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『法とジャーナリズム 第3版』学陽書房 [読んでみたい本]


法とジャーナリズム

法とジャーナリズム

  • 作者: 山田 健太
  • 出版社/メーカー: 学陽書房
  • 発売日: 2014/10/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



本書は憲法21条で保障された「表現の自由」にかかわる法分野を、ジャーナリズムと法律の観点から考察する「言論法」の解説書だ。やや専門的に聞こえるが、解説の分かりやすさから研究者や学生のテキストとして使われているだけでなく、第一線の新聞記者にも利用されている。

10年前に初版が出版され、特定秘密保護法の来月施行を前に緊急改訂された。同法の主要条文を網羅し、「新たな秘密保護法制」として1項目を立て、6ページにわたって問題点を詳しく論じている。

著者は同法の特徴を「政府が隠したいと思う情報を秘密指定し、『秘匿』するための法制度になっている点と指摘する。「政府の秘密を『監視』する制度こそが秘密保護法で根幹であるべきなのだが、現実はそうなっていない」として、行政による表現活動の恣意的取り締まりと、官僚組織内で進む無制限な情報隠しに警鐘を鳴らす。

また、違法な秘密取得行為の条件とされた「著しく不当な方法」は「恣意的な取締りを可能にするマジックワード」で、「外務省沖縄密約事件」を例に、法と倫理の混同による取材行為の制約に懸念を示す。

(以上、毎日新聞書評欄11・16p11から引用、筆者は「な」氏)

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町村信孝「秘密保全」PT座長(日本記者クラブ会見)ビデオ
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2014-10-08-2

小林多喜二ら『特高』犠牲者の血と町村信孝PT座長の父
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2008-05-04

「秘密」をアメリカ並みにしたいのなら、まずは「情報公開」の方から
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2013-11-15

戦後日本の構造をこれほどよく示す話を聞いたことがない
(西山事件当事者談話)
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2014-10-09

videonewscom
http://www.youtube.com/watch?v=JqIUh9V7hA4
秘密保護法ができれば政府の違法行為を暴くことは不可能に
日米密約を暴いた西山太吉氏が法案を厳しく批判

沖縄密約漏えい(西山)事件
http://bookend.blog.so-net.ne.jp/archive/c2305197846-1

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