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『ノストラダムスの大予言』と 聖書(五島勉氏死去の報に接して) [スピリチュアルな話題]

報道によると『ノストラダムスの大予言』の著者:五島勉氏が90歳で亡くなったという。

ノストラダムスの大予言 迫りくる1999年7の月人類滅亡の日 (ノン・ブック)

ノストラダムスの大予言 迫りくる1999年7の月人類滅亡の日 (ノン・ブック)

  • 作者: 五島勉
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2014/09/05
  • メディア: Kindle版


https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%80%E3%83%A0%E3%82%B9%E3%81%AE%E5%A4%A7%E4%BA%88%E8%A8%80

1970年代、たいへんなベストセラーになったはずだが、当方は読んでいない。

ネット上の五島氏の追悼記事をいくつか読んでみた。

そもそも予言に興味をもつきっかけは「聖書」だという。五島氏は次のように語っている。

***以下、引用***

―― 当初は、広く「予言」をテーマにした本を考えられていたんですよね。そもそもどうして予言に興味を持ったんですか?

五島 それは、自分がクリスチャンの家に生まれて、母親からいろいろと聞かされてましたから。私の家のキリスト教は、ローマカトリックじゃなくてロシア正教です。ニコライ堂を建てたニコライ大主教が、明治時代、函館に上陸して布教を始めたとき、最初の信者の一人が私のおばあさんなんです。おばあさんは早くに死んじゃいましたけど、母に受け継がれた話の中に、黙示録や予言の話がありました。

―― それはどんなお話だったんでしょうか?

五島 海の向こうから怪物がゴーッと出てきて、人間をみんな飲み込んじゃうというような話でした。私が聞いたのは小学1年生くらいです。怪物そのものがいるとは思わなかったんですが、その怪物は何だといったら、これからのアメリカのことだと。

―― まだ戦争が始まる前ですよね。

五島 始まってないですね。今考えれば、それは黙示録の一部ですよ。でも、そんな話を聞かされていたから、ずっと後になってキリスト教の予言とかにもビビッとくるんです。

***引用ここまで***
【追悼】伝説のベストセラー作家・五島勉の告白「私がノストラダムスを書いた理由」
https://bunshun.jp/articles/-/39135?utm_source=news.yahoo.co.jp&utm_medium=referral&utm_campaign=relatedLink


たしかに、聖書には予言が記されている。いわゆる「旧約聖書」は、紀元前(ビフォー・キリスト=キリスト誕生以前)に記された書物の集成だが、そこには後に登場するであろう救世主(つまりキリスト)に関する予言が数多く記されている。

たとえば、キリスト誕生後(つまり紀元後)に記された(いわゆる「新約聖書」中の)マタイの福音書には、旧約聖書中に記された予言が、イエスという名の人物に関連して、そのとおりに起きたことが “実際に予言を引用しながら” 示されている。旧約聖書中のミカ書5章2節の引用だが、そのようにしてキリストがベツレヘムで生まれることが予告されていたことが明らかにされている。つまり、ミカ書5:2は、キリストに関する予言であるということだ。
https://wol.jw.org/ja/wol/b/r7/lp-j/nwtsty/33/5#study=discover

そして、そのマタイ2章4~6節を読むと、キリストが予告どおりにベツレヘムで生まれたことが示されている。ここでは、ベツレヘムで予告されていた通りに生まれたので、イエスという名の人物は、予言されていたキリストであるという論述の仕方が用いられている。同じくマタイ2章15、17、23節をみると、その点を理解できるにちがいない。予言がそのとおりに成ったことが、そこで強調されている。
https://wol.jw.org/ja/wol/b/r7/lp-j/nwtsty/40/2#study=discover

(ちなみに、クリスチャンにとっては、イエスという名前の人物がキリストとなるが、ユダヤ教の信奉者はイエスをキリストとして認めていない。おなじ聖書(旧約)を権威あるものとしながら、その点で大きく異なっている。)

ほかに歴史上の出来事に関する予言も聖書には記されている。世界史上、中東地域を支配した覇権国家の興亡についての記述(つまり予言)がそれだ。エジプト、アッシリア、バビロン、メディア・ペルシャ、ギリシャ、ローマ(そしてローマから派生したものとしてイギリス連邦、アメリカ合衆国)という順番になるが、そのことが象徴的表現でダニエル書7章に出ている。
https://wol.jw.org/ja/wol/b/r7/lp-j/nwtsty/27/7#study=discover

そのように記すと、たいていの方が疑念を示す。(実は当方もその一人だったのだが)それは、「予言というけれど、出来事が起きた後になって、書いたのではないか。それでいながら、予言が成就したなどと言って人を欺いているのではないか」という疑念だ。

ところが、聖書の予言には、現代に実現し、現在実現しつつあるものもある。そのような予言のなかには、聖書を丹念に調べるなかで、ある古代の歴史的出来事を起算年として予想され、現代に実現したものもある。単に出来事だけでなく、特定の西暦年代にそうなることが予想されていたということだ。1914年の第一次世界大戦がそれだ。また、予言のなかには、どのように予言が展開していくものか、実際の世界の動きを見ていくなかで、その理解(解釈)が特定されるものもある。

そうした予言のうち20世紀以降その通りになってきた予言と現在これから起こることとを示す部分が「黙示録(啓示)」である。新約聖書中の巻末にあたる部分だ。そこに示されたシナリオとして、これから生じる事柄としては、次のように記されてある。

こう言った。「今おられ,かつておられた方,全能の神エホバ,私たちはあなたに感謝します。あなたはご自分の大きな力をもって,王として治め始められたからです。 国々は憤り,あなたご自身も憤りを表し,定めの時が来ました。それは,死んだ人々が裁かれる時であり,あなたの奴隷である預言者たち,聖なる人たち,あなたの名を畏れる人たちが,小さな者も大きな者も報われる時であり,地を損なっている人々が滅ぼされる時です」 啓示11章17、18節
https://wol.jw.org/ja/wol/b/r7/lp-j/nwtsty/66/11#study=discover

地球の創造者であり主権者である全能の神の権威に逆らい、地球を「損なっている」者たちが地球上から追い出される。そして、その後に生じることとしては・・

その時,王座から大きな声がした。「見なさい! 神の天幕が人々と共にあり,神は人々と共に住み,人々は神の民となります。神が人々と共にいるようになるのです。 神は人々の目から全ての涙を拭い去ります。もはや死はなくなり,悲しみも嘆きも苦痛もなくなります。以前のものは過ぎ去ったのです」啓示21章3、4節
https://wol.jw.org/ja/wol/b/r7/lp-j/nwtsty/66/21#study=discover

幸いなことに、五島氏が言うように「海の向こうから怪物がゴーッと出てきて、人間をみんな飲み込んじゃうというような話」にはならないことになっている。

舊新約聖書―文語訳クロス装ハードカバー JL63

舊新約聖書―文語訳クロス装ハードカバー JL63

  • 作者: 日本聖書協会
  • 出版社/メーカー: 日本聖書協会
  • 発売日: 1993/11/01
  • メディア: 大型本




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