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3:聴くこと(キカナイがき「シンゾー」にもの申す:亀井静香旧安倍派長老) [政治・雑感なぞ]

「キカナイ子だよ」と、当方は言われたことがない。幸いにして、年齢のちかいキカナイ叔父がいたもので、比較的おとなしい当方は、祖母をはじめとして皆から、いい子ということになってきた。それは、あくまでも相対的な比較にもとづく話のなかでのことなので、絶対的にいってどうかはわからないが、まあ、それはイイとして・・・

キカナイ子のキカナイは、どうも「(言うことを)聞かない」が省略されてあるのだろう。人の話を聞いて、従わないワルイ子が、口のワルイ年長者たちから、「キカナイ餓鬼(がき)」などと称されてきたにちがいない。

最近、(元)自民党の長老たちが、安倍政権の暴走を憂い、危機感を抱いて日本記者クラブに参集した。その会見のもようが、「ユーチューブ」にアップされている。

山崎拓氏、亀井静香氏、藤井裕久氏、武村正義氏 安保法制に関する緊急会見 2015.6.12
https://www.youtube.com/watch?v=2DNuKWye7I0

とりわけ、亀井静香元自民党、旧安倍派長老が、他の3氏とともに「シンゾー」(政権)を批判し、マスコミにも注文し、モノ申している。本来であれば「シンゾー」本人に直接ガーンと言えばイイものを、記者クラブにまで押しかけてモノ申しているのは、「シンゾー」が言っても「キカナイ餓鬼」であるからにちがいない。

昨日、その「ユーチューブ」を視聴したのにはワケがアル。実は、その前に、毎日新聞の「発信箱」というコラムに、「安保再改定」と題する記事を読み、ソレでは・・と当該ブログに「聴くこと」についてシリーズで書き出し、ソノ確認のために見たわけだ・・・

ところが、コラム中に記されてあった、亀井の言葉「安全保障関連法案は『シンゾー』が本来やりたかったことじゃない。独立国家日本の尊厳を大事にして、米国と対等な関係を目指していたはず。外務省に取り込まれてしまったんだなあ」という文句が会見のなかに出てこない。昨日、一度だけ見たのだが、その際に見逃し、聞き逃しているのかもしれない。

「発信箱」コラムの全文は「つづく」部分に掲載するが、さすがに「シンゾー」の親父:安倍晋太郎との深いつきあいのあった方だけに、息子は、総理になっても還暦をむかえても「シンゾー」である。いわば、おいっこ(甥っ子)扱いしているということなのだろう。

「10年早い」と叔父が危惧した安倍総理の未熟 
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2007-08-22-2


コラム中、当方が注視したのは、亀井の言葉の外務省に取り込まれてしまったんだなあ」である。ソレは、当方がこれまで安倍をオッカケている中で、なるほどと了解したことと合致するので、とりわけ目に留まったのである。

自分の関心事、興味のあることは、おのずと目にとまり耳にも入る。逆に、そうでないことは、目にも入らず耳にも留まらない。さらにすすんで、自分の意図に反すること、不都合なこと、おもしろくないことは、あえて目をそらし、耳をそむけることもおこりうる。とりわけ、性根のワルイ人間は、見ても聞いても意図的にあえて意に介さない態度をとる。

ところで、いったい「シンゾー」の耳はどこを向いているのだろう。罵倒の言葉を沖縄で聞いたはずだし、国会議事堂の外では、法律の権威者、歴史の権威者をはじめ、その暴走を憂い嘆いている人が多数日々取り巻いているというのに、ソレに耳を傾ける風はない。今回のように、自民党の長老、先達、先輩方の暴走を危惧する意見もマスコミ、ネット上に出回っているのにもかかわらず・・である。やっぱりシンゾーは「キカナイ餓鬼」ということになるのだろう。

「シンゾー」にとっては、政権を維持してくれる官僚たち(とりわけ、外務省)とアメリカ様の声がもっとも大事なモノで、ソレ以外はどうでもイイということになるのだろう・・。

「シンゾー」にとっては叔父貴(オジキ)にも等しい亀井の言葉を、もういちど聞いてみようと思う。でないと、当方も「自分の都合のイイことだけを、見聞きし論じる『キカナイ餓鬼』」と言われかねないので・・・

山崎拓氏、亀井静香氏、藤井裕久氏、武村正義氏 安保法制に関する緊急会見 2015.6.12
https://www.youtube.com/watch?v=2DNuKWye7I0

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安倍をあやつる「怪人物」:岡崎久彦
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2014-07-18

死んだ安倍をよみがえらせたもの
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2014-10-19

「特定秘密保護法」もつまるところ・・
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2014-10-25-1

「特定秘密保護法」の一番の推進役がワカッタ 
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2014-12-12

世界共通語で「ABE」とは・・
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2015-05-27

発信箱:安保再改定=上野央絵
毎日新聞 2015年07月09日 00時57分(最終更新 07月09日 00時58分)
 
「安全保障関連法案は『シンゾー』が本来やりたかったことじゃない。独立国家日本の尊厳を大事にして、米国と対等な関係を目指していたはず。外務省に取り込まれてしまったんだなあ」

「シンゾー」とは安倍晋三首相のこと。安保関連法案を批判する記者会見で話題を呼んだ亀井静香元金融担当相(78)の言葉だ。

 自民党時代、首相の父晋太郎氏が会長を務めた旧安倍派に属し、首相とは「昨日今日の付き合いじゃない」。閣僚時代の日米交渉の経験から「外務省は全て米国のおっしゃる通り。『米国務省日本支局』だ」と指摘。集団的自衛権行使を容認し、自衛隊を地球規模で派遣する安保関連法案を「米国のご機嫌取りそのもの」と喝破する。

 首相が本来やりたかったこととは何か。「いまシンゾーが言うべきことは、日米安保条約の再改定ですよ。安全保障環境が変わったんだから。そうすれば、沖縄の基地問題も展望が開ける。占領時代から続く軍事基地に手をつけないで、しかも辺野古に新しい基地を日本の負担で造るなんて、どう考えてもおかしいでしょ」

 安保関連法案は、安保条約が対象とする「極東」を「地球規模」に広げることから「実質的な安保改定」と批判される。しかし成立しても、日本が集団的自衛権を行使しないことを前提にした日本の基地提供義務は変わらない。確かに、いかにも割に合わない。

 55年前、安保条約改定と引き換えに退陣した祖父、岸信介首相と自らを重ね合わせるかのように、安保関連法案成立に使命感を燃やす首相。亀井氏の問いかけに何と答えるか。(政治部)

http://mainichi.jp/opinion/news/20150709k0000m070155000c.html

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