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4:「人間のクズ」安倍晋三 [歴史雑感なぞ]

自分を「人間のクズ」とハラの底から思えたら、大したものだと思う。

たいていは、他人に言われる前に、自分から先手を打って、矛先をかわそう。直接言われて傷つくのを免れようという程度のものであることが多い。

その点、亡くなられた赤塚不二夫さんは、大した人である。晩年、「自分が一番バカだと思ってればいいの・・・、自分は、今でもふじおチャンで通っている・・・」ということを、話していた。ソレが処世の方法として身についているのを感じ、驚嘆した覚えがある。ふつう、なかなかソコまでいかない。

クズにも、きれいな言葉がある。「星屑」などそのひとつだろう。数があまりにも多いので、クズとして表現されるのだろうか。人間も、星のように数が多いので、ひとりひとりとして考えるなら、人はすべからく「人屑」ということになるだろう。「人間のクズ」である。

自分は、「人間のクズ」であって、ソレ以上でもソレ以下でもない。と、自己認識できる人が、本当のオトナ(大した人)なのかもしれない。なまじっか、つまらない自尊心(つまり、誇り)などあるので、クズ呼ばわりされると腹を立てるのだろう。大人(たいじん)と称されるような人物は度量がおおきく、他人の揶揄などで動揺したりしないことになっている。

たしか、心理学者の言葉だったように思うが、「自分は、なんでもできるわけではないが、なんにもできないわけではない」というのが、バランスのとれた人間の自己認識のあり方であるように聞いた覚えがある。

なにやら、はなしが入り組んでいるが、言いたいのは、人間はちっぽけなくせして、ちっぽけだと言われて大騒ぎする。「蝸牛角上でなにをか争う」である。

争っている間にしなければならないもっと大事なことがある。


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