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安倍元首相の「国葬」についての「専門家」の答え [ニュース・社会]

安倍元首相の国葬についていろいろと取沙汰されている。政府スポークスマンは「丁寧に説明する」とかなんとか言いながら、既に9月27日と日付まで決まったようだ。国葬については、どんなものかと首をかしげている方(国民)も少なくないようなのに、強引な話である。

それで「国葬」について、その歴史的事例、背景、経緯などについて記した本を探して読んでみようかと思っていた。そうしたら、専門家の先生がプレジデント・オンラインに記事を書いている。たいへんタイムリーな記事である。

それにしても、専門家の先生がかならずいるというのは有り難いことである。

撃たれて死んだことは理由にならない…「安倍元首相の国葬」に国葬の専門家が「やるべきではない」というワケ
国葬はむしろ「民主主義の精神」と相反する制度
中央大学文学部教授 宮間 純一(みやま・じゅんいち)
2022/07/19 13:00
https://president.jp/articles/-/59690

記事の1ページ目は次のようになっている。(以下、引用)

岸田文雄首相は、2022年7月14日に開かれた記者会見にて、凶弾に倒れた安倍晋三元首相の葬儀を今秋に「国葬儀」の形式で行うと発表した。

その理由として挙げられたのは、①憲政史上で最長期間首相を務めたこと、②さまざまな分野で重要な実績をあげたこと、③国内外から哀悼の意が寄せられていること、の3つである。そして、「安倍元首相を追悼するとともに、わが国は暴力に屈せず、民主主義を断固として守り抜く」と国葬の意義を語った。

私は、この会見の内容を目にして恐ろしさを覚えた。

3つの理由は、どれも納得できるものではないが、事前の報道で話題になっていたこともあって驚きはしなかった。ただ、岸田首相の言葉にある「民主主義を断固として守り抜く」は意味がわからなかった。不当な暴力で亡くなったからといって、安倍元首相を国葬にすることがどうして民主主義を守ることになるのか。私の理解では、国葬はむしろ民主主義とは相いれない制度である。

歴史家の立場から、過去にさかのぼってこの時感じた恐ろしさを説明してみたい。



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