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『遺言 野村克也が最期の1年に語ったこと』 [本・書評]

野村克也:ノムさんの追悼本がでたようだ。

遺言 野村克也が最期の1年に語ったこと (文春e-book)

遺言 野村克也が最期の1年に語ったこと (文春e-book)

  • 作者: 飯田 絵美
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2021/06/28
  • メディア: Kindle版


以下の文春の記事を読んだ。

「寂しい」と言われるたび、大阪に仙台に駆け付けた… 野村克也が“最後の1年”に語っていた“第二の人生”
『遺言 野村克也が最期の1年に語ったこと』に寄せて#1
https://bunshun.jp/articles/-/46481

「人間、不器用でいいんだよ」 野村克也の誕生日、追悼試合で野村家がつけていた“マスクの秘密”
『遺言 野村克也が最期の1年に語ったこと』に寄せて#2
https://bunshun.jp/articles/-/46482

著者は女性だ。ノムさんと共著で出版するわけが、ノムさんが逝ってしまって、ながらく書く元気を失っていたらしい。気を取り直して出版にこぎつけたようである。

****以下、上記(#2)記事から抜粋****

英語圏には、〈silver lining〉という表現がある。Silver=銀色、lining=服の裏地という意味。つまり、「銀色の裏地」。それを使った格言がある。

〈Every cloud has a silver lining.〉

 直訳すると、「どの雲にも、銀色の裏地が貼ってある」。どんなに雲に覆われたどんよりした天気でも、ひっくり返せば太陽の光がある、ことを示している。

「どんなに困難な状況の中にいても、必ず希望は隠されている」という比喩だという。

 野村は、逆境を歩んだ〈経験〉と読書などで得た〈知識〉を融合し、〈知恵〉に変えた。そこから発せられた言葉は、まさに厚い雲の切れ間から差す太陽の光のように、一歩を踏み出そうとする人々を支えてきた。

 そんな野村克也が、亡くなる直前まで考えていたことは何か。悲しみ、戸惑い、老い、後悔、不安、発見、希望、夢……“ノムさんの真実”を、愛情を持って明かしたい。

「人生、こんなはずじゃなかった」と焦りを抱く人に、野村の“最期のあがき”を紹介したい。

「おまえはワシのことをよう知っている。自信を持って書け」

 そういってくれたあの日から、すでに2年以上がたった。野村の死によって、共著という形にこそならなかったが、それでも、この書籍『遺言 野村克也が最期の1年に語ったこと』は、「野村と共に書き上げた」という思いでいる。



遺言 野村克也が最期の1年に語ったこと (文春e-book)

遺言 野村克也が最期の1年に語ったこと (文春e-book)

  • 作者: 飯田 絵美
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2021/06/28
  • メディア: Kindle版



英語イディオム「Silver Lining」の意味とその語源が面白かった
https://www.serendipity.page/b/2019/11/silver-lining/


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