大平正芳全著作集 [本・書評]
郊外型古書店で大平正芳全著作集(5)を見つけた。
大平総理就任時の新聞コラムの一文をいまでも覚えている。
そこには「讃岐の鈍牛が動き出した」と記されてあった。牛の力強さとぐいぐい押していく持続力をイメージして好ましく思った。
讃岐(香川)高松藩は水戸藩と関係がふかい。光圀の実兄が初代高松藩主となり、その子が後に光圀のあとを受け水戸の三代目藩主となっている。いわば親戚である。
水戸の知性重視(偏重と言ってもいいと思う)はふつうではない。大日本史編纂事業などなど、そのためにどれほど藩の財政に影響を与えたことか。讃岐も、そのような傾向があるのではないかと思う。勉強の好きな県民性があるのではないかと思う。
大平正芳記念館の大平文庫には、氏の“実際に読んだ本だけ”15000冊余が収蔵されているというハナシだ。
http://hon.bunshun.jp/articles/-/550
ただしかし、「著作集全6巻」の広告が出たとき、大平にそれほどの著作が実際にあるとは思ってもいなかった。あの丸四角の人なつこい顔と「著作集」とは縁がないように感じられた。
もっとも、大平と同郷の菊地寛もどちらかといえば丸四角顔である。顔で知性を判断してはいけない。
*************
pineapplegoat-2006のブログに、不破哲三、立川談志らの証言が出ている。
http://marilyn-m.at.webry.info/201201/article_1.html
大平総理就任時の新聞コラムの一文をいまでも覚えている。
そこには「讃岐の鈍牛が動き出した」と記されてあった。牛の力強さとぐいぐい押していく持続力をイメージして好ましく思った。
讃岐(香川)高松藩は水戸藩と関係がふかい。光圀の実兄が初代高松藩主となり、その子が後に光圀のあとを受け水戸の三代目藩主となっている。いわば親戚である。
水戸の知性重視(偏重と言ってもいいと思う)はふつうではない。大日本史編纂事業などなど、そのためにどれほど藩の財政に影響を与えたことか。讃岐も、そのような傾向があるのではないかと思う。勉強の好きな県民性があるのではないかと思う。
大平正芳記念館の大平文庫には、氏の“実際に読んだ本だけ”15000冊余が収蔵されているというハナシだ。
http://hon.bunshun.jp/articles/-/550
ただしかし、「著作集全6巻」の広告が出たとき、大平にそれほどの著作が実際にあるとは思ってもいなかった。あの丸四角の人なつこい顔と「著作集」とは縁がないように感じられた。
もっとも、大平と同郷の菊地寛もどちらかといえば丸四角顔である。顔で知性を判断してはいけない。
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pineapplegoat-2006のブログに、不破哲三、立川談志らの証言が出ている。
http://marilyn-m.at.webry.info/201201/article_1.html