原爆投下後を撮影オダネルさん死去 [ニュース・社会]
広島、長崎で原爆投下後の様子を撮影した写真で知られる元米従軍カメラマンのジョー・オダネルさんが9日(現地時間)、脳出血のため、米国テネシー州ナッシュビルの病院で死去、85歳。親族が明らかにした。
1945年、被爆した広島、長崎や空襲で被災した各地の様子を記録するため、占領軍カメラマンとして来日。46年帰国後、私用カメラで撮影した写真ネガを罪悪感から自宅のかばんにしまい込んだ。49年から68年まで、米国情報局ホワイトハウス付きカメラマンとして、トルーマンら歴代の大統領に仕えた。
89年、米国内の反核運動に触発されてかばんを開け、90年米国で原爆写真展を開催。写真集「トランクの中の日本」(小学館)を出版。長崎の被爆直後の様子を撮影した作品「グラウンド・ゼロ」は今月4日から、長崎で被爆地として初公開されている。
(以上「毎日新聞」12日より全文引用)
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記事中「私用カメラで撮影した写真ネガを“罪悪感から”自宅のかばんにしまい込んだ」という言葉が気になる。
本来、「私用カメラで撮影」することが米軍当局に禁じられていたことが罪悪感につながったのか?米国民の一員として広島、長崎のあまりの惨状に対し加害者としての罪悪感をいだいたのか?
「写真ネガを」「自宅のかばんにしまい込んだ」のは、ホワイトハウス付きのカメラマンとしてトルーマンら」に仕えていたことが最大の要因ではないのか?
(トルーマンは、日本への原爆投下にOKを出した人物である。自伝、ならびに映画によると、表向きのパフォーマンスとはうらはらに、その実、たいへん苦しんで決断したようであるが・・)
「ホワイトハウス付きのカメラマン」としての仕事を失うことをおそれて「しまい込んだ」だけなのではないか?
・・・などと・・・いろいろ考えてしまうのだが・・・、
いずれにしろ貴重な写真は一般に公開された。
見ておくべき写真であることにちがいないことにはかわりはない。
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