〈残業上限「月100時間」 政労使合意 これは「過労死の合法化」だ〉にナマケモノの糞のようなアドバイス [ニュース・社会]
江戸っ子は、半日しか働かなかった と聞いたことがある。
それで、食っていけるなら、それでよかろうと思う。
それで、ともだちがはじめた料理屋の客の入りがすくないと聞くと、みんなで行って食ってやろうじゃないか・・・と連れ立って出向き、江戸っ子は助けあっていたという。
どこで聞いたか、読んだか、忘れた。見聞きしたところは忘れたが、中身は覚えているところをみると、当方にとって、たいへん望ましく思えることだったにちがいない。
当方は、怠け者の部類かもしれない。以前、ナマケモノの番組があった。アマゾンにいる本物のナマケモノが取り上げられた。体にコケが生えるほどジッと動かないらしい。それでも、良いことをしているとナレーターが言っていた。体を動かすのをたいへん嫌がるくせに、ジャガーなどの天敵のいる危険な地面付近までわざわざ降りてきて糞(簡単にいうと、うんこ)をするのだという。それが、森をゆたかにするという話だった。最近、読んだ本には、鮭が森をゆたかにする話が出ていた。場所はどこだったか忘れたが、クマが鮭の遡上を狙って捕獲して、主に食するのはアタマとたまごで、その他の部分は放置する。それを他の動物が食べる。食べたものは、糞として排出される。微生物が分解する。ナマケモノ同様、クマもわざわざ自分の食事の場所を変えながら、鮭を河川から運んでは食する。それで、森が涵養される。海が森を育てるという話だった。どちらも、見聞きした話なので、正確なことを知りたい方は、確かめてほしい・・・と、確認を人任せにするところも、当方が怠け者の証拠か・・。
どうも、前置きばかり長くなってこまったものだ。本題に入る。
残業上限「月100時間」と聞いたとき、『毎日新聞』見出しと同じことを考えた。「それって、過労死の合法化じゃないの・・・」。「政・労・使 合意」?政界と財界(使う側)はゴルフをともにするくらいの仲良しだから、合意しそうだが、労働者(使われる)側も合意するとは・・・。率直にいえば「バッカじゃなかろうか」と思った。
またまた、長くなりそうだが・・・
むかし、職人のまねごとをしていたことがある。「見習い」などというものがある。職種によっては「追いまわし」などと言われた。いいように親方に使われる。バカにならないと「追いまわし」は到底つとまらない。基本的に職人の世界は、当面の仕事が終われば、それで仕事はおわりであるが、そういう仕事の中にも「ヤリ仕舞い」というものがあった。「きょうはヤリ仕舞いだ」と親方がいう。午後3時だろうが、4時だろうが、ひと段落のキリがつけば終わりである。それで、「ヤリ仕舞い」は「追いまわし」には特にうれしい言葉だ。仕事から解放されたい一心で、懸命にやる。ところが、ひと段落キリがついたのに、仕舞い(終わり)にしないことがある。「見習い」を、バカにしての処遇である。仕事を速くやらせたいので、戯れにそういうことを言うのだ。そういうことをすると、どうなるか。バカになったつもりで仕事はしているが、もともとのバカではもちろんない。だから、バカにされれば、ハラが立つ。そういう職場には、若い者は居つかない。まともな親方のところに早々に動く・・・。
なんであれ、居心地の悪いところには、人は居つかないものだ。最近『電通』過労死のニュースを聞いたときは、気の毒に・・と思うまえに、なんとバカだろうと思った。死ぬ前に、そんなところ辞めればいいだけではないかと思ったからだ。そうできない事情もいろいろあってできないのだろうが、自分のイノチは自分で守るしかないではないか。
残業時間・上限が決まって、実のところ、皆さん、どう思っているのだろう。「月100時間で、とどめて下さり、ありがとうございます」と言うのだろうか・・・。GNPや、企業収益は、上がっても、自分の命は一つしかありませんよ、と怠け者は言いたい。バカにはなっても、バカにされるなと言いたい。
このアドバイス、ナマケモノの糞のようなもの、か・・・。
残業上限「月100時間」 政労使合意 これは「過労死の合法化」だ
http://mainichi.jp/articles/20170327/dde/012/010/011000c
残業上限「月100時間」 政労使合意 これは「過労死の合法化」だ
http://mainichi.jp/articles/20170327/dde/012/010/011000c
批判の声が収まらない。政府が今月、長時間労働の是正策として「残業時間の上限は繁忙期には月100時間未満」と定めたことにだ。「働き方改革」は安倍晋三首相肝煎りの政策だったはずなのだが……。背景を探ると、政権の本音が浮かび上がる。【小林祥晃】
「月80時間でも危ない」と弁護士/政府の「働かせ方改革」なのか…
「月100時間の残業は、人が死ぬかもしれない労働時間。死ぬまで働けと言っているのと同じだ」
それで、食っていけるなら、それでよかろうと思う。
それで、ともだちがはじめた料理屋の客の入りがすくないと聞くと、みんなで行って食ってやろうじゃないか・・・と連れ立って出向き、江戸っ子は助けあっていたという。
どこで聞いたか、読んだか、忘れた。見聞きしたところは忘れたが、中身は覚えているところをみると、当方にとって、たいへん望ましく思えることだったにちがいない。
当方は、怠け者の部類かもしれない。以前、ナマケモノの番組があった。アマゾンにいる本物のナマケモノが取り上げられた。体にコケが生えるほどジッと動かないらしい。それでも、良いことをしているとナレーターが言っていた。体を動かすのをたいへん嫌がるくせに、ジャガーなどの天敵のいる危険な地面付近までわざわざ降りてきて糞(簡単にいうと、うんこ)をするのだという。それが、森をゆたかにするという話だった。最近、読んだ本には、鮭が森をゆたかにする話が出ていた。場所はどこだったか忘れたが、クマが鮭の遡上を狙って捕獲して、主に食するのはアタマとたまごで、その他の部分は放置する。それを他の動物が食べる。食べたものは、糞として排出される。微生物が分解する。ナマケモノ同様、クマもわざわざ自分の食事の場所を変えながら、鮭を河川から運んでは食する。それで、森が涵養される。海が森を育てるという話だった。どちらも、見聞きした話なので、正確なことを知りたい方は、確かめてほしい・・・と、確認を人任せにするところも、当方が怠け者の証拠か・・。
どうも、前置きばかり長くなってこまったものだ。本題に入る。
残業上限「月100時間」と聞いたとき、『毎日新聞』見出しと同じことを考えた。「それって、過労死の合法化じゃないの・・・」。「政・労・使 合意」?政界と財界(使う側)はゴルフをともにするくらいの仲良しだから、合意しそうだが、労働者(使われる)側も合意するとは・・・。率直にいえば「バッカじゃなかろうか」と思った。
またまた、長くなりそうだが・・・
むかし、職人のまねごとをしていたことがある。「見習い」などというものがある。職種によっては「追いまわし」などと言われた。いいように親方に使われる。バカにならないと「追いまわし」は到底つとまらない。基本的に職人の世界は、当面の仕事が終われば、それで仕事はおわりであるが、そういう仕事の中にも「ヤリ仕舞い」というものがあった。「きょうはヤリ仕舞いだ」と親方がいう。午後3時だろうが、4時だろうが、ひと段落のキリがつけば終わりである。それで、「ヤリ仕舞い」は「追いまわし」には特にうれしい言葉だ。仕事から解放されたい一心で、懸命にやる。ところが、ひと段落キリがついたのに、仕舞い(終わり)にしないことがある。「見習い」を、バカにしての処遇である。仕事を速くやらせたいので、戯れにそういうことを言うのだ。そういうことをすると、どうなるか。バカになったつもりで仕事はしているが、もともとのバカではもちろんない。だから、バカにされれば、ハラが立つ。そういう職場には、若い者は居つかない。まともな親方のところに早々に動く・・・。
なんであれ、居心地の悪いところには、人は居つかないものだ。最近『電通』過労死のニュースを聞いたときは、気の毒に・・と思うまえに、なんとバカだろうと思った。死ぬ前に、そんなところ辞めればいいだけではないかと思ったからだ。そうできない事情もいろいろあってできないのだろうが、自分のイノチは自分で守るしかないではないか。
残業時間・上限が決まって、実のところ、皆さん、どう思っているのだろう。「月100時間で、とどめて下さり、ありがとうございます」と言うのだろうか・・・。GNPや、企業収益は、上がっても、自分の命は一つしかありませんよ、と怠け者は言いたい。バカにはなっても、バカにされるなと言いたい。
このアドバイス、ナマケモノの糞のようなもの、か・・・。
残業上限「月100時間」 政労使合意 これは「過労死の合法化」だ
http://mainichi.jp/articles/20170327/dde/012/010/011000c
ナマケモノの不思議な生きる術―生き物たちの驚きのシステム (講談社プラスアルファ文庫)
- 作者: 本川 達雄
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1998/03
- メディア: 文庫
残業上限「月100時間」 政労使合意 これは「過労死の合法化」だ
http://mainichi.jp/articles/20170327/dde/012/010/011000c
批判の声が収まらない。政府が今月、長時間労働の是正策として「残業時間の上限は繁忙期には月100時間未満」と定めたことにだ。「働き方改革」は安倍晋三首相肝煎りの政策だったはずなのだが……。背景を探ると、政権の本音が浮かび上がる。【小林祥晃】
「月80時間でも危ない」と弁護士/政府の「働かせ方改革」なのか…
「月100時間の残業は、人が死ぬかもしれない労働時間。死ぬまで働けと言っているのと同じだ」