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松尾貴史、安倍首相を批判 (「あまりに下品」とゲス呼ばわり・・) [政治・雑感なぞ]

松尾貴史が毎日新聞(日曜版)に掲載しているコラムがある。「松尾貴史のちょっと違和感」である。似顔絵がうまいので毎回驚いているのだが、文章の方もなかなかなもので、NHK・FMの人気番組『日曜喫茶室』をうけた番組(『トーキングウィズ松尾堂』)をまかされるだけの、広い視野をもっているなと感じる。

政治のことにもたびだび口を出している。口を出された政治家のなかには「たかが芸人風情が・・」などと松尾をゲス呼ばわりする者もいるかもしれない。指摘がドンピシャなほど、そう言いたくなるにちがいない。

本日の「松尾貴史のちょっと違和感」のお題は・・・

「安倍首相の国会答弁 あまりに下品で不誠実で幼稚」

「あまりに下品」と首相をゲス呼ばわりしている。その内容は 〈〈続きを読む〉〉に全文掲載するが、似顔絵をだせないのが残念である。

NHKは聞くところによると、「公共放送」のわけが、モミイ会長あたりから特に「政府広報」と化して、「NHK堕(お)ちた」と言われてもいる。放送・出版のヒエラルキーのなかで「保育園」にも入れないということかどうかは知らないが、観察者たちの目を総合すると、やはり「堕ちてしまった」のだろう。

NHKモミイ会長「政府立場見て判断」
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2015-02-07

長くNHKを見てきたプロデューサーででさえ・・会長の変質、そして、NHKスペシャルの変質にhttp://bookend.blog.so-net.ne.jp/2015-02-27-1

際立つ「政府広報化」~NHK 政治報道~ 小滝一志(放送を語る会事務局長)http://www.geocities.jp/hoso_katarukai/150306masukomi.pdf


堕(お)ちた世界で、高邁な意見を吐くと、敵意をかうことになる。松尾堂は大丈夫かと思う。そのうち、適当な理由をつけてNHKを干され、『トーキングウィズ松尾堂』を取り上げられるかもしれない。いま、月1回だけ松尾の番組の放送時間に流されている『グッチ裕三の日曜ヒルは話(はなし)半分』はそのための準備かもしれない。これまで、松尾にいろいろ書かれ、こころよく思っていない政治家たちが、NHKに圧力をかけて、降板の準備をさせてのことかもしれない。いまは、辞めさせる頃合いをはかっているのかもしれない。

「ゲスの勘ぐり」である。しかし、「ゲスの勘ぐり」も時には当たる。そして、実際のところ「ゲスの勘ぐり」であればイイなと思うのである。その通りにならなければイイなと思うのである。

〈 ちなみに、下衆の勘繰り(げすのかんぐり)とは、品性が無く心の卑しい者は何事においても余計な邪推を巡らせて、そこに相手の悪意や敵意を疑うということ。 被害妄想 〉


共産圏での話しだったろうか。それともナチ政権下での話しだったろうか。諜報活動などの特別な使命を帯びた人々はそういう覚悟をして仕事をしているのだろうが、「自分がもし消されたとするなら、ソレは○○の仕業だと思って欲しい」というコメントを残して、実際にいなくなった者たちもいる、と聞く。

もし松尾の番組が無くなることがあるなら、松尾が干されることがあるなら、ソレは ○○の仕業にちがいない。


それにしても、ネット上で、○○ などと「伏せ字」を使わねばと感じさせられるようになってきたとは、これからの将来が危ぶまれる。

(ちなみに、○○に入る文字は、ゲスでゲス)。

アソウのナチス発言が非難されるのは健全か?
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2013-08-03


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「安倍首相の国会答弁 あまりに下品で不誠実で幼稚」
2017年5月21日 09時05分(最終更新 5月21日 09時29分)

民進党の福島伸享衆院議員が、まさに安倍昭恵氏と森友学園のズブズブの関係について質(ただ)したのに対し、安倍晋三総理大臣が「ズブズブの関係とか、そういう品の悪い言葉を使うのはやめたほうがいい。それが民進党の支持率に出ている」とまたぞろ、まるで答えにならない答弁をした。自身が夫婦ぐるみで不適切な関係であったことを何とか隠し通したいという焦りから出た抗弁なのだろうけれども、これはあまりにも下品ではないか。

第一、中身に正面から答えず、言葉尻を捕まえてなじることで時間を消費して答弁したふりをしているだけで、あまりにも不誠実だ。「ズブズブ」が「品の悪い言葉」だということは初めて聞いたが、公の場で相手を「品が悪い」と表明することのほうが、よほど下品だと思う。その語句に、異常な後ろめたさや恐怖を感じるからこその過剰反応であることは想像に難くない。

さて、その安倍総理は昨年の北海道5区の補欠選挙について、「民進党と共産党がこんなにズブズブの関係になった選挙は初めて」と語っていたが、自分は使っている言葉も、野党の議員が使うのは品が悪いという、いつも通りの矛盾したその場凌(しの)ぎだ。

この、自分だけは特別の存在だという尊大で不遜な振る舞いは、そもそも品の悪い総理だからもう何も期待はしていないけれども、「ズブズブの関係である」ことと「民進党の支持率」とは何の関係もない。聞かれたことに答えずに時間と税金を無駄遣いする総理大臣としか見えない。

そもそも(「基本的に」という意味があることを閣議決定)、聞かれたくない質問をされたら、相手の党の支持率が低いことをあげつらうのが、為政者というよりも大の大人がすることだろうか。内容について反論できないから、相手が嫌がることを言うというのであれば、子供の喧嘩(けんか)の古典的な台詞(せりふ)の「お前の母ちゃんデベソ」とレベルが変わらない。

タレントがテレビ番組で司会者から聞かれたくない質問を受けて、「そんな品の悪い質問をしないでください。だからこの番組は視聴率が低いんですよ」などと言おうものなら、二度とその局からお呼びがかからないだろうし、商店街の隣同士でちょっとしたトラブルがあったときに、「そんなことを言っているからあんたの店は売り上げが伸びないんだよ」などと言ってしまったら、末代まで犬猿の仲になるだろうし、国同士の折衝で要求をのみたくないときに「そんな品の悪い条件を提示しないでいただきたい。それがおたくの国のGDP(国内総生産)の低さに反映されているのです」などと言うならば、外交の体をなさない。

国会議員や閣僚は、国民の代表として参加しているお互いを尊重し、敬意を払うべきであって、総理大臣は正面から横綱相撲を取らなければいけないと思うのだけれども、我が国の代表者は保身のために国会の権威や品位など汚しても後は野となれ山となれという風情だ。

「人を指さすのはやめたほうがいいですよ」とも言っていたけれども、ご自身は鮮やかな手つきで野党議員を指さしている。答弁するふりをしつつ、さも野次のせいでまともな答弁ができないような顔つきで、「野次はやめていただきたい」と言う光景も何度か見たが、総理大臣自身が野次、不規則発言で何度もみっともない様を見せてきたではないか。なぜ自分だけが特別に許されるのか、ぜひ説明していただきたいものだ。

そして、もう一つの「特別な」加計学園との「ズブズブ」疑惑について、早く説明を詳(つまび)らかにしていただきたい。(放送タレント、イラストも)

「第2の森友学園」とウワサされる加計学園と安倍首相の関係について http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2017-03-14

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