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3・5-3・31 [通読・積読]

図書館に行く。面白そうなものは、手当たりしだいに借りてくる。それにしても、手当たりしだいである。



内藤湖南: 近代人文学の原点 (単行本)

内藤湖南: 近代人文学の原点 (単行本)

  • 作者: 高木 智見
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2016/11/15
  • メディア: 単行本


理想を誠実に追求、その実現へ向け努力。他者の境涯に身を置いて理解する―誠と恕の実践に見る、近代人文学の原点。湖南の学問はなぜ面白いのか?不朽の魅力に内側から迫る。

序章は「今こそ内藤湖南ーー湖南とは何者か 1今なぜ湖南か 2不朽の理由 3本書のねらいと各章の概要」となっている。

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情動と呼吸: ─自律系と呼吸法─ (情動学シリーズ)

情動と呼吸: ─自律系と呼吸法─ (情動学シリーズ)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 朝倉書店
  • 発売日: 2016/12/09
  • メディア: 単行本


精神に健康を取り戻す方法として臨床的に使われる意識呼吸について,理論と実践の両面から解説。〔内容〕呼吸と情動/自律神経と情動/香りと情動/伝統的な呼吸法(坐禅の呼吸,太極拳の心・息・動,ヨーガと情動)/補章:呼吸法の系譜

はらが立ったら深呼吸といわれるが、呼吸と情動との関係が、科学的に検証されているもよう。

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イスラム帝国夜話(上)

イスラム帝国夜話(上)

  • 作者: タヌーヒー
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2016/12/23
  • メディア: 単行本


10世紀,アッバース帝国の首都バグダードで記された逸話の数々.カリフや宰相から,商人や歌姫などの市井の人びと,はたまた犬や猿にいたるまで,英智と狡知,驚きと笑いあふれるエピソードによって,繁栄を極めたイスラム社会のありさまが見事に活写される.アラビアンナイトにも影響を与えた,イスラム世界最古の逸話集の全訳

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「正しい」を分析する (岩波現代全書)

「正しい」を分析する (岩波現代全書)

  • 作者: 八木沢 敬
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2016/10/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


わたしたちの日常を支えるもっとも基礎的な概念「正しい」を,理屈にこだわって丁寧に分析してみたらどうなるか.「考える」こと以外には予備知識はまったく不要(多少の忍耐力は必要).カリフォルニアの分析哲学者ヤギサワ先生が誰にでもわかるようにかみ砕いて考える.クリアーな思考を求めるすべての人びとのための哲学入門.
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建築・都市計画のための空間学事典

建築・都市計画のための空間学事典

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 井上書院
  • 発売日: 2005/04
  • メディア: 単行本


建築と都市計画に関する重要語272語を27のテーマに分類し収録。学生から研究者まで利用できる最新用語事典。用語の解説では、最新の研究結果や活用事例を踏まえ、豊富な図表・写真を用いてわかりやすく解説。また、巻末には研究や実務、学習に役立つようテーマごとの参考文献を掲載するとともに、索引を設け検索の便宜を図った。
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中國白話文學研究―演劇と小説の關わりから

中國白話文學研究―演劇と小説の關わりから

  • 作者: 小松 謙
  • 出版社/メーカー: 汲古書院
  • 発売日: 2016/12
  • メディア: 単行本


◎中国文学史における「近代文学」のはじまりを明らかにする!

白話による文学作品の制作・刊行は、十三世紀から十四世紀にかけて、元代の頃から本格化する。知識階級、即ち士大夫が支配層を構成するという、当時としては極めて特殊な体制を取っていた中国において、文字を操る人々である士大夫にとっては文言が唯一の書記言語であったはずであるにもかかわらず、なぜこの時期に白話文学が出現するのか。それが本書において問おうとする第一の問題である。

白話文学といえば、まず念頭に浮かぶのは白話小説、続いて元雑劇などの戯曲である。従来の研究では、これらはそれぞれ固有のジャンルとして扱われ、小説研究と戯曲・演劇研究は別ジャンルのものと把握されがちであった。しかし、実演の場はともかく、文字の形で刊行されたテキストを読む時、当時の人々、刊行者や読者にとっても小説・戯曲・語り物は別々のジャンルと認識されていたのか。これが、本書において問おうとする第二の問題である。

また、小説と演劇は多くの場合同じ題材を取り上げる。両者の間にはいかなる関係があるのか。更に、両者がともに依拠しているはずの原型となる物語とはどのような関係にあるのか。そもそも、原型となる物語とはどのようなものだったのか。その物語は、小説や演劇の形を取ることによって変貌していくのか。これが、本書において問おうとする第三の問題である。

これらの問題を解明することにより、中国においてはどのようにして白話、つまり俗語による文学作品が出現し、展開していったのか、その要因と過程を明らかにすることができるはずである。そこからは、中国においてエリート層以外の人々がどのように文化に関与し始めたかが浮かび上がってくるであろう。そして同時にそれは、今日私たちが「読書」と呼ぶ行為、一握りのエリートではなく、一般の人々が、勉強のためでも、実用のためでもなく、ただ楽しみのために書物を読むという行為がどのようにして始まり、定着していったかを描き出すことでもあるはずである。かつて筆者は、「「庶民」の発見が近代文学の一つの定義たりうる」という問題意識のもとに、文体の面から庶民の生活を含む「現実」が描かれるに至る過程の再現を試みた。本書においては、社会的な側面からのアプローチを試みたい。本書の目的は、文学の「近代」が始まる時を浮き彫りにすることにある。


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