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どう葬送すべき(工専殺人事件から) [詩のようなもの]

男と女が、倒れている。

男も女も、死んでいる。

 

男が女を殺し

女が男を殺した

 

《時》を同じくして

 

理由・動機もわからず

 

情死のようであり

情死でないようでもある

 

本人も、身元もわからない

 

この二人、どう葬送すべきか

 

#山口・工専生殺害事件は、手配されていた同級生が自殺して、犯行の動機などわからなくなりました。

考えてみると、殺し殺されるということを一つの人間関係の在り方と考えるとコンナ密接な関係はないわけであって、意図的にソレを選び、しかも、合意のもとにソノヨウニできるのであれば、ソレ以上深い人間の関係の在り方は皆無といえるように思います。

近松モノの情死の世界には意図的に死を選びとった男女の交情の世界が織り成されているようですが、(倫理的な良し悪しは別にしても)情死(心中)は、「男女の美学」として日本人の心に訴えかけてくるものであり、ソレを好んで受け入れる要素が多々われわれにあるのかもしれません。

工専殺人事件の場合、男は、女をあとにし、逃走して山林で自殺したということですが・・・なにか、わたしはウラミというより《愛の破綻》のようなものを感じとったのです。

そのようなことを思ううちに以上のような「詩のようなモノ?」ができました。

わたしの中で、なにかの想念が蠢いているもようです。心中への招待状―華麗なる恋愛死の世界 曽根崎心中・冥途の飛脚 他五篇


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