SSブログ

市川昆監督『赤西蛎太』再放送 [アート・美術関連]

テレビ東京で、『市川昆監督追悼特別番組』が放映された。

(#監督のお名前は『昆』の上に冠として「山」が付きます)

嬉しいことに、放映されたのは、先日当該ブログでご紹介した『赤西蛎太』、である。

正午ころ、そのことを知って驚いた。

まさか当該ブログを見て、要望に応えてくださったということはマズあるまいが、追悼番組として、故人を代表するに足るふさわしいドラマであると『赤西蛎太』が認知されていたということで、「当方の審美眼もまんざらではないではないか・・・ム・フ・フ」と、自惚れさせていただいたしだいだ。

 

ところで、ご覧いただけたであろうか・・・

オープニングの唐傘をさして歩く二人の侍を真上から撮影するショットといい、ラストシーンの障子にうつるさざ波を背景に蛎太とさざ波が言葉を交わすシーンといい、ひとつひとつのショットが、上質の映画を思わせるものであって、通常放映されている時代劇のソレではない。相当時間もお金もかかっているのではないだろうか・・・

今回改めて見て、ああシネマサイズの画面で見られるものなら、ソレを見たいものだなと思った。市川昆監督が、メガホンを取って、画角を決めたそのマンマのものを見たいということだ。

 

《テレビ東京》では、文藝ドラマがこれまでも放映されてきた。

当方お奨めは、青木玉原作『小石川の家』。

以下に、出演者等挙げるが、自分のこれまで見たドラマのなかでも総合ベストといえるように思う。ビデオに録画してあり、繰り返し見るが、ゼンゼンあきない。

それは当然で、久世光彦演出、森繁、淡島千影・・・、ソレはソレは・もう・タイヘンな顔ぶれなのである。こんな贅沢な・・と呆れさせるほどの陣立てである。

《テレビ東京》さん、期待しています。これからも、質の高い、中島誠之助さんではないですが「いい仕事してますねー」というドラマを製作してください。お願いいたします。

頓首頓首。

http://www24.big.or.jp/~idenshi/tv-kitano/tv-kitano.cgi?m=detail&a=1&p=451&k=

主な出演者 田中裕子 森繁久彌 田畑智子 渡辺美佐子 淡島千景 風吹ジュン 蟹江敬三 筒井康隆 すまけい ダンカン イッセー尾形 横山道代 団時朗 津久井啓太 林和義 高柳葉子 高橋豊 鶴田東 ナレーション/加藤治子
主な制作者 KANOX テレビ東京 演出/久世光彦 プロデューサー/高野正雄 千葉行利 佐々木彰 原作/青木玉『小石川の家』 幸田文『父・こんなこと』『ちぎれ雲』 脚本/筒井ともみ 音楽/坂田晃一
主な内容 戦争の影が日増しに濃くなる1940年。明治の気骨を残す作家、幸田露伴と、彼を支える娘と孫のつつましく生きる家族の姿を描く。
放映期間
テレビ東京 1996/01/01(月)から 21:00~23:24
夫婦善哉

 小石川の家

 父・こんなこと

 


トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

トラックバック 0