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おちおちホームレスもできない [ニュース・世相]

解雇された非正規労働者に居場所を提供することがなされてきた。「派遣村」が設立され、年末年始の間、厚生労働省の講堂までも提供された。

しかし、今、解雇され行き場のない人々の居場所となった「村」が解散し、住人は、それぞれ生活保護を申請したり、申請に必要な住所を確保したり、といったことがなされているようである。

本日のニュースで、「もやい」の湯浅さんや「・・ユニオン」の関根さんらの頑張っている様子がでていたが、「村」が解散された今、解雇され行き場のない人々への世間一般の同情は、一時のブームで終わってしまうような気がしている。

そうであってはいけないのだが、「村」が解散し、気の毒な人々が個々にバラケていくうちに、同情していた人々もそれぞれの生活に追われ、関心も薄れ、結局、本当に気の毒な人々ほど、「自己責任」のお題目を唱えられつつ放り出され、元の木阿弥となりそうな感じがするのである。

せめて、そうであれば、最期の行き場所くらい安心・安全にして欲しいものだと思うのだが、昨今のホームレス襲撃のニュースである。

総理大臣のようにSPを付けろとは言わないが、安心して眠ることができるようなんとかしてあげたいものである。


「厚労省の講堂がダメなら、首相官邸を派遣村として、提供しましょう。SPもどうぞ」と首相が言うようであれば、首相のカブも上がることだろうが、きっと言っても誰も信じないだろう。「アノ口だもの。出てくる言葉もみんな曲がっているにきまっている」と胡散臭がられるに決まっている。政治家もソノ発言が胡散臭がられるようになってはもはや先がないように思われる。

お昼の某TV番組(たぶん『ピンポン』)で、「今年の経済を占うキーパーソンは誰か?」という問いかけがなされていた。ナントナク、お義理にでも、首相官邸にいる方の名が挙げられるものと思っていたら、ソレはオバマだという。

実際のところは、やはりそのとおりで「アソウ」と納得するしかないのだろうけど、もはやここまで信用・期待度が薄くなってしまっては、時の首相にはさっさと官邸は立ち退いていただいて、本当に官邸を「派遣村」に提供するような方に入っていただいた方がよいかもしれない。

かの(といってももちろんお会いしたことはないが)聖徳太子は、道端にライを病んだ乞食を見かけたとき、馬を降りて“自分の”外衣を与えたという美談がある。

やはり人の上に立つ人はそのくらいのことをあたりまえにおこない、まわりからも自然にそのくらいのことを期待できる雰囲気がないとダメなのでしょうね。

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ホームレス襲撃、容疑者のジーパンに血痕…DNAも一致

昨年6月、東京都国立市内の河川敷でホームレスの男性を襲ったとして殺人未遂容疑で逮捕された多摩市連光寺、フリーター高本孝之容疑者(36)が今月2日、無職の近藤繁さん(71)の他殺体が見つかった世田谷区内の現場付近に向かう際にはいていたジーパンに、近藤さんの血液が付着していたことがわかった。

警視庁は、高本容疑者が近藤さんの殺害に関与した有力な物証とみており、捜査員が高本容疑者を見失った同日夕の約15分間に犯行に及んだ可能性が高いとして月内にも殺人容疑で再逮捕する。同庁幹部が明らかにした。

同庁は昨年3月以降、多摩川沿いの高架下や河川敷で相次いだ計6件のホームレス襲撃事件について、同容疑者が関与していないか捜査を進めており、昨年6月に府中市内の高速道の高架下で、遺体で発見された福岡正二さん(74)の事件についても関係先から押収した衣類や鉄パイプ、包丁などの鑑定を進めている。
 
同庁幹部によると、同容疑者は2日午後4時に入所施設を自転車で出発。近藤さんが殺害された世田谷区喜多見の高速道路の高架下の空き地付近に行った後、同7時20分頃施設に戻り、3日早朝に逮捕された。この間、捜査員は同容疑者の行動確認を続けており、施設を出発した時と同じジーパンを逮捕時にもはいているのを確認していた。このジーパンに付いていた血液を同庁が鑑定した結果、近藤さんのDNAと一致した。

- 読売新聞 [01/06(火) 13:43]
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