SSブログ

美しい競技に似合わない言葉 [ニュース・世相]

シンクロナイズド・スウィミングの選手がインタビューを受けて

「あしたが勝負」というように話していた。

競技の一つで、勝ち負けを競い、メダル争いをしているのだから、別に「勝負」でかまわないように思いもするのだが・・・

姿勢や演技の美しさ、優雅さをもっぱら競う種目であり、見る人たちもその点に注目し期待する競技であるのだから、なにか他の言葉をつかって欲しいなと思った。


以前、フィギュアスケートで、演技終了後、ガッツポーズをとった日本人選手(女子)がいた。その選手はジャンプが得意で、金メダルを確実にするたしかな演技で競技を終了しただけに、喜びを隠せなかったのだろう。コスチューム姿で、腕を高々と上げ力こぶを見せて会場を回っていた。

その頃から、ジャンプが高得点の対象となり、高く飛び、何回まわったかが重要になって、優雅さより力が重視されるようになってきたように思う。

求められているものが変化して、選手もソノヨウニ変化してきただけなのだろうが、

見ている方としては、「百年の恋もいっぺんに醒める」思いをした。


「シンクロ」も、アレだけの演技をするのだから、当然、力も、勝利への意志もなみなみではつとまらないのはよくわかるが、それでも、そういう部分は見せないようにつとめて欲しいものだと思う。

優雅さのみ、美しさのみが全面を覆うようであって欲しく思う。


こういう思いをもつのを「アナクロ」というのだろうか?

http://bookend.blog.so-net.ne.jp/2007-03-05-1
トラックバック(0) 
共通テーマ:スポーツ

トラックバック 0