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戦後日本の構造をこれほどよく示す話を聞いたことがない(西山事件当事者談話) [沖縄密約漏えい(西山)事件]

安倍晋三首相が熱く語る言葉に、「戦後レジームからの脱却」がある。「戦後レジーム」とは、第二次大戦後、アメリカ傘下のもとでできあがったモロモロの制度のこと、「戦後日本の構造」のことを指すのであろうか・・。

昨日、町村信孝「特定秘密保護法」自民党プロジェクトチーム座長の日本記者クラブ会見のもようをご紹介したが、http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2014-10-08-2

同じく、ユーチューブに西山事件の当事者西山太吉氏の「特定秘密保護法」をめぐる談話を見出した。
(下記URLにてご覧いただけます)。

事件から40有余年、ずっと考えつづけてこられたにちがいない。政府の秘密(沖縄密約)を暴いた事件の当事者として、身に降りかかった火の粉を払うべく、また、他の人を結果、貶めてしまったことに自責の念を覚えつつ、日本の行政、司法制度、まさに戦後の諸制度について(そして、「世間」についても)否応なく考察をせざるを得なかったはずである。おのずと教科書から学ぶような知識とはことなる理解を自身のカラダをとおして深くしみじみと悟ることができたはずだ。

そういう人ならではの談話である。おもしろくないはずがない。おもしろいと言ってはなんだが、所信表明演説の作文を読むのとはちがう人間の声、それも、修羅場をくぐってきた人の肉声が聴ける。

そして、そこからわかるのは、現政権は、戦後レジームからの脱却どころか、戦後レジームを踏み固めてにっちもさっちも動きのとれない状態にしつつあるということだ。

いや、もとい。つまらない感想を述べた。

以下のURLにて、直接、ご覧ください。
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秘密保護法ができれば政府の違法行為を暴くことは不可能に
日米密約を暴いた西山太吉氏が法案を厳しく批判

http://www.youtube.com/watch?v=JqIUh9V7hA4

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