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立花隆の限界(「ザ・ジャーナル」主幹高野孟 曰く)

高野孟氏が以下の記事を書いている。そこで、「立花隆の限界」について記している。ふつうの人にしてみれば、立花隆=「知の巨人」で終わってしまうところだ。

亡くなった立花隆と論争をかわした日々…「ニュージャーナリズム」の震源地で
公開日:2021/07/01 06:00 更新日:2021/09/01 16:22
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/291300/2

以下は、引用である。

*****引用ここから*****

ロッキード事件が起きてからは、意見が対立した。彼は、角栄がロッキード社のトライスター旅客機を全日空が導入するについて口を利くことで5億円の賄賂を得たという検察シナリオを肯定し、そこから論調を組み立てていた。私はそれは嘘八百で、ロッキード社製のP3C対潜哨戒機を100機も日本に売り込むための政界工作がこの件の本筋だと主張した。彼は、仮にそうであったとしても、この検察プロットに沿って田中を失脚させることは正しいと強弁した。しかし私は、田中を撃つのはいいけれども、微罪で引っ掛けて足をすくうというような卑劣なやり方ではなくて、正面から太刀割りで撃つようなやり方をしないと、この金権構造を壊すことにならないのではないかと主張した。これは当時の「朝日ジャーナル」誌上での論争になったりもした。

こういう時の彼は、上から目線というか、お上の言い分に簡単に同調してしまう癖があって、そこが彼の限界かとも思った。とはいえ、社会科学領域だけでなく自然科学領域にまでも深く踏み込んで行こうとする彼の知的冒険精神には、学び続けたいと思う。
*****引用ここまで*****

立花隆は東大卒だが、下記の記事にある東大(卒業)生の3種の類型でいくと、どれが近いかと思いつつ読んだ。そこでは、彼らの類型的弱点にも触れていてオモシロイ記事だった。


「本当に同じ人間なのか」東大生の中にいる大谷翔平や羽生結弦と同じ"天才型"の正体
東大生にも眩しすぎる1割の人たち
PRESIDENT Online
https://president.jp/articles/-/50450

因みに記事リード部は以下のとおり

東大生は天才型・秀才型・要領型の3タイプに分けられる。東大卒業生でライターの池田渓さんは「東大生全体の1割以下の天才型は別格だ。彼らと一緒にいると自分が勝手に落ち込むことになる。野球の大谷翔平選手やフィギアスケートの羽生結弦選手と同じだといえる」——。


東大なんか入らなきゃよかった 誰も教えてくれなかった不都合な話

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