「人間は何を食べてきたか」宮崎駿のこだわり [スピリチュアルな話題]
『千と千尋の神隠し』を見たのを機に、『宮崎駿』をキーワードにして、アマゾンの商品検索をしたら・・・
宮崎さんがオモシロイものにコダワッテイルことがわかった。
- 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
- 発売日: 2003/02/21
- メディア: DVD
むかし・・・
日立グループの「この木なんの木」のテーマソングで始まる番組で、世界の文化習慣等を伝えるものがあった。ナレーターを久米あきらさんが担当していた。
ある週の番組で、60くらいのオバサンが山羊を潰すところをやっていた。ライフルを使っていたと思う。射殺する場面はさすがに見せなかったが、それでも、強烈な印象を受けた。
射殺された山羊より、印象に残っているのはソノおばさんの様子である。オバサンは、ライフルを準備しながら「今日はオマエがおかずダヨー」と鼻歌をうたっていた。
それから、バーンという音がして、死んだ山羊が映され、それから、皮を剥いで、解体していくところの血生臭いところは見せずに番組は進められたのだったと思う。
今はソンナコト無いと思うが、中国では、ニワトリを潰して、解体して食卓に供することができるようになってハジメテ「一人前の主婦」として認められるという話を聞いたことがある。
これは当方の知るところだが・・
昭和40年代くらいのことであろうと思う。たまにではあるが、家の軒の下に足を藁縄で括られたニワトリが逆さに吊るされていた。(首を切って逆さに吊るし「血抜き」をしていたらしい。)祖母がやったのだという。こちらはモノ珍しげに眺めていただけだが、ソレが食卓に提供された。数珠つなぎになった丸いモノを濃く味付けしたのが鍋にドンと出されて、「何か」と問うと「玉子」だという。親鳥のハラの中から引き出されたものがソノママ味付けされたらしい。うまかったように覚えている。
今はみんな加工されて実物が見えなくなってしまった。落語のようなハナシであるが、“鮭は切り身のかっこうで泳いでいる”と思っている子どももいるらしい。
「いのちを大切に」などという標語をお題目のように唱えるより、(活き)魚を買って帰り、家でサバクのを見せるなどして、『われわれは他の命をいただき、その命を引き継いで、今、生かしていただいているのだ』という生(ナマ)の経験を子どもたちにさせた方が、命の尊さをよく理解できるように思う。
それができないなら「宮崎駿のこだわり」に親子でコダワルのは「いのちの大切さ」を思い知る良い手立てとなるにちがいない。
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