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2 閉会中審査を視聴して(簡単にマトメルなら モリユウコ) [政治・雑感なぞ]

昨日の「閉会中審査」のもようをユーチューブで視聴できる。ただし、衆参両院での審議時間は、7時間ちかくなる。

衆議院 文教科学委員会・内閣委員会 連合審査会
https://www.youtube.com/watch?v=fxTmB4kVq1U
参院 文科・内閣委員会 連合審査会
https://www.youtube.com/watch?v=ax7SQQBLaxY

全体を極めて簡潔に要約したカタチを示すなら、以下の森ゆうこ議員と政府との質疑応答といえるように思う。
参院 前川喜平前文科次官参考人招致 森ゆうこ (自由) https://www.youtube.com/watch?v=CB7UTF0yypg

要するに、政府は何も明らかにしようとしないということだ。政府側が明らかにしようとしないなら、さらなる情報は何もでないであろうことは、前川前事務次官も閉会中審査・前日に受けたインタビューでも語っている。自分の知りうることはすべて既に語ったというのが、閉会中審査に臨む前川氏のスタンスであった。

前川氏明日の準備
https://www.youtube.com/watch?v=Osl2-UqQQoU

その番組は、TBSの『週刊報道』という番組だが前川前事務次官だけでなく、政府に難儀をもちこむ野党の攻撃を防御した論功行賞で(か)国税庁長官に指名された人物(佐川宣寿氏)も取り上げられている。指名したのは、内閣人事局であろう。その局長は疑惑の渦中の萩生田氏である。その人事が、国民感情に及ぼす影響を計れナイのは、政府の病状の深刻さを物語っているように思う。それに対し、明日、閉会中審議に臨む前川氏のようす、ふるまいを見ると、健康優良児である。こういう人物が、公務から外されるというのは、たいへん惜しいことであると思う。

本日の『毎日新聞』の9面に「加計学園問題 閉会中審査 詳報」と題して、衆院、参院での質疑応答が要約されている。3面には、「加計 遠い真相解明」と見出しがでているが、その記事から、印象に残った部分を引用すると、〈政府側には、記録に基づき事実を明らかにしようとする姿勢が乏しい〉とあって、〈その消極的なスタンスは、野党側が要求した参考人への対応についても表れた。民進党などは前川氏が「キーパーソン」と語る和泉洋人首相補佐官の出席を求めたが与党側が拒否。前川氏はこの日、和泉氏について「特区制度を熟知している。さまざまな策定計画にかかわったのではないか」と指摘したが、菅義偉官房長官は「和泉補佐官に聞き取りをしたが、総理から指示を受けたことはなく、文科省に指示はしていないと聞いている」と聞き取り結果を淡々と語るだけだった。〉と、ある。

国民の「真相解明」を期待する声に応えて開いたハズの「閉会中審査」はカタチだけのものとなってしまった。それは、政府側に、真相を明らかにしようという姿勢がナイからである。アルはずの文書もナイ、記憶もナイ、不都合なことは、一貫してナイと言っているだけである。ナイと言えば言うほど、疑念は増幅するばかりである。

たとえるなら、岩盤規制にアナを空けたプロセスは加計孝太郎氏に便宜を図ったものであり、それを覆い隠すための手続きをうまく取ろうとしたハズであるのに、ボロがでてきた。小さなホコロビも、開ければボロはいよいよ出る。それで、ホコロビの口を大きくしないために、皆で口をつぐ(噤)む。文書も記憶もナイと言う。しかし、閉会中審査の実際の模様を見た人には、分かったはずだ。すべては加計のため、オトモダチのため、自分たちのため・・・。トモダチのトモダチはみんなトモダチだ・・・。

ところが、本日お昼のNHKニュースに、自民党の国会対策の委員である竹下、松野、それに二階幹事長の談話が示された。が、その発言内容は「これ以上何も出てこない」。「審議は十分」というものだった。聞いて、たいへん驚いた。国民が閉会中審査に期待していた政府・与党(自民党)側から出るであろうモノは何もナカッタのである。どうして、それで、質疑は「十分」であるはずがあろう。しかも、そのニュース中、野党代表らの談話、見解は引用されることもなかった。アナウンサーは記事を読み上げるのが仕事だが、担当の野村正育アナがたいへん気の毒に思えた。ふつうの知能以上の持ち主であれば、国民感情からいって、閉会中審査が「十分」のハズはないはずなのに、「十分」と読み上げなければならなかったのである。

要するに、野党の要求にそって閉会中審査を開いたことで、ミソギを済ませたつもりなのだろう。だが、しかし、今回の問題は、そんなことで済みそうもない勢いをもっているように感じる。それは内閣不支持率に表れている。先の都議選もそうだが、深刻だ。

ところで、マスコミは、加計孝太郎氏をなぜ取材しないのだろう。追いかけている話も聞かない。不思議である。フェイスブックで「男たちの悪巧み」の写真を提供して首相と加計氏の関係を公にした安倍首相夫人の示したお二方が揃わなければ、ほんらい審議もヘチマもないはずである。ご本人たちは、(G20で)高飛びをしたり逃げ隠れして、周囲の者らは猿芝居に苦労している。周囲にさんざん迷惑をかけて、それで平気なのは、人間的に劣等と評されても仕方がない。片や、前川氏のようにプライバシーまで明らかにされフツウの生活を奪われた人もいるのに、である。そういえば、政府がもみ消した準強姦罪・ジャーナリストも隠れて出てこないという話を聞く。片や、強姦の二次被害も覚悟してマスコミの前に詩織さんは、出たにもかかわらずである。そうした、ことどもを見ても、政府にとって不都合な論議はすべてもみ消す。その姿勢だけは、はっきり明解至極である。それが、閉会中審査でも明らかにされたということだ。

いよいよもみ消された中身が知りたいではないか・・・

現政権の「姿勢」? 
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2017-06-01



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