思となると、個人の意思など蹴散らされてしまうということだ。それだけ、国家というものは、そもそも（個人をふみにじる）怖さを内在しているといっていいのだろう。
もう一つは、日本は独立国家ではないという感想だ。日本がたしかに国際的に一人前のマトモな国になるためには、憲法のこと、自衛隊のことで、これまでタブーとされてきたこと「危険」なことに、手を出さないといけないであろうということだ。
その点で、田母神氏は、たいへんオモシロイところに位置してきた人物だ。第一、日陰者の自衛隊（航空）の親分であった。ソレに指揮権をもつ政府と恩恵を受ける国民との間にあって、（現行憲法からいえば「憲法違反の団体」に所属して）イヤオウなく、憲法について、国の在り方について、考えてこざるを得なかったであろうことである。そして、もう一点、氏は、福島県郡山出身で、3・11の自然災害と福島原発事故とその事後対応による人災を、（地元のことであるがゆえに）人一倍考えざるをえなかったであろうということだ。
そして、当方が、さらに興味深く感じたのは、田母神氏と、当該ブログに最近何度も取り上げたが『沖縄密約漏えい（西山）事件』の西山氏とが、国家観において通底しているであろうことである。
田母神氏は、自分の発言（論文）によって、麻生首相（ハマコーの倅が防衛大臣のとき）によって、幕僚長を解任され、片や、西山氏は、「沖縄密約」を言挙げしたために会社を追われ、服役も経験した。
どちらも、共通項としてあるのは、アメリカとの関係を良い状態に保ちたい（というより、アメリカのご機嫌を損ねたくない）政府の思惑によって、発言に（ソレが多分に事実であるにもかかわらず）責任を取らされたということである。
田母神氏の個々の発言内容、その歴史的事実関係については検証が必要だが、氏の認識していることがらが事実とすれば、その論議もまた、マトモな論議ということになる。
ただ、ソレをそのまま受け入れてイイものかどうかは、コレはまた別問題ということになるが、危険視して、はじめから退ける筋合いのものではないように思う。
3/3【8.6田母神講演会】ヒロシマの平和を疑う！完全版[桜 H21/8/12]
http://www.youtube.com/watch?v=2RypSKocZAQ&spfreload=1
NY歴史問題研究会特別講演会 田母神俊雄氏 2014年7月15日
http://www.youtube.com/watch?v=VKwBrH9jLWE
おなじく「たんぼの田」から始まる名前だが、印象はだいぶ異なる。一方は、国民的に愛された人物であり、片やもう一方は「危険人物」のようにみなされている。
ほんとうは、昨日更新の「黒い雨」の記事につづいて、現在でも、田中好子のホームページが残されてあること、彼女が3・11の震災のとき、ちょうど入院中で、被災地の方々のことをたいへん心配していたこと、死んだとはいえ、彼女が語りつづけていること、メッセージをわれわれに発しつづけていることを書こうと思っていたのだが・・・
http://www.tanakayoshiko.com/
ユーチューブを見ていたら、原爆被災者による経験談がアップされていることがわかった。
被爆者の声〝拭えなかった黒い雨〟 ／ 豊島孝子さん
http://www.youtube.com/watch?v=7PEYh63G5fE
被爆者の声〝黒焦げの人たちが蟻の行列のように歩... ／ 坂本フミヱさん
http://www.youtube.com/watch?v=yjP-0e0bBeM
被爆米兵遺族の想い
http://www.youtube.com/watch?v=7PEYh63G5fE
その流れで、ご本人みずからソノヨウニ称する「危険人物の田母神俊雄」に関する動画をみることになった。
その語るところの全容を、文脈にしたがって、追っていくと、それほど「危険な」発言をしているとも思えない。たいへんマトモにさえ思える。ちょうど、先ごろ亡くなった岡崎久彦氏（安倍総理の指南役とされる）の「国際標準」という“権威”をもちだして語るマトモな論議と同様である。
「産経新聞」は右傾の傾向がある？
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2013-01-19
「田母神一家」の百田尚樹の発言をはじめとして、そのエキセントリックな部分をのみ切り取って、マスコミで報じられるゆえに「危険人物」扱いされているだけで、それほどでもナイように“感じる”。
かえって、広島市の行った、田母神氏を「危険人物」とみなしての過剰反応の方にこそ「不安」をおぼえる。
【言論弾圧？】広島市当局の言う「被爆者の心情」を疑う[桜H22/7/7]
http://www.youtube.com/watch?v=hniodtWItMY
以下URLの田母神氏の話を、ひととおり耳にして、当方が“感じる”ことは・・・
ひとつに、国家というものは、個人の意思を踏み越えてかってに独り歩きはじめるヤッカイナものだという印象である。ひとりひとりをとって見れば中国もアメリカもロシアも善良な人が多数いるにもかかわらず、ひとたび国家の意思となると、個人の意思など蹴散らされてしまうということだ。それだけ、国家というものは、そもそも（個人をふみにじる）怖さを内在しているといっていいのだろう。
もう一つは、日本は独立国家ではないという感想だ。日本がたしかに国際的に一人前のマトモな国になるためには、憲法のこと、自衛隊のことで、これまでタブーとされてきたこと「危険」なことに、手を出さないといけないであろうということだ。
その点で、田母神氏は、たいへんオモシロイところに位置してきた人物だ。第一、日陰者の自衛隊（航空）の親分であった。ソレに指揮権をもつ政府と恩恵を受ける国民との間にあって、（現行憲法からいえば「憲法違反の団体」に所属して）イヤオウなく、憲法について、国の在り方について、考えてこざるを得なかったであろうことである。そして、もう一点、氏は、福島県郡山出身で、3・11の自然災害と福島原発事故とその事後対応による人災を、（地元のことであるがゆえに）人一倍考えざるをえなかったであろうということだ。
そして、当方が、さらに興味深く感じたのは、田母神氏と、当該ブログに最近何度も取り上げたが『沖縄密約漏えい（西山）事件』の西山氏とが、国家観において通底しているであろうことである。
田母神氏は、自分の発言（論文）によって、麻生首相（ハマコーの倅が防衛大臣のとき）によって、幕僚長を解任され、片や、西山氏は、「沖縄密約」を言挙げしたために会社を追われ、服役も経験した。
どちらも、共通項としてあるのは、アメリカとの関係を良い状態に保ちたい（というより、アメリカのご機嫌を損ねたくない）政府の思惑によって、発言に（ソレが多分に事実であるにもかかわらず）責任を取らされたということである。
田母神氏の個々の発言内容、その歴史的事実関係については検証が必要だが、氏の認識していることがらが事実とすれば、その論議もまた、マトモな論議ということになる。
ただ、ソレをそのまま受け入れてイイものかどうかは、コレはまた別問題ということになるが、危険視して、はじめから退ける筋合いのものではないように思う。
3/3【8.6田母神講演会】ヒロシマの平和を疑う！完全版[桜 H21/8/12]
http://www.youtube.com/watch?v=2RypSKocZAQ&spfreload=1
NY歴史問題研究会特別講演会 田母神俊雄氏 2014年7月15日
http://www.youtube.com/watch?v=VKwBrH9jLWE